8月は、厳しい暑さや夏休み、お盆など、季節のイベントが盛りだくさん。ビジネスシーンでもプライベートのやり取りでも、相手への気遣いが伝わる一言は、良好な関係を築く上で欠かせません。この記事では、8月上旬・中旬・下旬に分けて、それぞれの時期に最適な季節の挨拶文を、丁寧なビジネス向けから親しみやすいカジュアルな文例まで幅広くご紹介します。ぜひ、8月の挨拶文作成にお役立てください。

8月の挨拶文を作成する際の重要なポイントなどを解説します♡
8月時候の挨拶一覧

8月は、一年の中でも暑さが最も厳しく、帰省やお盆、夏祭りなど季節の行事が多くなる時期です。「立秋」「花火大会」「残暑」「夏の終わり」「帰省ラッシュ」など、8月ならではの言葉を挨拶に添えることで、自然で心のこもった表現になります。
ビジネスメールでは、相手の体調や業務への配慮を込めた暑中見舞いや残暑見舞いの文例が活躍します。プライベートでは、久々のやりとりや夏の思い出を添えた一言が、自然なコミュニケーションのきっかけになります。
時候の挨拶は、季節の移り変わりや気候の特徴を表現する言葉です。使うタイミングは明確に区切れないこともありますが、以下に使用の目安をまとめましたので、参考にしてみてください。
時候の挨拶 | 意味 | 使用時期の目安 |
暮夏の候 (ぼかのこう) | 暦の上で、夏の終わりが近づき、暑さが和らぐ頃を表します。 | 7月7日〜8月6日頃 |
猛暑の候 (もうしょのこう) | 厳しい暑さが続く時期に使うご挨拶。 | 7月中旬〜8月6日頃 |
大暑の候 (たいしょのこう) | 一年で最も暑さが厳しくなる時期を指し、本格的な夏の到来を告げます。 | 7月23日〜8月6日頃 |
炎暑の候 (えんしょのこう) | 燃えるような厳しい暑さが続く頃。体調を崩しやすい時期です。 | 7月23日〜8月6日頃 |
酷暑の候 (こくしょのこう) | 耐え難いほど厳しい暑さ。非常に暑い時期のご挨拶 | 7月下旬〜8月6日頃 |
灼熱の候 (しゃくねつのこう) | 焼けるような、極めて厳しい暑さが続く時期のご挨拶。 | 7月下旬〜8月6日頃 |
厳暑の候 (げんしょのこう) | 一年で最も厳しい暑さが続く時期を表す時候の挨拶。 | 7月下旬〜8月6日頃 |
残夏の候 (ざんげのこう) | 夏の盛りを過ぎても、なお暑さが残る時期のご挨拶。 | 8月7日〜8月23日頃 |
早涼の候 (そうりょうのこう) | 夏の終わりから秋の初めにかけて、早くも涼しさを感じる頃のご挨拶。 | 8月7日〜8月23日頃 |
立秋の候 (りっしゅうのこう) | 立秋を迎え、秋の気配が感じられる頃のご挨拶。 | 8月7日〜8月23日頃 |
晩夏の候 (ばんかのこう) | 夏の終わり頃、残暑が続く時期に使うご挨拶。 | 8月7日〜8月20日頃 |
初秋の候 (しょしゅうのこう) | 暑さが少しずつ和らぎ、秋の始まりを感じるご挨拶。 | 8月上旬〜9月上旬 |
納涼の候 (のうりょうのこう) | 暑い夏の最中、涼しさを求める時期に使うご挨拶。 | 8月中旬〜8月下旬 |
残暑の候 (ざんしょのこう) | 立秋を過ぎても暑さが続く時期に用いるご挨拶。 | 8月7日〜9月7日頃 |
処暑の候 (しょしょのこう) | 処暑を迎え、暑さのピークを越えた頃のご挨拶。 | 8月23日〜9月7日頃 |
8月上旬の挨拶文
8月上旬は、一年で最も暑さが厳しくなる時期です。全国的に猛暑日が続き、蝉の声や夏の風物詩にあふれた、まさに夏本番の季節です。お盆や夏休みを控え、忙しい中にもどこか開放感が感じられる時期でもあります。
ビジネスやプライベートでの挨拶文には、季節感を出しつつ、相手の健康や体調を思いやる気遣いを込めることが大切です。

