「立春の候」という言葉、手紙やメールでよく見かけますよね。「暦の上では春が来た」という意味のこの言葉、いつからいつまで使える？のか悩んだことはありませんか？ この記事では、「立春の候」の意味や、ビジネスシーンでも使える使い方を、例文とともにわかりやすく解説します。時候の挨拶の基本もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「立春の候（りっしゅんのこう）」の意味
「立春の候」の読み方は、「りっしゅんのこう」と読みます。
「立春の候」は、二十四節気（太陽の動きをもとに1年を24に分けた、季節を表す区分です）最初の節気である「立春」の時期に使われる時候の挨拶です。
立春とは、暦の上で冬が終わって春が始まることを示す日です。一般的には2月4日頃にあたります。
時候の挨拶とは、手紙やメールの冒頭などで季節の移ろいを表現する言葉で、相手に季節感を伝えるとともに、丁寧な印象になります。
「立春の候」は、冬の寒さが少しずつ和らぎ、春の気配が感じられる時期であることを表しています♡
立春の候はいつからいつまで？
立春は二十四節気の1つで、冬が終わり春の訪れを示す日です。毎年2月4日頃ですが、年によって日にちが変わり、2月3日になることもあります。
立春は一日だけを指すのではなく、立春から次の二十四節気である「雨水（うすい）」までの期間を意味します。
「立春の候」はどんな時に使う？
「立春の候」は、手紙やメールの冒頭で時候の挨拶として用います。ビジネスシーンでは、取引先や目上の人へ、また、プライベートでは親しい間柄の人へも使うことができます。
「立春の候」の後に続く言葉は、相手の安否や健康を気遣う言葉とともに使われることが多いです♡
「立春の候」を使った季節の挨拶文例
立春の候は、手紙や挨拶状の書き出しに使える季節の挨拶です。「立春の候」を使い、ビジネスシーンや目上の人向けに使える、書き出と結びの言葉を紹介します。
【基本的な書き出し】
・立春の候、貴社ますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。
・立春の候、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
【相手の健康を気遣う書き出し】
・立春の候、〇〇様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・立春の候、〇〇様におかれましては、ご多忙の折とは存じますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
【相手の活躍を称える書き出し】
・立春の候、〇〇様におかれましては、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
【季節の移ろいを表現する書き出し】
・立春の候、少しずつではございますが、春の息吹が感じられる季節となりました。
・立春の候、春の訪れを感じる今日この頃、〇〇様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
【結び】
・寒暖の差が激しい折、ご自愛ください。
・寒さ厳しい折から、くれぐれもご自愛ください。
・寒さが残る折、くれぐれもご自愛いただき、益々のご活躍をお祈り申し上げます。
・〇〇様の今後のご活躍が、春の芽吹きのように力強く発展されることを願っております。
・まもなく訪れる春のような温かい日々が、〇〇様にも訪れますようお祈り申し上げます。
「立春の候」メール文例：ビジネスシーン
ビジネスシーンでは、季節の挨拶を入れることで、メール全体がより丁寧な印象になります。しかし、メールの主な目的は用件を伝えることなので、冒頭の挨拶は簡潔に済ませ、スムーズに本題に移ることが大切です。
「立春の候」を使ったメール文例です♡
取引先への報告メール
件名: 【〇〇株式会社】〇〇の件につきまして
〇〇株式会社 〇〇様
拝啓
立春の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日ご依頼いただきました〇〇の件につきまして、ご報告申し上げます。
（※具体的な要件を記載）
何かご不明点等ございましたら、お気軽にお申し付けください。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
敬具
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取引先へのお礼メール
件名: 【お礼】〇〇について
〇〇株式会社 〇〇様
立春の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。
このたびは、〇〇につきまして、ご対応いただき誠にありがとうございました。
おかげさまで無事に〇〇することができました。心より感謝申し上げます。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
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「立春の候」メール文例：プライベート（目上の人向け）
立春の候を個人向けに使う時は、以下を意識するとカジュアルで柔らかい挨拶文になります。
・頭語や時候の挨拶は省略しても良い
・相手の安否や無事、健康などを尋ねる
・こちらの様子を伝えつつ、相手の健康や活躍などを祈る
「立春の候」を使ったメール文例です♡
体調を気遣う挨拶
件名：ご挨拶申し上げます
〇〇様
立春の候、〇〇様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
春の訪れを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
（※具体的な要件を記載）
まだ寒さが続きますので、くれぐれもお身体を大切になさってください。
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
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近況を報告する挨拶
件名：ご無沙汰しております
〇〇様
立春の候、少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたね。
寒さはまだ続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか
（※具体的な要件を記載）
年度末に向けお忙しい時期かと存じますが、くれぐれもご自愛ください。
またお会いできるのを楽しみにしております。
引き続き、よろしくお願いいたします。
△△ △△
お礼を伝える挨拶
件名：〇〇様 先日はありがとうございました
〇〇様
立春の候、〇〇様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
〇〇様から直接お話をお伺いすることができ、大変光栄でした。
お話いただいた内容は、今後の私の仕事に活かしていきたいと考えております。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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まとめ
「立春の候」は、手紙やメールの冒頭で季節の挨拶として使う言葉です。意味や時期、使い方を正しく理解し、相手に合わせた適切な表現を心がけましょう。立春は暦の上では春の始まりですが、まだまだ寒い日が続きます。体調に気を付けて、春の訪れを待ちましょう。
