年末が近づくと、「このタイミングで挨拶して大丈夫?」「遅いと思われないかな?」と時期について迷われることはありませんか?取引先や顧客へのビジネスの年末挨拶は、相手の繁忙期と重なるため、早すぎても遅すぎても失礼になりかねません。適切な時期の見極めが非常に重要です。本記事では、年末挨拶を始める最適なタイミング(いつから・いつまで)、訪問・メールそれぞれのマナー、さらにそのまま使える挨拶例文までまとめました。忙しい年末でも迷わず対応できるよう、実務目線でやさしく解説しますので、ぜひご活用ください。

年末のご挨拶はいつからすればいいでしょうか?

一般的には、12月の中旬頃から準備・開始し、相手が最も忙しくなる時期を避けるのがマナーとされています♡
年末の挨拶はいつから始める?
「年末の挨拶、今年はいつから始めよう」と迷っている間に、あっという間に年末になってしまうのが毎年恒例です。結論、年末の挨拶を始める最適な時期は12月10日〜15日(中旬頃)です。
取引先をはじめ、多くの企業は12月中旬から年末進行で忙しさがピークに達します。だからこそ、相手が本格的な繁忙期に入る前のこの時期にゆとりをもって挨拶を済ませることが、配慮として重要です。
訪問・電話・メールいずれの方法を取る場合も、この時期は相手に迷惑になりにくい最適な期間と言えるでしょう。

訪問・電話・メールどの方法でも、相手に心証良く受け取っていただけるベストな期間です♡
ビジネスの年末挨拶は「12月10日〜15日頃」から始めるのが最適です
年末挨拶はいつから・いつまで?【訪問・メール・はがき】
年末挨拶は、手段によって最適な時期が少し変わります。相手にとって負担にならないよう、以下を目安にしてみてください。
| 挨拶の種類 | いつから | いつまで |
| 訪問・来社 | 12月10日〜18日頃 | 20日前後まで |
| メール | 12月15日頃〜 | 最終営業日まで(28〜30日前後) |
| 手紙・はがき | 12月10日〜 | 12月25日頃まで |
対面は相手の予定調整が必要になるため早めに。
メールは柔軟に対応できるため最終営業日でも問題ありません。ただし終業間際を避けるなど相手の配慮は忘れずに。
年末の挨拶は、相手企業の仕事納めの前日までを目安に完了させましょう。多くの企業の最終営業日は12月28日〜30日頃が一般的です。
特に挨拶メールについては、この直前に送っても失礼にはあたりません。
しかし、訪問や電話は相手の時間を拘束するため、最終営業日に近づくほど先方の負担になってしまいます。そのため、対面(訪問)のご挨拶は12月20日頃までに済ませるのがビジネスマナーとして最良です。
ビジネスでの年末挨拶のマナーと注意点
ビジネスでの年末挨拶は、ただ感謝を伝えるだけでなく「一年の締めくくりとして失礼のないタイミング・内容」であることが重要です。ここでは、役割や状況にあわせた注意点をまとめました。

