会社を退職する際、お世話になった方へ感謝の気持ちを伝える「退職の挨拶メール」は、社会人として大切なマナーです。しかし、「在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが」という表現を使う時、
・失礼にならないか。
・どのように書けば丁寧な印象になるのか。と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、退職メールで使う「在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが」の正しい使い方や注意点、社内・社外向けのメール例文を紹介します。
▼お別れの挨拶メール(見送られる側)上司・同僚・部下・取引先
退職の挨拶メールで「いたらぬ点もあったかと思いますが」を使う意味
「在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが」は、退職の挨拶メールでよく使われる表現です。自分の未熟な点を控えめに認めつつ、周囲の支えや指導に対する感謝を伝える意味があります。
この言葉を添えることで、謙虚で丁寧な印象になり、これまでお世話になった方々への敬意を示すことができます。
「感謝の気持ち」を中心に、退職の挨拶として自然な流れで使うことが大切です。

ただし、過度に自分を低く表現する必要はありません。
退職メールを書くときの基本マナー
退職の挨拶メールは、社内外の関係者へ感謝を伝える大切なビジネスマナーです。失礼のない印象を与えるために、送る範囲やタイミング、基本的な書き方を押さえておきましょう。
送る範囲
社内では、同じ部署のメンバーや上司を中心に、お世話になった方へ送ります。社外の場合は、業務で関わりのあった取引先や担当者に送るのが一般的です。
お世話になった方々一人ひとりに直接挨拶をするのが望ましいですが、部署やチームの人数が多い場合は、一斉送信でも問題ありません。
送るタイミング
最終出社日、もしくはその1週間前を目安に送ります。業務の引き継ぎが完了したタイミングで送ると、より丁寧な印象になります。

朝の早い時間帯は控えましょう♡
件名の書き方
一目で内容が分かるように記載します。例:「【ご挨拶】退職のご報告(氏名)」
基本構成
退職メールは、以下の流れで簡潔にまとめます。
- 退職の報告
- 在籍中のお礼
- (社外の場合)後任の案内
- 結びの挨拶
【注意点】
・退職理由や個人的な事情は、必ずしも詳しく書く必要はありません。簡潔で丁寧な表現を心がけましょう。
・メールを送る場合でも、直接会って挨拶をする時間がないことを詫びる一文を入れると、より丁寧な印象になります。
例:本来でしたら直接ご挨拶すべきところではございますが、メールでのご挨拶となりまして申し訳ございません。
▼「在職中は大変お世話になりました」の正しい使い方と文例はこちらです
「在籍中はいたらぬ点もあったかと思いますが」の使い方と例文
退職の挨拶メールでよく使われる「在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが」の使い方を解説します。丁寧な印象を与えるポイントと、そのまま使える例文を紹介します。

ポイント↓
「在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが」は、自身の未熟さを謙虚に表しつつ、周囲への感謝を伝えるための表現です。退職の挨拶メールでは、感謝の言葉とあわせて用いることで、丁寧で落ち着いた印象になります。ただし、過度にへりくだりすぎず、あくまで前置きとして簡潔に使うことが大切です。

退職時はお世話になった方へ感謝の気持ちを伝えましょう♡

- 在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが、温かくご指導いただき、心より感謝申し上げます。
- 至らぬ点も多々あったかと存じますが、皆様のおかげで多くのことを学ばせていただきました。
- 在籍中は未熟な点も多く、ご迷惑をおかけしたかと存じますが、温かくご支援いただき誠にありがとうございました。

「至らなかったかもしれないが、感謝している」 という気持ちが伝わるようにするのがポイントです♡
退職の挨拶メール文例:社内
社内へ送る退職の挨拶メールは、在籍中にお世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える大切な機会です。基本的には、簡潔かつ丁寧にまとめることがポイントです。

