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「頼らせていただきます」の正しい使い方と言い換え【ビジネスシーンで使える例文付き】

言葉遣い

ビジネスシーンでの依頼やお願いは、失礼のない丁寧な表現が求められます。「頼らせていただきます」は、そんな場面で役立つ便利なフレーズです

この記事では、ビジネスシーンでの「頼らせていただきます」の正しい使い方、言い換え、注意点について解説します。ぜひ参考にしてください。

ビジネスシーンでは、目上の人や上司に対して使います。

「頼らせていただきます」の言い換えも知りたいです。

言い換えや例文も多く挙げていますので、一緒にみていきましょう♡

※言い換えや例文はこちらです。

「頼らせていただきます」の意味と使い方

頼らせていただきますは、相手に仕事を依頼したり、協力をお願いしたりする時に使う丁寧な言葉です。

「頼る」:相手の助けを借りることを、期待すること。

「させていただきます」相手の許可を得ていることや恩恵を受ける事実・気持ちがあることを示す謙譲表現です。

「させていただく」を使うには、2つの条件があります。

1)相手の許可が必要なこと
2)恩恵を受ける事実や気持ちがあることを満たすことが条件となります。

伺わせていただきますの中に「させていただく」があるため、使うには2つの条件を満たす必要があるのですね。

その通りです。「させていただく」の記事に分かりやすく解説しています♡

相手の許可を得ていることや恩恵を受ける事実・気持ちがあることを示す表現とはなんでしょうか?下記の会話をみてみましょう♡

【社内での会話】

後輩
後輩

先輩、今度のミーティングの議題ですが、私が苦手としている「〇〇」に関する内容です。先輩の〇〇に関する知識に頼らせていただきます。

親しい先輩
親しい先輩

わかりました。一緒に考えていきましょう。

ーー相手の許可を得ていることや恩恵を受ける事実・気持ちとは?

後輩は、先輩の許可を得て、先輩の助けを借りることを丁寧に依頼しています。つまり、先輩の助けによって後輩が恩恵を受けることを示しています。

「頼らせていただきます」使う時の注意点

「させていただきます」のつくりは、

「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。

「させていただく」を使う時は、相手の許可が必要な時になります。

↓ここの判断が難しいところです。

「頼らせていただきます」は、相手の許可を得る表現ですが、相手との関係性や状況によっては、あらためて「許可」を求める必要がないこともあります。以下になります。

・相手とすでに取引があり、コミュニケーションが取れている場合

・相手が、自分に対して親切心や好意を持っている場合

正しい使い方)・明日の会議、時間変更させていただけますか。
ーー相手の許可がなければ、変更できない。



誤った使い方)・依頼された件については、本日中に連絡させていただきます。
ーー依頼されていることについては許可は必要ない。

相手との関係性、どこまでコミュニケーションが取れているのかを考えて「させていただく」を使いましょう。

例えば、目上の人や取引先に対しては、丁寧な印象にするために「させていただく」を付けたほうが良いでしょう。また、相手から依頼された場合でも、「させていただく」を付けることで、その依頼を丁重に受け止めていることを示すことができます。

「させていただきます」は、使いすぎないように気をつけましょう。

「させていただきます」の使いすぎには気をつけましょう。

使い方が難しいですね。

言い換えを使えるようになるといいですよ♡

「頼らせていただきます」を使う時

頼らせていただきます」を使う時のシーンです。頼らせていただきますなどを使って、相手にどう伝えたらいいのか考えてみましょう。


A)相手の力を頼りにする時
ーー難しい仕事を任された時、上司に頼らせていただきますと伝える


B) 相手に協力を依頼する時
ーー取引先に仕事を協力を依頼する時、頼らせていただきますと伝える


C) 相手に期待する時
ーー新しい部署に異動になり、上司の厚いサポートを期待していることを伝えたい時

A) B) C)の時、相手にどう伝えたらいいのか考えてみましょう♡

「頼らせていただきます」の例文

A)相手の力を頼りにする時
ーー難しい仕事を任された時、上司に頼らせていただきますと伝える時

・〇〇の企画を担当することになりました。先輩の知識に頼らせていただきます

・〇〇さんの、ご意見を参考にさせていただきたいと思います。

・〇〇さんのご指導、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします

・〇〇さんのご助力なしでは、このプロジェクトは成功できません。ご協力お願い申し上げます。

【ここでのポイント】

相手の力を頼りにする時に使う「頼らせていただきます」の言い換えと例文について説明します。例えば、難しい仕事を任された時、上司に「頼らせていただきます」と伝えることで、上司の助けを借りて仕事を成功させたいという気持ちを表すことができます。

B)相手に協力を依頼する時
ーー取引先に仕事を協力を依頼する時、頼らせていただきますと伝える

・商品の開発において、貴社の技術力とノウハウに頼らせていただきます

・開発において、以下の点について貴社のご協力をお願い申し上げます

・企画の成功には、貴社のご協力が不可欠であると考えています

【ここでのポイント】

頼らせていただきますを取引先に仕事を協力を依頼する時に使うと丁寧に伝えることができます。取引先の理解を得やすくなり、協力を得られやすくなるでしょう。

状況に合わせて、以下の言い換えを使うことで、より柔らかく丁寧な印象を与えることができます。

・ご助力いただければ幸いです。
・ご協力をいただければ幸いです。
・お力添えをいただければ幸いです。

C) 相手に期待する時
ーー新しい部署に異動になり、上司の厚いサポートを期待していることを伝えたい時

ご指導を頼りにさせていただき、新しい部署でも精一杯頑張っていきたいと思います。

〇〇さんのご指導の下、新しい部署でも成長していきたいと思っています。

【ここでのポイント】

新しい部署に異動になり、上司の厚いサポートを期待していることを伝えたい時、「頼らせていただきます」と伝えることで、「あなたの力に頼りたい」という気持ちを示すことができます。