猛暑が続く中、相手の体調をいたわるひと言を添えるのがポイントです♡
8月上旬の挨拶文のポイント
時候の挨拶: 「立秋の候」「残暑の候(立秋を過ぎてから)」「晩夏の候」「盛夏の候」などが使用できます。立秋は8月上旬にあるため、上旬は「盛夏」がふさわしいですが、立秋を過ぎたら「残暑」に切り替えるのが適切です。
季節の話題: 猛暑、厳しい日差し、夕立、花火大会、夏祭り、お盆、帰省、海水浴、ひまわり、蝉しぐれなど、夏真っ盛りの話題を取り入れると良いでしょう。
気遣いの言葉: 厳しい暑さへの体調への配慮、熱中症対策、水分補給を促す言葉などを盛り込むと、より丁寧な印象になります。
ビジネス向け例文
ビジネスシーンでは、形式的な時候の挨拶を用いながらも、相手への敬意や体調への気遣いを含めるのが基本です。以下にフォーマルとカジュアル(口語調)に分けて例文をご紹介します。
書き出しの例文【漢語調:フォーマルな場面や目上の人へ】
「盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
解説:一年で最も暑さが厳しい盛夏にふさわしい、一般的で丁寧な書き出しです。相手の発展を願う気持ちを伝えます。
「炎暑の候、貴社におかれましてはご清祥のことと拝察いたします。」
解説:特に厳しい暑さを表現する「炎暑」を用い、相手の健康を気遣う丁寧な挨拶です。
「立秋の候、皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。」
解説:8月上旬の立秋(8月7日頃)を過ぎてから使える表現です。暦の上では秋の始まりですが、暑さは続くため、相手の安否と活躍を気遣う言葉を加えることで、より丁寧な印象になります。メール・文書どちらにも使えます。
結びの例文【漢語調:フォーマルな場面や目上の人へ】
8月上旬の時期にふさわしい、フォーマルな場面や目上の人へ向けた結びの例文です。
「酷暑の折、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
解説:厳しい暑さを踏まえて、体調への配慮と相手の幸せを願う丁寧な締めくくりです。
「盛夏のみぎり、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。」
解説:文書やメールの終わりに自然に使える、気遣いある表現です。
「残暑厳しき折、皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。」
解説:立秋以降に使える残暑の表現。挨拶に季節感を残しつつ丁寧に締められます。

立秋以降とは、8月7日以降になります♡
書き出しの例文【口語調:社内、親しい取引先など】
「毎日きびしい暑さが続いていますが、〇〇さんはいかがお過ごしでしょうか。」
解説:親しみやすく、少し柔らかい印象のカジュアルな書き出しです。
「お疲れ様です。立秋を迎えましたが、まだまだ暑い日が続いております。どうぞご無理なさいませんように。」
解説:立秋後の表現として自然で、社内メールなどに向いています。
「いつもお世話になっております。本格的な夏が到来し、連日厳しい暑さが続いておりますが、〇〇さんはお変わりなくお過ごしでしょうか。」
解説:連日の厳しい暑さに触れ、相手の体調を気遣う親しみやすい表現です。
結びの例文【口語調:社内、親しい取引先など】
「立秋とは名ばかりの暑さですが、どうぞ健やかにお過ごしください。」
解説:季節の移り変わりに触れつつ、丁寧に締めることができます。
「まだまだ暑さが厳しい日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。」
解説:8月上旬の暑さが本格化する中で、相手の体調管理を具体的に気遣う表現です。
「本格的な夏の疲れが出やすい時期ですので、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。」
解説:夏バテなどにも配慮した、気遣いのある結び言葉です。親しい関係性で、メールや手紙、チャットで用いる際に適しています。

