「私が確認したのですが、お間違いないでしょうか」このようにビジネスシーンでよく耳にする「お間違いないでしょうか」とは、丁寧で相手を配慮した言葉ですが正しい表現でしょうか?この記事では、「お間違いないでしょうか」の意味や使い方、敬語について、そしてより丁寧で印象の良い言い換えを、具体的な例文とともにご紹介します。
「お間違いないでしょうか」の意味と使い方
「お間違いないでしょうか」は、相手に丁寧に確認を求める表現です。特に、相手が何かを選択したり、情報を入力したりした後に、その内容に間違いがないかを確認する際に使います。
相手の確認:相手が正しく理解しているか、または意図した内容と一致しているかを確認します。
「私が確認したのですが、お間違いないでしょうか」って、正しい言葉だと思っててよく使うのですが、違うんですか?
その使い方は適切ではありません。自分の行為に対して「お間違いないでしょうか」とは言わないからです。
下記の例文を見てみましょう。 相手の行為に対して「お間違いないでしょうか」を使うことで、尊敬語の「お」が使われていることで、より丁寧な印象になり、相手への敬意を表すことができます。
・打ち合わせは、今週の水曜日午後2時からで、お間違いないでしょうか。
・お客様が登録したお名前、ご住所、お電話番号に、お間違いないでしょうか。
・お申込内容にお間違いないでしょうか。よろしければ、ご署名をお願いいたします。
「お間違いないでしょうか」の誤った使い方
まず、前提として敬語のおさらいです。
尊敬語:相手の行為を高く評価し、敬意を表す言葉
謙譲語:自分を低くし、相手への敬意を高める言葉
↑尊敬語、謙譲語の使い方で「お間違いないでしょうか」が理解しやすくなりますよ♡
例えば「ご注文内容にお間違いないでしょうか」という表現は、一見すると丁寧な言葉遣いのように思えますが、文法的には少し違和感があります。
【場面】お客様から注文を伺い、内容を確認する時
「ご注文内容にお間違いないでしょうか」
この場合の「お間違いないでしょうか」は、自分の行為に対して使うため「お」は尊敬語ではありません。「間違い」は基本的に自分自身の行為であり、相手を立てるための謙譲語として使うのは不自然になります。
自分が行ったことに対して使う:「この計算、お間違いないでしょうか」も誤った使い方です。
なぜ?自分の行動に対しても「お間違いないでしょうか」が使われるのか?
・長年の慣習として、ビジネスシーンなどでは「お間違いないでしょうか」の表現が定着しているため。
・「お」を付けることで、より丁寧な印象になるためなどです。
自分の行為に対して「お間違いないでしょうか」を使うことは、文法的に正しい表現ではありませんが、ビジネスシーンでは広く使われている、相手への配慮が感じられる表現です。状況に応じて、適切な表現を使い分けることが大切です。
自分の行為に対して「お間違いないでしょうか」を使うのはNGなんですね。相手の行為に対してならOKなんですね。
その通りです♡
「お間違いないでしょうか」ビジネスで使える丁寧な言い換え8選
「お間違いないでしょうか」は、相手に確認を求める丁寧な表現です。相手への配慮と誤解を防ぐという目的があり、契約内容や注文内容の最終確認など、重要な場面で特に有効です。
いずれも丁寧な表現のため、目上の人や上司、社外の人にも使うことができます。
1)ご依頼内容はこちらで相違ございませんか。
2)本件につきまして、ご確認をお願い申し上げます。
3)ご記入内容はお間違いないですか?ご確認をお願いいたします。
4)送付先の住所について、もう一度ご確認いただけますでしょうか。
5)こちらの条件でご契約を進めさせていただいてよろしいでしょうか?
6)お間違いないかと思いますが、念のため再度ご確認をお願いいたします。
7)お手続き内容にお間違いございませんか?不明点があればお知らせください。
8)書類に記載されている内容にお間違いないか、再度ご確認いただけますと幸いです。
相手に間違いがないか確認する表現は、たくさんあるので適切に使いましょう♡
まとめ
「お間違いないでしょうか」は、ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、自分の行動に対して使うのは適切ではありません。状況や相手によって、より適切な言い換え表現を選ぶことが大切です。この記事で紹介した内容を参考に、丁寧で相手に配慮した表現を使いましょう。