6月の時候の挨拶としてよく使われる「夏至の候（げしのこう）」。季節感をさりげなく伝えられる丁寧な表現ですが、「どんな意味？」「いつ使うのが正解？」「ビジネスメールでも使っていいの？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、「夏至の候」の意味・使う時期・使い方をわかりやすく解説し、ビジネスや手紙、メールでそのまま使える例文もご紹介します。6月のご挨拶や文書作成の参考に、ぜひお役立てください。
「夏至の候」の意味と由来
「夏至の候」の読み方は「げしのこう」と読みます。
「夏至の候」は、二十四節気の一つである夏至（げし）の時期を表す時候の挨拶です。夏至は、北半球において一年で最も昼の時間が長くなる日を指し、毎年6月21日頃になります。この時期は、本格的な夏の訪れを感じさせる頃であり、「夏至の候」は、その季節感や気候を表す言葉として用いられます。
「夏至の候」を使う時期はいつ？
「夏至の候」は毎年6月21日頃に訪れますが、時候の挨拶としての「夏至の候」は、夏至の日から次の節気である「小暑（7月7日頃）」の前日までを目安に使うのが一般的です。
「～の候」の基本的な意味
「～の候（こう）」は、「～の季節になりました」「～の折となりました」といった意味を表す、時候の挨拶で用いられる定型句です。改まった手紙やビジネス文書で使われることが多く、丁寧な印象になります。
「夏至の候」は「夏至の季節となりました」「昼が最も長くなる時期になりました」といった意味になります♡
「夏至の候」をビジネスで使う際のポイント【例文紹介】
ビジネスシーンでは、時候の挨拶は相手への配慮を示す重要な要素です。丁寧さを保ちつつ、簡潔に伝えることが求められます。
丁寧さと簡潔さのバランスが大切です♡
ビジネス文書では、時候の挨拶の後に続く本文が重要です。そのため、時候の挨拶は長くても1行程度に収め、簡潔にまとめるように心がけましょう。
ビジネスメール・手紙で使える「夏至の候」の例文集
「夏至の候」は、6月下旬（21日頃）から使える時候の挨拶で、ビジネス文書や手紙に季節感を添えるのに最適です。以下に、「夏至の候」を用いたビジネスメール・手紙で使える例文を、用途別（ビジネス・目上の人・カジュアル）に分けてご紹介します。
一般的なビジネス文書の書き出しの例文
夏至の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
夏至の候、皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。
日頃よりお力添えを賜り、心より御礼申し上げます。
取引先への挨拶・お礼の例文
夏至の候、平素より大変お世話になっております。
○○様の変わらぬご厚情に深く感謝申し上げます。
夏至の候、貴社にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
このたびは○○に際し、格別のご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
目上の人やフォーマルな手紙向け例文
夏至の候、○○様におかれましてはご清祥のことと拝察いたします。
いつも温かいご指導をいただき、心よりお礼申し上げます。
夏至の候、○○様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
何かとご多忙のことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。
親しい相手・ややカジュアルな文面の例文
夏至を迎え、日差しの強さに夏の気配を感じる今日この頃です。
いかがお過ごしでしょうか。お体にはくれぐれもお気をつけください。
夏至の候となり、昼の時間が最も長く感じられる季節となりました。
梅雨空が続く日々ですが、お元気でお過ごしのことと存じます。
結びの言葉の例文
・皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
・梅雨冷えの折、どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。
・引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
・今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
・貴社のご発展と、○○様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
まとめ
この記事では、6月の時候の挨拶「夏至の候」について、意味や使い方、そしてビジネスやプライベートで使える例文をご紹介しました。時候の挨拶は、相手へのさりげない気遣いを伝える大切な表現です。この記事が、文章を考える際のちょっとしたヒントになれば幸いです。
