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「思います」の丁寧な言い換えは?|ビジネスメール例文付きでわかりやすく解説

「思います」の丁寧な言い換えは?|ビジネスメール例文付きでわかりやすく解説 言葉遣い

ビジネスメールで「思います」を使う際、その表現がカジュアルすぎたり、意見が曖昧に伝わってしまうことに悩んだ経験はありませんか?この記事では、ビジネスシーンで信頼感を高めるために、「思います」をより丁寧かつ明確に言い換える方法を、具体的な例文を交えてわかりやすく解説します。状況に応じた適切な敬語表現を使うことで、相手への配慮が伝わり、スムーズなやり取りに役立つはずです。

「思います」は本当にNG?ビジネスシーンでの「思います」の立ち位置

ビジネスシーンで「思います」という表現が、本当に適切なのかと感じたことはありませんか?丁寧な印象に感じる一方で、使い方によっては曖昧で頼りない印象を与えてしまうこともあります。

特に、自分の意見や判断をはっきり伝えたい場面では、「思います」だけでは自信がないように聞こえたり、責任を避けているように受け取られることも。とはいえ、「思います」が完全にNGというわけではありません。ビジネスでは言葉の選び方や場面に応じた使い分けが大切です。「思います」は、使い方次第では、むしろ意見を柔らかく伝えたり、相手への配慮を示すこともできる表現です。

「思います」は、ビジネスシーンで使ってはいけないの?

ダメというよりは、状況や伝えたい内容に合わせて、いくつか別の言い方を知っておくといいですよ♡

「思います」がふさわしくない場面と、その理由

ビジネスシーンでは、言葉の選び方一つで印象が大きく変わります。「思います」は日常会話ではよく使われますが、ビジネスシーンにおいてはやや曖昧で、丁寧さや責任感に欠ける印象を与えることがあります。以下では、「思います」を避けるべき代表的な3つの場面と、その理由を詳しくご紹介します。

意見や断定的な内容を伝える場合

「思います」は自信がない印象を与えがちで、意見に対する責任感が曖昧になります。上司や取引先への報告や提案では、丁寧かつ根拠ある表現に置き換えることで、信頼性と説得力が高まります。

例文(NG):

  • この方針が最適だと思います。
  • 〇〇の方法が効率的だと思います。

丁寧な言い換え

  • 現状を鑑みると、ここではA案で進めるべきと存じます。
    (存じますは、「思う」の謙譲語、相手への敬意を示しつつ、自身の考えを伝える際に適しています。)
  • 現状を鑑みると、このプロジェクトはA案で進めるべきと考えます。
    (個人の感情ではなく、論理に基づいた意見であることを強調したい場合に有効です。)
  • 貴社のご要望は〜と認識しております。
    (自分がどのように理解しているかを正確に伝えたい場合に用います。)
  • 選択肢から検討した結果、この方法が最適であると判断いたします。
    (いたしますは「する」の謙譲語、意思決定の根拠を示す場合に使います。)

敬語表現、謙譲語を使うことをおすすめします♡

依頼や提案、指示を行う場合

「思います」を使うと、依頼や提案の意図がぼやけて伝わることがあります。相手に明確な行動を求めたい場合には、丁寧でかつ意図がはっきり伝わる表現に言い換えることが重要です。

例文(NG):

  • 〇〇の資料作成をお願いしたいと思います。
  • 新しい企画について、いくつか提案したいと思います。

丁寧な言い換え

  • 恐れ入りますが、〇〇の資料作成をお願い申し上げます。
    (相手への敬意を示しつつ、依頼の意思を明確に伝える最も丁寧な謙譲表現です。)
  • 〇〇の資料作成にご協力いただけますでしょうか。
    (より丁寧な依頼表現です。)
  • 新しい企画につきまして、〇〇を提案いたします。
    提案の内容を具体的に提示する時に適しています。)
  • 来週までにご提出いただけますと幸いです。
    (相手の協力を促す際に使う丁寧な依頼表現です。)

感謝や謝罪の気持ちを伝える場合

「思います」は、気持ちが弱く、相手に十分に伝わらない場合があります。特に感謝や謝罪の場面では、誠意がしっかりと伝わる表現に言い換えることで、より丁寧な印象になります。

例文(NG):

  • ご迷惑をおかけし、申し訳ないと思います。
  • 先日はご協力いただき、感謝したいと思います。

丁寧な言い換え

  • 先日は多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
    (最大限の感謝の気持ちを伝える際に用いる、非常に丁寧な表現です。)
  • この度は格別のご配慮をいただき、厚く御礼申し上げます。
    (深い感謝の表現です。)
  • 本件につきましては、深くお詫び申し上げます。
    (相手に与えた不都合や迷惑に対して、心からの謝罪の意を伝える際に適しています。)
  • こちらの不手際で、誠に申し訳ございません。
    (丁寧な謝罪表現です。)

【シーン別】「思います」の丁寧な言い換え表現と例文

ビジネスメールで「思います」をそのまま使うと、少しカジュアルに感じられることがあります。特に目上の方や取引先とのやり取りでは、より丁寧で信頼感のある表現に言い換えることが重要です。以下では、シーン別に「思います」の敬語表現・言い換え例とビジネスメール例文をご紹介します。

