ブログ記事一覧はこちらです。

「見合わせる」を使い丁寧に断る!正しい使い方と言い換えを解説

言葉遣い

「見合わせる」は、ビジネスシーンで役立つ、丁寧な断り方の一つです。予定や提案を一時的に中止する場合などに用いられ、相手への配慮が感じられる表現です。この記事では、「見合わせる」の意味や使い方を詳しく解説し、状況に応じた言い換えやより丁寧な表現、注意すべき点などを例文とともにご紹介します。

「見合わせる」って、見比べるとか、そういう意味かと思っていました。

その意味もあります。それ以外にも「見合わせる」は、予定や提案を一時的に断る時にも使いますよ♡

「見合わせる」は、ビジネスシーンで相手にやんわりと断りたい時に使う丁寧な表現です。この記事では、こちらの意味合いについて解説していきます。

「見合わせる」の意味と使い方

「見合わせる」は、いろいろな意味を持つ言葉ですが、よく使う意味をまとめました。この記事では2)の使い方を解説していきます。

1)「互いに視線を交わす」「見比べたり」

意味合い:「見合わせる」は、相手と視線を交わしたり、物事を比較したりする場合に使われます。

例文

・会議中、突然の提案に全員が顔を見合わせた。

・いくつかのデザイン案を見合わせながら、最適なものを選びました。

2)「予定や提案を一時的に中止する時の断り」

意味合い:状況や条件を考慮して、何かの実行や決定を一時的に保留したり、延期したりすることを意味します。「見合わせる」を使うことでやんわり断ることになります。

例文:

・台風の影響で、電車の運行を見合わせています。

・取引先との契約は、リスクを考慮して一旦見合わせることにしました。

・交通機関の乱れにより、セミナーの開催を見合わせることになりました。

・今月のミーティングは日程調整が難しいため、今回は見合わせることにしましょう。

ビジネスシーンでは、会議の延期、契約の保留、出張のキャンセル、なんらかの参加見送りの時に使うんですね。

そうですね。「断る」といった直接的な言葉よりも、相手への配慮が感じられる表現です♡

なぜ「見合わせる」が丁寧な表現なのか?

「見合わせる」が丁寧な表現と言われる理由は、以下の点が挙げられます。

断定的な拒否ではない:「却下する」や「断る」といった言葉に比べて、断定的な拒否ではなく、一時的な保留であることを示しています。

今後の可能性を残す:状況が変化すれば、また検討する余地があるという含みを持たせることができます。

【取引先との会話例】

<br>

ご提案について慎重に検討いたしましたが、現段階では弊社の事情により見合わせることになりました。またの機会にぜひご相談させていただければ幸いです。

取引先の人
取引先の人

かしこまりました。次はどうぞよろしくお願いします。

「見合わせる」が適切に使えていますね♡

「見合わせる」 は、予定していたことを一旦中止したり、保留にしたりするという意味です。取引先からの提案を一旦保留にするというニュアンスを伝えています。

「慎重に検討いたしましたが」の丁寧な表現を使うことで、相手への配慮が感じられます。

「またの機会にぜひご相談させていただければ幸いです」は、将来的な関係性の継続に期待を持たせています。

「見合わせる」を使う時の注意点

「見合わせる」は、ビジネスシーンで断りを伝える際に使える丁寧な表現です。使い方を誤ると、相手に誤解を与えたり、失礼に当たったりすることがあります。

クッション言葉を使う

「申し訳ございませんが」「大変恐縮ではございますが」「大変心苦しいのですが」などのクッション言葉を置くことで、断りやお願いをより丁寧に伝えることができます。

例文

申し訳ございませんが、今回の企画は一旦見合わせることにいたしました。

大変申し訳ございませんが、今回のご提案は、残念ながら見合わせることにいたしました。

具体的な理由を説明する

単に断るだけでなく、なぜそのようになってしまったのか、具体的な理由を説明することが大切です。理由を説明することで、相手に理解してもらいやすくなり、印象も良くなります。

例文

・予算の都合上、今回の企画は、残念ながら見合わせることにいたしました。

・社内で検討いたしましたが、人員の問題もあり見合わせることになりました。ご協力いただいた皆様には感謝申し上げます。

・セミナーの参加を検討いたしましたが、日程および社内の予定を考慮し、今回は見合わせることになりました。

断るだけでなく、もし可能であれば代替案を提示することで、相手の不満を軽減することができます。

最後に、「今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます」などを使い、丁寧に聞いてくれたことに対する感謝の気持ちを伝え、丁寧な言葉遣いで締めくくるとより良い印象になります。

相手に対して配慮を示しつつも、決定をしっかりと伝えることができます♡

「見合わせる」と「見送る」の違い

「見合わせる」「見送る」は、計画や行動を中止したり延期したりするニュアンスを持つ言葉ですが、意味に違いがあります。

「見合わせる」

・一時的に中断する、延期する。

・状況が改善すれば、再開する可能性がある。

例文:台風の影響により、電車は運行を見合わせることにした。(状況が良くなれば、運転を再開する可能性がある)

「見送る」

・再開の見込みは低い

・計画を完全に中止する、断念する。

例文:予算の都合上、新しい事業の立ち上げは見送ることにした。(当面、この事業は行わない)

「依頼や提案」を断る時の丁寧な表現・言い換え

「見合わせる」の言い換えです。「依頼や提案」を断る時の丁寧な表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。

「見合わせる」の言い換え♡

「見合わせといたします」

使い方:予定していたことを中止にする、または保留にすることを相手に伝える時に使います。

例文:このたびの取引は、諸事情により見合わせとさせていただきます

「またの機会とさせていただきます」

使い方:今は実行できないが、将来的な可能性を残しておきたい場合に使われる丁寧な敬語表現です。

例文:ご期待に添えず、大変申し訳ございません。またの機会とさせていただきます

「今回は見送らせていただきます」

使い方:計画などを今回は実行せず、別の機会に持ち越すことを相手に伝えます。「させていただきます」は、相手に敬意を払い、自分を謙遜する敬語表現です。

例文:大変恐縮ですが、今回は都合がつかず、見送らせていただきます。

「差し控えさせていただきます」

使い方:何かをすることを控えたり、遠慮したりすることを意味します。「させていただきます」は、相手に敬意を払い、自分を謙遜する敬語表現です。

例文:その件については、お答えを差し控えさせていただきます。

まとめ

「見合わせる」は、一時的に中断したり、延期したりする際に用いられる、丁寧な表現です。やんわりと断りたい場合や、より丁寧な表現を使いたい場合など、様々な言い換えが可能です。しかし、状況に応じて適切な言葉を選ぶことが重要です。相手に失礼なくするために、「見合わせる」という言葉の意味や使い方を正しく理解し、使いこなしましょう。

ニュースレターを購読する

メルマガ登録をお願いいたします。

今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

言葉遣い
えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
タイトルとURLをコピーしました