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「お見送りさせてください」の正しい使い方と注意点【例文付き】ビジネスで使える!

言葉遣い

「お見送りさせてください」は、ビジネスシーンで「お断り」をやんわり表現したい時や、相手の提案に賛同できない時に使う丁寧な表現です。この記事では、「お見送りさせてください」の意味や使い方、言い換え、そして注意すべき点について、具体的な例文を交えて詳しく解説します。

「お見送りさせてください」って、人を玄関まで見送る時に使うものだと思っていました。

そうですね。それ以外にも「お見送りさせてください」は、相手の提案やお誘いを断る時にも使いますよ♡

「お見送りさせてください」は、ビジネスシーンで相手にやんわりと提案や依頼を断りたい時に使う丁寧な表現です。この記事では、こちらの意味合いについて解説していきます。

「お見送りさせてください」の意味と使い方

「お見送りさせてください」の意味は、おもに2つです。

1)相手を見送りたいという意思表示

意味合い:取引先や顧客が会社を去る際に、感謝の気持ちを込めて見送りたいという時に使われます。

例文:わざわざお越しいただきありがとうございました。エントランスまでお見送りさせてください。

2)提案やお誘いを断る

意味合い:提案や依頼、誘いを断りたい場合、直接的な拒否ではなく、やんわりと断る表現として使われます。

例文:

・社内で検討しましたが、今回は見送らせてください。

・大変恐縮ですが、今回は見送らせていただきたく存じます。

・ご提案は大変興味深いのですが、現在の状況を鑑み、今回は見送らせてください。

「できません」といった直接的な言葉よりも、相手への配慮が感じられる表現です♡

「お見送りさせてください」の敬語

「お見送りさせてください」の敬語のつくりをみてみると、

「お」は、謙譲語

「ください」は、「くれ」の尊敬語ですが、「ください」が命令形になるため、人によっては丁寧に感じない場合もあります。より丁寧な敬語表現があるので、そちらを使いましょう。

「お見送りさせてください」は、正しい敬語表現です。

「お見送りさせてください」を使う時の注意点

「お見送りさせてください」は、ビジネスシーンで断りを伝える際に使える丁寧な表現です。しかし、使い方を誤ると、相手を不快にさせてしまう可能性もあります。

「お見送りさせてください」ポイントは2つですね♡

冒頭にクッション言葉を置く

「申し訳ございませんが」「大変恐縮ではございますが」「大変心苦しいのですが」などのクッション言葉を置くことで、断りやお願いをより丁寧に伝えることができます。

例文

申し訳ございませんが、今回は諸事情によりお見送りさせてください。

具体的な理由を説明する

単に断るだけでなく、なぜそのようになってしまったのか、具体的な理由を説明することが大切です。理由を説明することで、相手に理解してもらいやすくなり、印象も良くなります。

例文

・検討いたしましたが、今回は予算の都合によりお見送りさせていただきます。

・ご提案に関しまして、誠にありがとうございます。しかしながら、弊社の方針と合致しないため、今回はお見送りさせていただきたく存じます。

断るだけでなく、もし可能であれば代替案を提示することで、相手の不満を軽減することができます。

最後に、「今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます」などを使い、丁寧に聞いてくれたことに対する感謝の気持ちを伝え、丁寧な言葉遣いで締めくくります。

「お見送りさせてください」の敬語表現

「お見送りさせてください」の敬語表現です。いずれの表現も丁寧な敬語のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。

ビジネスシーンでよく使う表現を集めました♡

「お見送りいたします」

使い方:「ご〜いたす」 で謙譲表現になります。「いたす」は「する」の謙譲語です。謙譲語とは、自分を低めて相手を高め、相手への敬意を表すことです。

例文:今回は都合上、お見送りいたしますが、また別の機会にお願いしたいと考えております。

「お見送りさせていただきます」

使い方:「お〜させていただく」で謙譲表現になるため、二重敬語ではありません。また「させていただく」を使うには2つの条件があります。

例文:

・社内で協議した結果、今回はお見送りさせていただきます。ご容赦ください。

・検討いたしましたが、残念ながら現段階ではお見送りさせていただく決定に至りました。

「させていただく」の記事に分かりやすく解説しています♡

「依頼や提案」を断る時の丁寧な表現・言い換え

「お見送りさせてください」の言い換えです。「依頼や提案」を断る時の丁寧な表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。

「お見送りさせてください」の言い換え♡

「見送らせていただきます」

使い方:「いただく」が使われていることで「お見送りさせてください」よりも丁寧な敬語表現です。

例文:残念ながら、この企画は見送らせていただくことになりました。

「お受けいたしかねます」

使い方:「見送らせていただきます」よりも、より強い拒否のニュアンスがあります。

例文:ご提案ありがとうございます。しかし、現時点では、お受けいたしかねます

「遠慮させていただきます」

意味:相手の提案や依頼を丁重に断る際に使います。相手に配慮し、やんわりと断るニュアンスが強い敬語表現です。

例文:ご親切にありがとうございます。しかし、今回は遠慮させていただきます

「お気持ちだけ頂戴いたします」

意味:相手の好意や贈り物に対して、その気持ちを受け止めるという意味です。具体的なものを受け取らず、相手の心遣いを感謝する際に使われます。

例文:このような素晴らしい贈り物、誠にありがとうございます。お気持ちだけ頂戴いたします。

「見合わせとさせていただきます」

意味:予定していたことや計画していたことを、やむを得ない事情により中止にすることを伝える敬語表現です。

例文:誠に申し訳ございませんが、本日のセミナーは諸事情により、見合わせとさせていただきます。

まとめ

「お見送りさせてください」の使い方について解説してきました。提案や誘いを断ることは、相手にとっては残念なことなので、誠意を持って言葉を選ぶことが大切です。状況に応じて、より丁寧な表現や、別の言い回しを選ぶことも検討しましょう。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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