ぜひご活用ください♡
訪問時のマナー:突然の訪問は厳禁!避けるべき時間帯
年末はどの企業も繁忙期です。訪問の前には、必ず電話やメールで「短時間の年末のご挨拶に伺わせていただきたい」と事前連絡を入れましょう。
また、以下の時間帯は、相手が多忙で失礼にあたる可能性が高いため避けるのがマナーです。
- 朝イチ(始業直後): 始業前の準備や会議で忙しい
- 昼の前後(12時〜14時頃): 休憩時間や昼食のタイミング
- 夕方(終業間際): 退勤準備や最終確認業務で多忙
メール挨拶の重要ポイント:長文より「簡潔」に
年末のメールは相手も受信が多く読み物が多いため、長文より「簡潔+必要事項だけ」の方が好まれます。以下の内容をテンプレ化して使えば、忙しい相手にも負担なく気持ちが伝わるかと思います。
- 本年のお礼(最も重要)
- 年末年始の休業案内
- 来年の抱負や継続取引のお願い
- 相手への気遣い(健康・繁忙期へのねぎらい)
失礼になるNGワードと注意したい行動
相手に配慮しているつもりが、かえって失礼にあたる場合があります。以下のNGワードや行動は避けましょう。
- 「ご多忙の折に失礼します」の繰り返し:丁寧ですが、多用すると定型文感が強くなる
- 過度な気遣い:「年末でお疲れでしょうが」など、相手の状況を決めつけるような表現
- 相手の都合を考えていない遅すぎる訪問:特に12月25日以降の約束なしの訪問
社内(上司・同僚)への挨拶
社内への挨拶は、通常、ご自身の最終出社日にまとめて行うのが一般的です。
年末の繁忙期だからこそ、立ち話で済まさず、日頃の感謝を一言丁寧に伝えることで、上司や同僚との信頼関係が高まります。特に部署の違う方や席の離れている方には、最終日に直接声をかける、または個別にメールを送るといった配慮をしましょう。

↑こういう事って、すごく大切です♡
年末の挨拶|ビジネスメールの例文
年末の挨拶メールは、一年の感謝を伝える重要な機会です。すぐに使えるよう、取引先や顧客などシチュエーション別の例文をまとめました。忙しい年末の業務にぜひご活用ください。
取引先への一般的な年末挨拶・メール

2パターン挙げています♡
件名:年末のご挨拶(株式会社◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
いつも大変お世話になっております。
◯◯株式会社の△△です。
本年も多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで無事に年末を迎えることができましたこと、心より御礼申し上げます。
弊社の本年の最終営業日は12月◯日、年始は1月◯日より稼働いたします。
来年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
よい年末をお迎えください。
件名:年末のご挨拶(株式会社◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
いつも格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
〇〇株式会社の〇〇でございます。
平素は弊社の事業にご理解ご協力いただき、心より感謝申し上げます。
今年も残すところあとわずかとなりましたが、おかげさまで無事に一年を終えることができそうです。
来年も引き続き、お役に立てるよう、社員一同尽力してまいりますので、
変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始の休業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
【休業期間】202X年12月〇日(〇)~ 202Y年1月〇日(〇)
末筆ではございますが、寒さ厳しき折、どうぞご自愛のうえ、良いお年をお迎えください。

「末筆ながら」の使い方参考にしてください♡
社内向け(上司・同僚)メール
件名:年末のご挨拶
今年一年大変お世話になりました。
至らぬ点も多くご迷惑をおかけしましたが、温かくご指導いただき心より感謝申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
年末挨拶ができなかった場合のフォロー文(年始の挨拶に代える)

↓もし年明けに「年始の挨拶」と「年内の挨拶ができなかったこと」へのお詫びを兼ねて送る場合です。松の内(1月7日)迄に送りましょう。
件名:【新年のご挨拶】旧年中の御礼と本年もよろしくお願い申し上げます
株式会社◯◯ ◯◯様
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
年末にご挨拶を差し上げるべきところ、ご連絡が遅くなり失礼いたしました。
本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご健康とご発展を心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
まとめ
本記事では、ビジネスにおける年末のご挨拶をいつから始めるのが適切か、そしてマナーを守って気持ちよく行うためのポイントを解説しました。
年末のご挨拶で最も大切なのは、相手の多忙な時期への「心づかい」です。もしタイミングに迷われたら、12月10日~15日から動かれると安心です。ご訪問、メールのいずれでもビジネスマナーとして失礼なく進められます。
本記事でご紹介したご訪問やメールでの注意点に少し気を配るだけで、年末の挨拶は「一年の感謝を伝える、とても大切な機会」になります。
今年の年末のご挨拶で、ご紹介した内容が少しでもお役に立てれば幸いです。
どうぞ、健やかに良いお年をお迎えください。