↓書き出し部分から本文へのつなぎ(例)も参考にしてください♡
本文へのつなぎ(例)
- 「さて、猛暑が続いておりますが、〜(本文)〜」
- 「暑さ厳しき中、誠に恐縮ではございますが、〜(本文)〜」
- 「盛夏の折、皆様にはますますご活躍のことと存じます。さて、〜」
- 「日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。早速ではございますが、〜」
プライベート向け例文
プライベートな手紙やメッセージでは、よりパーソナルな季節の話題や、相手の状況に合わせた温かい言葉を盛り込むと良いでしょう。猛暑、夏バテ、お盆、花火など、8月上旬の季節の話題に触れる言葉を盛り込むと、より情緒豊かな挨拶文になります。
書き出し
「今年は本当に暑いですね。〇〇さんはお元気にお過ごしですか。」
解説:気候の変化に触れつつ、相手の近況をやわらかく尋ねます。
「毎日溶けそうな暑さが続いていますが、〇〇さんは夏バテしていませんか?」
解説:猛暑の状況を共有しつつ、相手の体調をさりげなく気遣う書き出しです。
「朝顔がきれいに咲いています。暑さに負けず、元気に過ごしています。」
解説:自然や日常の描写からはじまる、やわらかく優しいトーンの書き出しです。
「花火大会や夏祭りの予定は立てていますか?今年は少し足を延ばしてみたい気分です。」
解説:季節感があり、かつ共感を呼ぶような話題や表現の書き出しです。
結び
「暑さは続きますが、どうか無理せずお元気でいてくださいね。」
解説:体調への配慮がしっかり伝わる、あたたかい締めの言葉です。
「夏の思い出がたくさんできますように。また近況を聞かせてください。」
解説:前向きな余韻を残しつつ、今後のやり取りを促す表現です。
「くれぐれも夏バテには気をつけて、素敵な夏をお過ごしくださいね。」
解説:「夏バテ」など季節のキーワードをしっかり取り入れつつ、相手を思いやるあたたかな結びです。

↓以下のテンプレートは、目上の人や親しい間柄に使ってみてください♡
本格的な夏の到来を感じる頃となりましたが、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。連日、厳しい暑さが続いておりますので、くれぐれもご無理なさらないでください。季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
〇〇様、ご無沙汰しております。
夏本番を迎え、夕立の後の涼しさが心地よい季節となりました。〇〇様におかれましては、暑さに負けず、お元気でお過ごしでしょうか。どうか体調を崩されませんよう、お気をつけください。
8月中旬の挨拶文

8月中旬はお盆の時期と重なり、帰省や夏のイベントが多い一方で、厳しい暑さが続く時期です。立秋を過ぎて暦の上では秋になりますが、実際には真夏のような猛暑が続く地域も多く、残暑への配慮が必要です。ビジネスやプライベートの挨拶文では、夏の名残を感じさせつつ、相手の体調を思いやる言葉を添えるのがポイントです。
8月中旬の挨拶文のポイント
時候の挨拶: 「残暑の候」「晩夏の候」「立秋の候」などが適切です。お盆休み明けの時期であれば「新涼の候」も使えます。
季節の話題: お盆休み、帰省、Uターンラッシュ、夏祭り、花火大会、猛暑、残暑、台風、夕立、入道雲、ひまわり、海水浴、セミの声、朝顔など。
気遣いの言葉: 厳しい暑さ、残暑、熱中症、体調管理への配慮を盛り込むことをおすすめします。「残暑お見舞い申し上げます」もこの時期の挨拶として適切です。

