「当社のサービスを知ってもらうため、説明会を開催します。」この言葉、ビジネスシーンでよく使われますが、実は「知ってもらう」とは、相手への敬意が足りないように感じられることがあります。特に、目上の人や取引先への報告や提案などでは、より適切な表現を選ぶことが大切です。この記事では、ビジネスシーンで使える「知ってもらう」の8つの丁寧な表現方法を具体的な例文と、ともにご紹介します。
「知ってもらう」の丁寧な言い換えって…なんだろう。
「ご理解いただく」などがありますよ♡
「知ってもらう」を言い換えた方が良い理由
ビジネスシーンや目上の人、クライアントへの報告や提案などでは、より丁寧で敬意を表す表現を用いることが望ましいためです。
・ビジネスシーンでは、より丁寧で適切な表現を選ぶことが求められます。
・「知ってもらう」は、一方的に情報を伝えるというニュアンスが強く、相手への配慮が足りないように感じられることがあります。
「知ってもらう」は、親しい間柄で使いましょう♡
「知ってもらう」を敬語にするには?
まず、前提として敬語のおさらいです。
尊敬語:相手の行為を高く評価し、敬意を表す言葉
謙譲語:自分を低くし、相手への敬意を高める言葉
「ご〜ください」は、相手に対して使う尊敬の敬語表現です。
「ご〜する」「ご〜いただく」「ご〜いたす」「ご〜させていただく」で謙譲の敬語表現になります。
ご案内する、ご理解いただく、お知らせいたします、ご対応させていただく などになります。
「知ってもらう」ビジネスで使える丁寧な言い換え8選
「知ってもらう」の丁寧な言い換えです。いずれの表現も丁寧な敬語表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。
【理解を深めてほしい場合】
ご理解いただく
相手に、ある事柄を理解してもらうようにお願いする際に使います。
例文:この企画の目的について、ご理解いただけますと幸いです。
ご認識いただく
「ある事柄を正しく理解し、認識している状態」になってほしいという丁寧な表現です。相手がその情報を自分のものとして受け止め、行動や判断に繋げてもらいたいというニュアンスを含んでいます。
例文:会議の資料は、全員に配布いたしました。内容を十分にご認識いただくようお願いいたします。
ご承知いただく
相手に対して「(このことを)知っていてください」「(このことを)理解してください」と伝える丁寧な表現です。相手が、伝えられた内容を把握し、その上で行動したり、判断したりすることを期待する際に用います。
例文:通常より1時間早く開始いたしますので、ご承知いただけますようお願い申し上げます。
説明いたします
相手に何かを詳しく説明することを丁寧な言葉で表した表現です。
例文:新しいシステムの操作方法を、説明いたしますので、ご安心いただければと思います。
【行動に移してほしい場合】
ご検討いただく
相手に何かをじっくりと考えて判断してもらいたいときに使う丁寧な表現です。ビジネスシーンでよく使われ、提案や依頼など、相手に行動を促したい場合に特に有効です。
例文:弊社の新しい商品を、ぜひ一度ご検討ください。
【情報を共有したい場合】
お知らせいたします
相手に何か新しい情報や変更点などを伝える際に使用する丁寧な表現です。
例文:来週の会議の日時について、改めてお知らせいたします。
周知いたします
ある情報や事柄を多くの人に広く知らせることを意味する言葉です。ビジネスシーンでは、社内に向けて新しいルールや制度などを伝える際に使う言葉です。
「周知のとおり」は目上の人に対して使うと失礼になるので気をつけましょう。
例文:会議室の利用方法を、改めて周知いたしますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
ご案内いたします
何かを知らせたり、案内したりする際に使う丁寧な表現です。特に商品、サービスなどについて、相手に情報を提供し、興味を持ってもらうことを目的として用いられます。
例文:この機器の操作方法をご案内いたします。
ほかにも、こんな使い方があります♡
「ご報告申し上げます」は上司、取引先への報告に適した表現です。
「ご検討いただけますと幸いです」は、取引先への提案の際に使います。
「ご周知をお願いいたします」は、 社内への周知事項に使います。
「共有」するは、会議の議事録を共有する場合などに使います。
まとめ
「知ってもらう」とは、シンプルでわかりやすい表現で、親しい間柄で使うには問題ない表現ですが、ビジネスシーンでは、より丁寧な言葉遣いが求められる場面が多くあります。上記で挙げた言い換えや例文を参考にしてみてください。