「失礼させていただきます」は、ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、「もっと丁寧な言い方はあるの?」「どんな場面で使えるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、「失礼させていただきます」の意味や、ビジネスシーンでの適切な使い方、より丁寧な言い回し、そして様々な場面に合わせた言い換え表現を、具体的な例文とともに詳しく解説します。
「失礼させていただきます」の意味と敬語
「失礼させていただきます」は、相手に許可を求めつつ、その場を離れる際に使われる丁寧な表現です。
【意味合い】
・相手に迷惑をかけていることを自覚し、その旨を伝えつつ、失礼することをお許しくださいという気持ちを込められています。
・「失礼します」よりも、より丁寧な表現です。
【敬語】
「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語です。
「ます」は、丁寧語です。
「失礼させていただきます」の使い方と例文
「失礼させていただきます」は、ある場を離れる際や、会話の終わりに、相手に告げる丁寧な表現です。目上の人や上司、取引先の人など正式な場での別れ際に用いられます。
会議室から退出する時
例文:本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございました。何かご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。それでは、失礼させていただきます。
話を中断する時
例文:申し訳ございませんが、今、緊急の連絡が入りましたので、失礼させていただきます。後ほど、改めてご連絡いたします。
上司への報告後、その場を離れる際
例文:以上が、〇〇の進捗状況です。ご確認いただきありがとうございます。これにて失礼させていただきます。
電話を切る時にも「失礼させていただきます」を使います♡
「させていただきます」の使い方は正しい?
「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語で、相手への敬意を表す敬語表現です。一般的に、「させていただく」は、相手から何かを許してもらう、あるいは自分にとって何かしらの利益がある場合に用いられます。
しかし、「失礼させていただきます」の場合、これらの条件を満たすというよりは、相手に配慮することを意識しつつ、相手が自分の行動を理解し、許容してくれることを期待するニュアンスが強いです。
「失礼」には、相手に迷惑をかけるという意味が含まれます。そのため、「させていただきます」など丁寧な言葉と一緒に使うことで、失礼な印象を和らげることができます。
「させていただきます」を使うと丁寧な感じになるけど、使いすぎには注意ですよね。
そうです。「失礼させていただきます」の敬語表現で言い換えもできるので、みていきましょう♡
「失礼いたします」「失礼させてください」との使い分け
「失礼いたします」「失礼させてください」は、どちらも相手に迷惑をかけることを詫びる敬語表現ですが、ニュアンスや使い分けが異なります。
「失礼いたします」
敬語:「いたします」は「する」の謙譲語
「失礼させていただきます」と同じくらい丁寧な表現で、目上の人や上司、取引先の人など正式な場での別れ際に用いられます。
「失礼させてください」
敬語:「ください」は「くれ」の尊敬語ですが、命令調になります。そのため、親しい人や目下の人に使う方が良いでしょう。
「失礼させていただきます」ビジネスで使える丁寧な言い換え7選
「失礼させていただきます」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現ですが、状況や相手によってより適切な言い換え表現を選ぶことができます。
1)「失礼いたします」
基本的な表現で、退出や退席の場面で使いやすい丁寧なフレーズです。
例文:本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。失礼いたします。
1)「失礼いたします」
・基本的な表現で、退出や退席の場面で使いやすい丁寧なフレーズです。
例文:本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。失礼いたします。
2)「おいとまさせていただきます」
・少し格式のある言い回しで、面会や訪問時の終了時などで使われます。
例文:お話が尽きないところですが、この辺でおいとまさせていただきます。
3)「このあたりで失礼させていただきます」
例文:お時間をいただき、ありがとうございました。それでは、このあたりで失礼させていただきます。
4)「そろそろ退席させていただきます」
・退席のタイミングを相手に伝えるニュアンスがあり、予定通り退席する際に適した表現です。
例文:お時間も限られておりますので、そろそろ退席させていただきます。
5)「お先に失礼させていただきます」
・自分が先に退席する際に使える表現で、相手への配慮を感じさせます。
例文:引き続きよろしくお願いいたします。私はこれでお先に失礼させていただきます。
6)「本日はこれにて失礼いたします」
・相手への感謝を含めつつ、スムーズに場を後にしたい時に使います。
例文:貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。本日はこれにて失礼いたします。
7)「この辺でおいとまいたします」
・より丁寧な雰囲気を出しつつ、退出や退席の意思を伝える柔らかい表現です。
例文:以上が、現在の状況でございます。ご多忙のところ、お時間をいただきありがとうございました。この辺でおいとまいたします。
まとめ
「失礼させていただきます」は、相手に感謝の気持ちを伝えつつ、その場を離れる際に使う丁寧な表現です。状況に合わせて使い分け、相手に失礼のないようにしましょう。