- 「夏のお疲れが出る頃かと存じます」
- 「暑さで体調を崩されませんように」
- 「残暑が厳しい折、ご無理なさらぬよう」
- 「冷房による体調不良にご注意ください」
- 「熱中症にはくれぐれもご注意ください」
ビジネス向け例文
書き出しの例文【漢語調:フォーマルな場面や目上の人へ】
「残暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
解説:「残暑の候」は、立秋を過ぎてなお暑さが続く時期に用いる最も一般的で丁寧な書き出しです。
「晩夏の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。」
解説:「晩夏」は8月中旬〜下旬に適した言葉で、夏の終わりにふさわしい落ち着いた書き出しです。
「立秋の候、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」
解説:暦の上で秋に入る「立秋」は8月7日ごろ。8月中旬も使えるため、季節感のある書き出しです。
結びの例文【漢語調:フォーマルな場面や目上の人へ】
8月中旬の時期にふさわしい、フォーマルな場面や目上の人へ向けた結びの例文です。
「残暑厳しき折、貴社の一層のご繁栄をお祈り申し上げます。」
解説:「会社の発展」を祈ることで、企業単体への敬意を丁寧に示しています。
「酷暑の折から、どうぞ体調には十分ご留意くださいますようお願い申し上げます。」
解説:健康への配慮を前面に出した結びの言葉。特に相手との関係性を大切にしたい場合に適しています。
「残暑の折、くれぐれもご無理なきようご自愛のほどお願い申し上げます。」
解説:丁寧な表現ですが、上記よりはやや汎用性が高く、個人宛てのメッセージにも使いやすい結びの言葉です。相手の健康を心から願う気持ちがストレートに伝わります。
書き出しの例文【口語調:社内、親しい取引先など】
「お盆も過ぎ、少しずつ秋の気配が感じられる頃となりましたね。」
解説:お盆明けのタイミングにふさわしい言い回しで、季節の移り変わりに触れ、メールやチャット、日常でも使える書き出しです。
「いつもお世話になっております。残暑お見舞い申し上げます。〇〇様におかれましては、お元気でお過ごしのことと存じます。」
解説:メールや日常的なやり取りに適した、ややカジュアルな表現です。「残暑お見舞い」を添えることで季節感を出し、相手への気遣いを加えています。
「いつもお世話になっております。まだまだ暑さが続いておりますが、〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。」
解説:残暑の季節感を取り入れた、メールに使いやすい丁寧な口語表現です。
結びの例文【口語調:社内、親しい取引先など】
「どうぞ健やかに残暑をお過ごしください。今後ともよろしくお願いいたします。」
解説:シンプルで簡潔ながらも、相手への気遣いと今後の関係性への期待が込められた結びの言葉です。こちらも口語調で、親しい間柄でよく使われます。
「季節の変わり目、どうぞご無理なさらずご自愛ください。」
解説:暑さが残る時期の定番フレーズで、温かみがありながらもビジネス文の締めでも使われます。
「厳しい暑さが続きますが、〇〇さんのさらなるご活躍を心よりお祈りしております。」
解説:丁寧さを保ちつつ、口語調で親しみやすい表現であり、社内や日頃から親しい間柄の取引先など、比較的フランクな関係性の相手に適しています。
プライベート向け例文
8月中旬のプライベートな手紙やメッセージでは、お盆休みや夏の思い出に触れつつ、残暑対策など、季節感あふれる話題を添えましょう。相手の近況を気遣う温かい言葉を加え、心に残るメッセージを作成しましょう。
特に私的な挨拶では、お盆、夏祭り、夕立など、季節の移り変わりや日常の情景を織り交ぜつつ、相手の健康や家族の様子を気遣うと好印象です。

残暑見舞いや体調を気遣う言葉を選びましょう♡
書き出し
「○○さん、こんにちは。厳しい暑さが続いていますが、お元気ですか?」
解説:猛暑を感じる夏の日にふさわしい、相手の健康を気遣う気持ちが前面に出ている表現です。親しい間柄に適切な書き出しです。
「まだまだ真夏の陽気ですが、ご家族の皆様もお元気でいらっしゃいますか。」
解説:夏の厳しい暑さに加えて、相手の方だけでなく、そのご家族の健康も気遣うことで、より深い配慮と敬意を示すことができます。
「夕立が涼を運んでくれるようになりましたね。暑さに負けずお過ごしでしょうか。」
解説:「夕立」は、夏の話題を切り出したい時や、相手との共通の話題を見つけたい時にぴったりの夏の風物詩です。
「〇〇さん、残暑お見舞い申し上げます。お盆休みはいかがお過ごしでしたか?」
解説:立秋を過ぎてから送るのに適した、丁寧で一般的な挨拶です。お盆休みを尋ねることで、親しみを込めた気遣いを伝えることができます。
結び
「残暑厳しき折、どうぞご無理なさらないよう、くれぐれもご自愛ください。」
解説:残暑が厳しい時期に使うのが最適な、非常に丁寧で気遣いのこもった結びの言葉です。相手の健康を心から願う気持ちが伝わります。
「次にお会いできる日を楽しみにしています。どうぞ元気に残暑を乗り切ってください。」
解説:再会を願う気持ちと、相手の夏の健康を願う言葉が組み合わさった、前向きで温かい結びの言葉です。特に、しばらく会っていない相手や、次に会う約束がある相手に送るのに適しています。個人的なやり取りでよく使われます。
「また涼しくなった頃にお会いできるのを楽しみにしています。」
解説:再会の希望を込めた温かいメッセージです。