退職理由や今後のことなどは、必ずしも書く必要はありません♡
また、以下の内容を押さえておくと、失礼のない文章になります。
・退職日(最終出社日)を明記する
・在籍中のお礼を伝える
・直接挨拶できないことへのお詫び(メールの場合)
・今後の活躍を祈る言葉を添える
社内向けの退職挨拶メールは、これまでの感謝を丁寧に伝えることが大切です。ここでは、上司・同僚に向けてそのまま使えるシンプルな例文をご紹介します。
退職の挨拶メール(社内・基本例文)
件名:【ご挨拶】退職のご報告
〇〇部の皆様
お疲れ様です。〇〇部の△△です。
私事ではございますが、〇月〇日をもって退職することとなりました。
在籍中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
至らぬ点も多々あったかと存じますが、温かくご指導いただき、心より感謝申し上げます。
本来であれば直接ご挨拶すべきところではございますが、
メールでのご挨拶となりましたこと、お詫び申し上げます。
今後は新たな環境にて一層努力してまいります。
皆様の今後のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
〇〇部 △△
退職の挨拶メール(同僚向け)
件名:【ご挨拶】退職のご報告
〇〇部の皆様
お疲れ様です。〇〇部の△△です。
私事ではございますが、〇月〇日をもって退職することとなりました。
本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところですが、
メールでのご連絡となりましたこと、お許しください。
〇〇部に在籍した〇年間、皆様には大変お世話になりました。
至らぬ点も多々あったかと思いますが、温かく支えていただき、心より感謝申し上げます。
また、〇〇様、〇〇様には日頃より励ましのお言葉をいただき、大変心強く感じておりました。
皆様とお会いできなくなるのは寂しいですが、
これまでの経験を糧に、新たな環境でも努力してまいります。
皆様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
〇〇部 △△
異動の挨拶メール(社内)
件名:【ご挨拶】異動のご報告 △△
お疲れ様です。△△です。
このたび、〇月〇日付で〇〇部へ異動することとなりました。
在籍中は至らぬ点もあったかと存じますが、
皆さまの温かいご指導とご支援により、充実した日々を過ごすことができました。
心より感謝申し上げます。
新しい部署でも精一杯努めてまいりますので、
今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
△△部 △△
退職の挨拶メール文例:社外
取引先へ退職の挨拶メールを送る際は、これまでの感謝の気持ちを丁寧に伝えるとともに、後任者の案内を明確に記載することが重要です。ここでは、失礼のない基本的な文例を紹介します。
退職の挨拶メール(取引先向け・基本)
件名:【ご挨拶】退職のご報告 〇〇株式会社 △△(氏名)
□□株式会社
□□様
いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の△△でございます。
私事ではございますが、このたび〇月〇日をもちまして退職することとなりました。
在籍中は至らぬ点もあったかと存じますが、皆様に支えていただき、心より感謝申し上げます。
本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところではございますが、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。
なお、後任は〇〇が担当いたします。
今後とも変わらぬご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
これまでのご厚情に深く御礼申し上げますとともに、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
〇〇株式会社
△△
退職の挨拶メール(少し丁寧・関係が深い方向け)
件名:【ご挨拶】退職のご報告 〇〇株式会社 △△(氏名)
□□株式会社
□□様
いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の△△でございます。
私事で恐縮ではございますが、このたび〇月〇日をもちまして退職することとなりました。
在籍中は多大なるご指導ご鞭撻を賜り、誠にありがとうございました。
至らぬ点も多々あったかと存じますが、温かくご対応いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところ、メールでのご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。
なお、後任は〇〇が担当いたします。
今後とも変わらぬご指導のほど、お願い申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
〇〇株式会社
△△
「至らぬ点」の丁寧な言い換え表現
「至らぬ点もあったかと思いますが」は丁寧な表現ですが、場面によっては別の言い方に言い換えることで、より自然で丁寧な印象になります。ここでは、退職メールで使える言い換え表現を紹介します。

・未熟ではございましたが、皆様のおかげで成長することができました。
・至らない部分も多くあったかと存じますが、温かくご指導いただき感謝申し上げます。
・在籍中は、皆様に支えていただくことが多く、心より御礼申し上げます。
・不行き届きの点もあったかと存じますが、ご指導に深く感謝しております。
・未熟ながらも、多くの経験を積ませていただき、誠にありがとうございました。
いずれの表現も、「反省」と「感謝」をセットで伝えることがポイントです。過度に自分を下げすぎず、前向きな印象で締めくくるようにしましょう。
より丁寧で格式の高い表現を使いたい場合は、
「感謝の念に堪えません」の使い方もあわせて確認しておくと安心です。
また、やわらかく気持ちを伝えたい場合は、
「感謝してもしきれない」の言い換え表現も参考になります。
▼退職時に使う「感謝の念に堪えません」の言い換え表現はこちら
▼「感謝してもしきれない」を仕事で使う時の注意点と例文はこちら
まとめ
退職の挨拶メールは、お世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える大切な機会です。「在籍中は至らぬ点もあったかと思いますが」は、謙虚さと丁寧さを伝えられる丁寧な表現ですが、使う際は過度な謙遜にならないよう注意が必要です。
感謝の言葉とあわせて、相手への配慮が伝わる文章を心がけることで、より良い印象で締めくくることができます。