意見・推測を述べる場合

自分の意見や推測を伝える際に、「思います」では断定を避けつつも、やや曖昧に聞こえることがあります。より丁寧かつ明確に伝えるための表現を見ていきましょう。

「〜と存じます」

目上の相手に対して、自分の考えを丁寧に伝える際に適した謙譲表現です。丁寧ながらも控えめなニュアンスがあり、ビジネスシーンでよく使われます。

例文
  • 現状から察するに、スケジュール通りに進行できるものと存じます。
  • 先日の会議資料について、ご提出いただいた内容で問題ないかと存じます。

「〜と考えます」

「〜と考えます」は、自分の意見や見解を論理的に、かつ明確に伝えたい場合に適しています。客観性を持たせつつ、自分の考えを主張する際に有効です。

例文
  • 貴社のご提案は、現状に即していると考えます。
  • 今後の施策としては、段階的な導入が有効であると考えます。

「〜と認識しております」

「〜と認識しております」は、ある事実や状況について、自分がそのように理解していることを伝える表現です。誤解がないか確認するニュアンスも含まれ、正確な情報共有に役立ちます。

例文
  • 本件は既に対応済みと認識しておりますので、問題はございません。
  • すでに〇〇様にご確認いただいていると認識しておりますので、問題ございません。

「〜と拝察いたします」

「〜と拝察いたします」は、相手の気持ちや意向を推し量る際に使われる、丁寧な敬語表現です。「思う」よりも相手への深い配慮を示し、特に目上の人に対して有効です。

例文
  • 貴貴社のご意向としては、慎重な対応を望まれているものと拝察いたします。

提案・意見を述べる場合

具体的な提案や改善策を示す際に、「〜だと思います」では弱々しく聞こえることがあります。より積極的に、かつ丁寧に伝えるための表現です。

「〜を提案いたします」

「〜を提案いたします」は、押し付けがましさを和らげつつ明確に意見を述べることができます。

例文
  • つきましては、新システムの導入を提案いたします。
  • 今後の対応につきましては、リモートでの打ち合わせを提案いたします。

「〜すべきかと存じます」

「〜すべきかと存じます」は、あるべき姿や改善策について、自分の意見を丁寧に述べる際に使います。謙譲語の「存じます」と組み合わせることで、一方的な押し付けではない、柔らかな提案になります。

例文
  • 仕様変更をご検討いただくべきかと存じます。
  • 費用対効果を鑑み、この企画は一度中断すべきかと存じます。

依頼・お願いをする場合

相手に何かをお願いする際に、「〜してほしいと思います」では失礼にあたる場合があります。より丁寧に、相手への配慮を示す表現にしましょう。

「〜いただけますでしょうか」

「〜いただけますでしょうか」は、相手に何かを依頼する際の非常に丁寧な疑問形です。相手の都合を気遣うニュアンスを含み、柔らかく依頼できます。

例文
  • つきましては、今週中にご返信いただけますでしょうか。
  • ご多用のところ恐縮ですが、資料をご送付いただけますでしょうか。

「〜お願い申し上げます」

「〜お願い申し上げます」は、より丁寧かつ強く依頼の意志を伝える表現。フォーマルなビジネスメールや正式な依頼文で使います。

例文
  • ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
  • お忙しいところ恐縮ですが、資料のご確認をお願い申し上げます。

感謝や喜びを伝える場合

感謝や喜びを伝える際にも、「思います」では気持ちが十分に伝わらないことがあります。より丁寧に、そして心からの気持ちを示す表現を使いましょう。

「〜に感謝申し上げます」

「〜に感謝申し上げます」は、「ありがとうございます」よりも丁寧で、ビジネスメールや文書でよく使われる表現です。

例文
  • 温かいご支援に心より感謝申し上げます。
  • この度は迅速なご対応に心より感謝申し上げます。

「〜幸いです」

「〜幸いです」は、相手が特定の行動をしてくれることへの感謝と期待を、やや間接的に伝える表現です。「〜していただけると助かります」といったニュアンスで使われます。

例文
  • ご協力いただけますと幸いです。
  • お手数ですが、ご返信いただけますと幸いに存じます。

「思います」をあえて使う場面

ビジネスメールでは「思います」をできるだけ丁寧な言い換えにすることが推奨されますが、あえて「思います」を使ったほうが良い場面もあります。柔らかさや相手への配慮を表現したい時など、適切に用いることで、かえって好印象につながるケースもあります。

↑そうなのです♡

柔らかな印象にしたい時

「思います」は、意見や提案を押しつけがましくなく伝えたい時に有効です。特に、個人的な意見や主観的な印象をやわらかく共有したい場面では、「思います」が適度な距離感と配慮を感じさせます。

例文
  • 個人的には、〇〇案も良いかと思います。ご検討いただけますと幸いです。
  • 本件については、A案が現実的かと思いますが、他のご意見も伺えればと思います。

断定を避けて相手の意見を促したい時

会議や意見交換の場では、自分の考えを押しつけずに相手の意見も引き出したいことがあります。そのような場合、「思います」は控えめで柔軟なスタンスを示すのに適しています。

例文
  • 私としてはこの方向性が妥当かと思っておりますが、皆様のご意見もお聞かせいただけますと幸いです。

まとめ

「思います 言い換え ビジネス」「思います 丁寧な表現」などを検索して本記事にたどり着いた方へ:この記事では、「思います」の適切な言い換えだけでなく、あえて「思います」を使うことで伝わるニュアンスも解説しました。場面に応じた使い分けができるようになれば、あなたのビジネスメールやコミュニケーションはぐっと洗練され、相手への印象も大きく変わるでしょう。参考にしてみてください。

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