↓テンプレートにパーソナルな一言を添えてみるのもOKです♡
残暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎたとはいえ、連日厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。どうぞご無理なさらず、健やかにお過ごしください。
〇〇様、ご無沙汰しております。暦の上では立秋を過ぎましたが、残暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。連日の猛暑が続いておりますので、どうぞご無理なさらないでください。
8月下旬の挨拶文

8月下旬は、暦の上では「処暑」を迎える頃ですが、実際には厳しい暑さがなおも続く地域が多く、残暑が身にこたえる時期です。お盆明けの忙しさや、夏の疲れが出やすいタイミングでもあるため、挨拶文には「残暑」や「体調への気遣い」を取り入れることが大切です。また、夏の終わりを感じさせる季節の話題を交えた言葉選びで、余韻と情緒のある挨拶ができます。
8月下旬の挨拶文のポイント
時候の挨拶:「晩夏の候」「残暑の候」「処暑の候」「新涼の候」などが適切です。下旬とはいえ、暑さが残る場合は「残暑の候」が無難です。
季節の話題:残暑、夏の疲れ、夕立、秋の気配(虫の声、夕焼けなど)、夏の終わり、新学期、夏の思い出など。
気遣いの言葉:引き続きの暑さ、熱中症への注意、夏の疲れ、体調管理への配慮を盛り込むことをおすすめします。

- 「夏の疲れが出やすい頃です」
- 「夏のお疲れが出ませんように」
- 「残暑厳しき折、お身体を大切に」
- 「季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください」

8月下旬になっても暑い日が続きますよね。
ビジネス向け例文
書き出しの例文【漢語調:フォーマルな場面や目上の人へ】
「処暑の候、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。」
解説:二十四節気の「処暑」(8月下旬頃)を用いることで、より季節感を表現できます。相手の安否を気遣う言葉を加えることで、より丁寧な印象になります。
「処暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
解説:暦の上での秋を迎える表現で、8月下旬から使える代表的な時候の挨拶です。
「残暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
解説:「残暑の候」は、8月下旬の厳しい暑さが続く時期に最も一般的で丁寧な書き出しです。
「晩夏の候、貴社におかれましては、いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。」
解説:夏の終わりを意味する「晩夏」を用いることで、季節の移ろいを感じさせつつ、相手の繁栄を願う丁寧な表現です。
結びの例文【漢語調:フォーマルな場面や目上の人へ】
8月下旬の時期にふさわしい、フォーマルな場面や目上の方へ向けた結びの例文です。
「残暑厳しき折、貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。」
解説:目上の人や取引先に対して、相手の企業の発展を願う丁寧でフォーマルな表現です。
「晩夏の折、季節の変わり目となりますので、何卒ご無理なさらないよう、ご健勝を心よりお祈り申し上げます。」
解説:丁寧な表現で汎用性が高く、個人宛てのメッセージにも使いやすい結びの言葉です。夏の疲れが出やすい時期であることを踏まえ、相手の健康をストレートに気遣う気持ちが伝わります。
書き出しの例文【口語調:社内、親しい取引先など】
「いつも大変お世話になっております。厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりありませんか。」
解説:ビジネスメールにおける定番の書き出しの一つで、相手に親しみが伝わりやすい、ややカジュアルな表現です。
「朝夕には少しずつ秋の気配を感じるようになってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」
解説:自然の移ろいを取り入れた柔らかい表現で、親しみのある印象になります。
「いつもお世話になっております。暦の上では秋となりましたが、まだまだ残暑厳しい日が続いておりますね。〇〇様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。」
解説:メールや日常的なやり取りに適した、ややカジュアルな表現です。実際の残暑に触れつつ、相手への気遣いを添えています。
結びの例文【口語調:社内、親しい取引先など】
「残暑が厳しい折ですが、どうぞ体調にはお気をつけてお過ごしください。」
解説:日常的なビジネスメールにも使える、温かみのある結びです。
「残暑厳しい日が続きますが、〇〇様のさらなるご活躍を心よりお祈りしております。」
解説:口語調で親しみやすい表現であり、社内や日頃から親しい間柄の取引先などに適しています。丁寧さを保ちつつも、形式張らない温かさがあります。
「夏の疲れが出やすい時期ですので、どうぞご無理なさらず、健やかにお過ごしください。引き続きよろしくお願いいたします。」
解説:シンプルで簡潔ながらも、相手への気遣いと今後の関係性への期待が込められた結びの言葉です。夏の疲れに言及することで、より具体的な配慮を示しています。
プライベート向け例文
8月下旬のプライベートな手紙やメッセージでは、夏の終わりの名残や残暑対策、夏の疲れを気遣う話題を添えましょう。相手の近況を気遣う温かい言葉を加え、心に残るメッセージを作成しましょう。