【社内での会話】

部下
部下

この難しい仕事を私に任せていただき、ありがとうございます。 ご助力いただければ幸いです。

上司
上司

了解です。何か困ったことがあれば、いつでも相談してください。

部下
部下

どうもありがとうございます。頼りにしております

頼りにしておりますも丁寧な表現です♡

「頼りにしております」の意味

「頼りにしております」とは、

「おります」:「いる」の謙譲語に、丁寧語「ます」が付いた謙譲表現です。

丁寧な表現のため、目上の人やビジネスシーンなどで使います。

頼りにしております」は「頼りにしていますよりも丁寧な表現です。

頼らせていただきます」「頼りにさせていただきますは、「させていただく」相手の許可が必要な時になりますが、「頼りにしておりますには、そのルールがありません。

「頼りにしておりますは、丁寧な表現なのですね。

その通りです♡

「頼らせていただきます」と似た「頼らさせていただきます」も、みてみましょう。

「頼らさせていただきます」は、正しい使い方?

「頼らせていただきます」とは「さ」が入ることで「さ入れ言葉」のため誤りです。

「さ入れ言葉」とは、本来「さ」を入れなくても意味が通る言葉に「さ」を入れて使う表現です。

ビジネスシーンでは特に気をつけましょう。

「頼らせていただきます」の言い換え

「頼らせていただきます」は、相手に「何かをお願いする際に使う」丁寧な表現です。状況によっては、より柔らかく丁寧な印象を与えるために、言い換え表現を使うことがあります。

らせていただきます」が、正しく使えているか悩む時は、言い換えを使えば良いのか。

そうですね♡

お力添えいただければ幸いです

「お力添えいただければ幸いです」

「力添え」とは、相手の手助けや支援を指します。そのため、「お力添えいただければ幸いです」は、相手に「助けてほしい」という気持ちを丁寧に伝える表現です。

・ご多忙のところ恐縮ですが、お力添えいただければ幸いです。

・そのことについては詳しくないため、〇〇さんにお力添えをいただければ幸いです。

ご協力を、心よりお願い申し上げます

「ご協力を、心よりお願い申し上げます

「心より」とは、心からという意味です。そのため、「ご協力を、心よりお願い申し上げます」は、相手に協力をお願いする際に、心からの気持ちを伝える表現です。

・今までの指導と励ましを心より頼りにさせていただき、精一杯努力してまいります。今後ともご協力を心よりお願い申し上げます。

・本社の移転にあたり、皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

ご協力のほどよろしくお願い申し上げます

ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」

相手に協力を求める時に使う丁寧な表現です。「ご協力をお願いいたします」だと、相手に「協力してください」と強い言い回しになります。「のほど」を入れることで柔らかい表現になります。

・アンケートにご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

・終業後の会合のご参加ですが、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

お力添えを、心よりお願い申し上げます

「お力添えを、心よりお願い申し上げます」

・相手に依頼する時に使う丁寧な表現です。「お力添え」は、何かをしてもらうことに対する感謝の気持ちの言葉。「心より」を使うことで強調されます。

・商品開発のあたり、皆さまのお力添えを、心よりお願い申し上げます。

・目標達成に向けて、皆さまのお力添えを、心よりお願い申し上げます。

ご指導を、いつも心強く思っております

「ご指導を、いつも心強く思っております」

相手から受けた指導や助言を、心から頼もしく感じていることを伝える丁寧な言葉です。

ご指導を、いつも心強く思っております。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

・いつも私の仕事にアドバイスをくださりありがとうございます。心強く思っております。

ご助力に、いつも感謝しております

「ご助力に、いつも感謝しております」

相手から受けた助けや協力に、感謝の気持ちを伝える言葉です。「ご助力」は相手の力のことです。

・商品開発の進行にあたり、ご助力いただき、誠にありがとうございました。

・貴社の多大なるご助力に、いつも感謝しております。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

いつも助けていただいております

「いつも助けていただいております」

・相手に日頃から助けてもらっていることに対して、感謝の気持ちを表す言葉です。

・困った時に、いつも助けていただいております。本当にありがとうございます。

いつも助けていただき、心から感謝しております。

相手への感謝の気持ちを端的に伝えることができる言葉です。

ご意見は、いつも貴重なものと受け止めております

「ご意見は、いつも貴重なものと受け止めております」

相手からいただいた意見を、大切に受け止めていることを伝える丁寧な言葉です。

ビジネスシーンでよく使う言葉です。顧客からの意見や、社員からの提案に対して使います。感謝の言葉と共に使いましょう。

・貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。ご意見は貴重なものと受け止め、今後のサービス改善に努めてまいります。

ご意見は、いつも貴重なものと受け止めております。今後とも、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

助かります

「助かります」

上司に向けて「助かります」は適切ではありません。

理由としては「助かります」がねぎらいの言葉であるためです。ねぎらいの言葉とは、立場が下である人が上の人に向けるのは適切ではないためです。親しい人に使いましょう。

・明日の会議の進行ですが、同僚の〇〇さんにご協力いただけると助かります。

まとめ

「頼らせていただきます」の、「させていただく」を使うには、2つの条件があるため、少し使いにくいと感じる人もいるかもしれません。そのような時は言い換えを使うようにしてみましょう。

依頼する内容を具体的に伝えることで、相手も理解しやすくなりますし、相手に納得してもらいやすくなります。相手を配慮することで、相手に負担をかけないようにできたら良いですね。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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