「6月らしい挨拶ってどんな言葉がいいの?」と迷ったことはありませんか?6月は新緑や紫陽花が美しい時期でもあります。本記事では、ビジネスシーンで使える6月の挨拶文を、堅すぎず、やわらかさのある言い回しでまとめました。メールやお知らせ文、ちょっとした一言添えにそのまま使える例文を紹介します。
6月のビジネス挨拶で心がけたいポイント

ビジネスシーンで季節の挨拶を取り入れる際、6月ならではのポイントを押さえることで、より相手に丁寧な印象になり、コミュニケーションを築くことができます。
1)ビジネスシーンで好まれるやわらかい表現
「新緑の候」や「入梅の候」といった漢語調の時候の挨拶は、確かに簡潔でフォーマルな印象になります。しかしより親しみやすく、やわらかな印象にしたい場合は、口語調の表現を取り入れるのがおすすめです。
口語調の表現例:
- 「新緑が目に鮮やかな季節となりました」
- 「紫陽花が美しく咲き誇る頃となりました」
- 「梅雨入りし、雨の日が続いておりますが」
もし「〇〇の候」を用いる場合は、その後に続く文章で柔らかさを加える工夫をしましょう。

- 入梅の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。連日お忙しいことと存じますが、どうぞご無理なさらないでください。
2)相手の状況を気遣う気持ちを添える
梅雨の時期は気圧の変化などで体調を崩しやすい方もいらっしゃいます。また、業務が繁忙期に入る企業もあるでしょう。相手の健康や業務の状況を気遣う一言を添えることで、ビジネスパーソンとしての細やかな配慮を示すことができます。

「じめじめ」「うっとおしい」などのネガティヴなフレーズは挨拶文にはふさわしくありません♡

- 連日の雨で寒さを感じますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 梅雨冷えの日が続いておりますが、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
- 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、皆様におかれましてはくれぐれもご自愛ください。
3)前向きな言葉で締めくくる
雨の日が多いと気持ちが沈みがちになることもあります。だからこそ、挨拶の締めくくりにはポジティブな言葉を選ぶことで、相手にも明るい印象を与え、読後感を良くすることができます。

- 皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
- この梅雨を乗り越え、実り多き夏を迎えられますようお祈り申し上げます。
- これから夏が来ますが、皆様のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。
6月の挨拶文に使える季節の言葉とは?
6月らしい季節感を表現するキーワードは、挨拶文に彩りを与え、相手との距離を自然と縮めてくれます。ここでは、ビジネスシーンでも使いやすい6月ならではの言葉と、その活用例をご紹介します。
6月らしい自然や季節感のキーワード
・梅雨入り(つゆいり):雨の季節の始まりを表す言葉ですが、近年では「走り梅雨」や「菜種梅雨」など、表現も多様になっています。
・紫陽花(あじさい):雨露に濡れて美しさを増す紫陽花は、6月の象徴ともいえる花です。品種も豊富で、色とりどりな様子を表現できます。

↑紫陽花の美しさを描写することで、風情を感じさせる挨拶になります♡
・新緑(しんりょく):5月から続く、若葉が茂る生命力あふれる季節感を表します。まぶしさや鮮やかさを強調する際に適しています。
・夏至(げし):一年で最も昼の時間が長くなる日です。夏に向かう高揚感や、日差しの強さを表現する際に使えます。

- いよいよ梅雨入りとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 梅雨の合間の晴れ間が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
- 色とりどりの紫陽花が美しい季節となりました。
- 美しい紫陽花が心を和ませてくれる今日この頃、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 深まる新緑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 夏至を迎え、日ごとに夏の気配が濃くなってまいりました。
【書き出し編】6月のビジネス挨拶|やわらかく伝わる例文集
6月は梅雨の季節でもありますが、美しい花々が咲き誇り、生命力に満ちた時期でもあります。取引先やお客様へのメール、社内での連絡など、ビジネスシーンで季節感を取り入れた挨拶は、相手に丁寧な印象になります。ここでは、親しみやすさを感じさせる書き出しの例文をご紹介します。

メール、手紙、チャットでも使えます♡
天候に触れる:
- 連日、雨模様が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
- 雨上がりの一段と鮮やかな緑が目にまぶしい季節となりました。
- 梅雨入りも間近となりましたが、〇〇様にはお元気でお過ごしでしょうか。
- このところ、暑い日が続いておりますが、体調を崩されていませんでしょうか。
- 雨の日が続いておりますが、〇〇様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。
- 新緑が目に鮮やかな季節となりました。〇〇様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
季節の風物詩に触れる:
- 紫陽花が美しく咲き誇る季節となりました。
- 爽やかな初夏の風が心地よい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
- 紫陽花が美しく咲く頃となりました。〇〇様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
- いつも大変お世話になっております。本格的な梅雨の季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 新緑が目に鮮やかな季節となりました。皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 雨の日が続いておりますが、紫陽花がひときわ美しく映える頃となりました。いかがお過ごしでしょうか。

テンプレではなく「自分の言葉」に少し直して使うのもおすすめ♡
口頭での挨拶・会話の切り出し:
- 〇〇さん、おはようございます。昨日は冷たい雨でしたが、大丈夫でしたか?
- 〇〇部長、お疲れ様です。紫陽花が綺麗に咲き始めて、雨の日も少し癒されますね。
- 〇〇様、お世話になっております。梅雨寒の日もございますので、どうぞご自愛ください。
【結び編】6月のビジネス挨拶|やさしさが伝わる締めの言葉
ビジネスメールや文書の結びの言葉は、相手への感謝や気遣いを伝える大切な部分です。6月ならではの気候や行事を踏まえつつ、やわらかく、相手に寄り添う気持ちが伝わる締めの言葉を選びましょう。

文の冒頭と結びに季節のひとことを添えるだけで印象が変わります♡
天候や体調を気遣う
- 時節柄、体調を崩されませんよう、くれぐれもご留意ください。
- 雨の日も多くなりますが、体調にはお気をつけてお過ごしください。
- 梅雨冷えの折、どうかご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
- 気温の変化が激しい時期ですので、どうぞお体にはお気をつけください。
- 梅雨冷えの日もございますので、どうぞご無理なさらないようご自愛ください。
- 雨の多い季節ですので、お風邪など召されませんよう、くれぐれもご留意ください。
相手の発展や健康を願う
- 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
- 季節の変わり目ですので、どうぞご健勝にてお過ごしくださいませ。
- 時節柄、くれぐれもご無理なさいませんよう、ご健康をお祈りいたします。
- この梅雨の季節も、皆様にとって実り多き時間となりますことを願っております。
- 梅雨明けの青空が待ち遠しい今日この頃ですが、〇〇様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
- この梅雨が明ければ、いよいよ夏本番となります。皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
まとめ
6月のビジネス挨拶、お役立ていただけたでしょうか。梅雨の時期ではありますが、新緑の美しさや紫陽花の彩りに心が和む季節でもあります。本記事でご紹介した例文が、皆様のビジネスコミュニケーションに、やわらかさと季節感を添える一助となれば幸いです。ビジネスシーンや日常でぜひ季節の挨拶を取り入れてみてください。