残暑対策や夏の疲れを意識した言葉を選びましょう♡
書き出し
「暑さの中にも、どことなく秋の気配が感じられるようになりましたね。」
解説:8月下旬は残暑が厳しいながらも、朝晩に涼しさを感じる頃。季節の移ろいを繊細に表現し、相手との共感を深めます。残暑見舞いや季節の挨拶、ビジネスメールにも最適な挨拶です。
「朝晩は少しずつ涼しくなってきましたが、日中の暑さはまだ厳しいですね。」
解説:朝晩の涼しさが感じられる一方で、まだ日中は夏の名残の暑さが続いているという日本の夏の終わりの特徴を捉えています。相手の体調を気遣う気持ちも伝えやすい挨拶です。
「花火や夏祭りも終わり、少し寂しさを感じる季節になってきました。」
解説:夏の風物詩である花火大会や夏祭りが終わり、夏の終わりと共に訪れる一抹の寂しさを表現した挨拶です。楽しかった夏の思い出を振り返りつつ、来る秋への移ろいを情緒的に伝えることができます。相手との共感を深めたい時に適しています。
結び
「残暑厳しい折、どうぞご無理なさらないよう、くれぐれもご自愛ください。」
解説:残暑の盛り、特に暑さが厳しい時期に使うのが最適な、非常に丁寧で気遣いのこもった結びの言葉です。相手の健康を心から願う気持ちが伝わります。ビジネスシーンや目上の人への手紙、メールにも用いることができます。
「まだまだ暑い日が続きますので、夏の疲れを癒しながら健やかにお過ごしください。」
解説:暑さが続く時期に、相手の健康を気遣う結びの言葉です。親しい間柄で使いやすい表現です。
「次に会える日を楽しみにしています。どうぞ元気に残りの夏をお過ごしください。」
解説:再会を願う気持ちと、相手の夏の健康を願う言葉が組み合わさった、前向きで温かい結びの言葉です。特に、しばらく会っていない相手や、次に会う約束がある相手に送るのに適しています。個人的なやり取りでよく使われます。
まとめ
8月に入り、厳しい暑さが続く毎日ですね。ビジネスメールや手紙、プライベートなやり取りにおいて、季節感を取り入れた挨拶文は、相手への心遣いを伝える大切な要素です。この記事では、8月上旬・中旬・下旬それぞれの時期に合わせた例文を、丁寧な表現から親しみやすい言い回しまで幅広くご紹介します。
時候の挨拶に加えて、相手の健康を気遣う言葉や、今後の繁栄を願う言葉など、結びの言葉にもこだわって作成しましょう。ぜひ本記事を参考に、あなたの気持ちが伝わる8月の挨拶文を作成してみてください。