「二重表現」とは？間違いをチェックして正しく使いましょう。【二重表現の一覧付き】

二重表現とは、同じ意味の言葉を繰り返し使うことで、文章が冗長になり、読みづらくなってしまう表現のことです。「朝の朝礼を始めます」「後で後悔する」など、日常生活でも無意識に使ってしまいがちです。二重表現は誤解を招いたり、伝わりづらくなったりする可能性もあります。

この記事では、二重表現の意味と注意点、そして正しい表現の例を解説します。二重表現ではないかチェックしてみてください。

「二重表現」とは、同じ意味の言葉を重ねて使う表現のことです。「重言」や「重複表現」とも呼ばれます。「二重表現」は、適切ではないとされますが、相手の理解を助けるために使うことは、良いかと思います。

「二重表現」とは

「二重表現」とは、同じ意味を持つ言葉を重ねて使う表現のことです。「重言」や「重複表現」とも呼ばれます。

ひとつの言葉で意味が理解できるのに、同じ意味の言葉を繰り返し使うため内容がわかりにくくなります。

昨晩の夜、遅い時間に受注を受けたので残業をしました。そのため、体の体調が悪くなり、熱が発熱しました。後で後悔したのですが遅かった。

1）「昨晩の夜」：「昨晩」と「夜」はどちらも夜を指す言葉です。

2）「受注を受けたので」：「受注」と「受ける」はどちらも注文を受ける意味です。

3）「体の体調」：「体」と「体調」もどちらかを使いましょう。

4）「熱が発熱しました」：「発熱」という言葉自体に「熱が出る」という意味が含まれているので、「熱が発熱しました」は同じ意味の言葉を重ねた表現になっています。

5）「後で後悔した」：後で悔やむことなので、「後」と「後悔」もどちらかを使いましょう。

「二重表現」の一覧

よく使われる「二重表現」の一覧を挙げています。参考にしてください。

・元旦の朝（元旦は元日の朝のこと）

・最後の終電（終電は最後の電車のこと）

・一番最初に（はじめのこと）

・約10分ほどです（「約」と「ほど」が重複）

・頭痛が痛い（頭が痛いこと）

・日本に来日（日本に来ること）

・連日寒い日が続きます（寒い日が続きます）

・後で後悔する（後悔する）

・過半数を超える（過半数に達した）

・あらかじめ予約します（予約します）

・必ず必要です（必要です）

・今現在（今か現在のどちらかで）

・お体ご自愛ください（ご自愛ください）

「二重表現」は使ってはいけない？

二重表現は、一概に「使ってはいけない」ものではないかと思います。状況や目的に応じて、適切な使い方をすることが大切だと考えます。

1）わかりやすさ：二重表現が相手にとっての理解を促進するなら良いかと思います。特に、会話では言葉のニュアンスで伝えきれない分、二重表現で丁寧に説明することは有効です。

2）冗長さ：二重表現が冗長で文章を読みづらくしている場合は、控えめにしましょう。特に、メールなどのビジネス文書では、簡潔でわかりやすい表現を心がけることが重要です。

3）場面で使い分ける： さらに、会話とメールでは二重表現の捉え方が異なります。会話では相手とのコミュニケーションを円滑にするために二重表現が役立ちますが、メールでは逆に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。

二重表現は、状況や場面に応じて適切に使い分けることが大切です。会話では理解を助ける、メールでは簡潔さを意識したら良いかと考えています。

まとめ

二重表現は、文章を冗長にし、読みづらくするだけでなく、誤解を招いたり、伝わりづらくなったりする原因にもなります。一方で、会話の中では、相手が理解しやすいようにするために、二重表現が効果的に使われることがあります。二重表現の意味と注意点、そして正しい表現の例を理解し、相手が理解できるよう適切な表現を目指しましょう。