仕事やプライベートで、「気を揉む」経験は誰にでもあるのではないでしょうか? この記事では、「気を揉む」の意味、使い方、そしてビジネスシーンで役立つ言い換え表現を詳しく解説します。 ビジネスシーンで実際に使える例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
メールに返信するべきかどうか、あれこれ考えている状態は「気を揉む」と言えますよね?
そうですね。「気を揉む」は、心配事や不安を抱えて、そわそわしたり、落ち着かない様子を表す言葉です。メールの返信のように、あれこれ考えてしまうのも、「気を揉む」に該当しますよ。
心配をしてやきもきする時に「気を揉む」を使います。「気を揉む」は慣用句です。
「気を揉む」の意味
「気を揉む」の読み方は、「きをもむ」と読みます。
「気を揉む」は、心配したり、やきもきしたりするという意味の慣用句です。
「気」は、心や気持ちを表します。
「揉む」は、揺れ動いたり、不安な気持ちなどを表現します。
意味合いは以下になります。
・気がかりでやきもきする
・不安や焦燥感でいっぱいになる
・心配事があって落ち着かない気持ちになる などです。
自分の言動や周りの出来事に対して、やきもきしたり、心配する時に使います。
「気を揉む」って、自分の言動や周りのできごとに対して使うのですか?
そうですね。目上の人の言動・行為に対しては使いません。
例えばですが、目上の人に対しては、
❌「上司がミスをしたようだ。困ったな、気を揉むな」
のような表現は失礼にあたります。
⭕️「大変ですね。何かお手伝いできることはありますか?」
のように言い換えると良いでしょう。
「気を揉む」の使い方と例文
「気を揉む」は、自分の言動や周りの出来事に対して、やきもきしたり、心配する時に使います。目上の人の言動・行為に対して基本的には使いません。
↓「気を揉む」の基本的な使い方♡
自分の言動に対して使う時
・上司から呼び出されたので、気を揉んで待っていた。
・メールに返信した方が良いかのかと気をもむことがある。
・あの時あんなことを言ってしまったけど、大丈夫かな?と私は気を揉んでいる。
・ミーティング内での自分の発表が近づくにつれて、気が揉んできてしまった。
周りの出来事に対して使う時
・子供の進路について気を揉んでいる。
・〇〇のことで気を揉むのはやめましょう。
謝罪する時
「気を揉む」は謝罪をする時にも使います。「気を揉ませてしまい、申し訳ございません」などと謝罪が続きます。
・気を揉ませてしまい、大変申し訳ございませんでした。
・ミスをしてしまいご迷惑をおかけしました。気を揉ませてしまい、誠に申し訳ございません。
目上の人に伝える時
目上の人に「気を揉む」ことを伝える時は、「気を揉んでいます」「気を揉んでおります」などの敬語表現を使います。
・締め切りが迫っていて気を揉んでいます
・後輩の〇〇さんの行動に気を揉んでおります。
【社内での会話】
本日のミーティングでは、自分が発表するので、うまくできるかドキドキして気を揉んでいます。
そうなんだね。まだ時間があるから、何か困ったことがあれば言ってくださいね。
「気を揉んでいます」が適切に使えていますね♡
上の会話をみてみましょう。
・うまくできるかドキドキして気を揉んでいる:後輩が「発表がうまくいくか心配で落ち着かない」様子を表しています。
後輩の心配を理解し、気遣う先輩の気持ちが伝わってくる会話ですね。
「気を揉む」使う時の注意点
「気を揉む」は「心配したり、やきもきしたりする」という意味を持ちます。程度によって表現を使い分けてみましょう。
「気を揉む」を使う時の注意点♡
「気を揉む」は、ある程度の心配を表す表現です。
軽微な心配の場合は、「ちょっと心配する」「少し気がかり」などの表現の方が適切です。
非常に強い心配の場合は、「気が気でない」「落ち着かない」などの表現の方が適切です。
相手を安心させたい場合は、「大丈夫ですよ」「心配しないでください」などの言葉を添えると良いでしょう。
ほかには先述のとおり、一般的には、目上の人の言動・行為に対しては使わないことです。
「気を揉む」の言い換え・類語
状況に合わせて、「気を揉む」を言い換えることで、適切に気持ちを伝えることができます。言い換えも使えたら良いですね。
「気を揉む」の言い換え♡
案じる
意味:考えを巡らす、心配する、気にかけること。
例文:彼はいつも周りの人のことを案じて、とても親切な人です。
心を煩わせる
意味:「心配させる」「気をもませる」「心を乱させる」という意味です。
例文:明日の業務を考えると、心が煩わされて夜も眠れません。
懸念する
意味:将来起こりうる悪い事態を予想して、不安や恐れを感じる気持ちのことです。
例文:試験の結果が懸念される。
まとめ
「気を揉む」は、心配事があって落ち着かない様子を表す慣用句です。 ビジネスシーンでは、状況に応じて適切な言い換え表現を使うようにしましょう。