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「来ていただかなくて大丈夫です」をビジネスで丁寧に言うには?言い換えと【例文付き】

来ていただかなくて大丈夫です、言い換え例文付き 言葉遣い

「今回は結構です」「お気遣いなく」…本当は「来なくていいよ」と伝えたいのに、ビジネスシーンでは角が立つ気がして言葉を選んでしまいますよね。相手に失礼なく、でもこちらの意向もきちんと伝えたいですよね。「来ていただかなくて大丈夫です」の状況に合わせた丁寧な言い換えと相手に配慮しつつ、あなたの意向をきちんと伝えるための具体的な例文をご紹介します。

参加や来訪を遠慮してほしい時、言葉選びに悩みますよね。直接的な表現は避けたいけれど、誤解なく丁寧に伝えたい方におすすめの記事です♡

「来ていただかなくて大丈夫です」の意味と敬語

「来ていただかなくて大丈夫です」は、「出席しなくても良い」「こちらに来る必要はありません」「お越しいただかなくても結構です」という意思を伝えるものです。相手の訪問や来訪を遠慮する、または不要であることを伝える際に用いられます。

来ていただかなくて大丈夫ですは少しカジュアルな表現のため、目上の人や敬意を払う場面で使う時は、注意しましょう。

【敬語】

「いただく」:「もらう」の謙譲語です。

「大丈夫」:本来の意味は、「丈夫であること」「しっかりしていること」になります。

「です」:丁寧語

来ていただかなくて大丈夫ですは、「来なくてもいいです」という意味ですよね?

「来なくてもいいです」は直接的な印象なので、「来ていただかなくて大丈夫です」のように、少しだけ柔らかく相手に伝えることが多いですね。

「来ていただかなくて大丈夫です」状況で使い分けが重要なワケ

直接的な表現は印象を損ね、相手に誤解を与える可能性も。「大丈夫」の曖昧さがビジネスでは不向きになります。状況に応じた丁寧な言い換えが重要です。

1)直接的な表現

ストレートな言い方は、相手に冷たい、突き放すといったネガティブな印象になりがちです。ビジネスシーンでは、配慮に欠ける表現は関係性を損なう可能性があります。

2)誤解を招く可能性(大丈夫がどちらの意味にもとれてしまう)

「大丈夫です」は、便利な反面、状況によっては相手に誤解を与えてしまう可能性があります。特に、相手の来訪について伝える場面では、「来ても大丈夫」なのか「来なくても大丈夫」なのか、真逆の意味に解釈できてしまうリスクがあります相手に意図が正確に伝わらず、誤解を生むリスクがあるため、控えるべきです。

来ていただかなくて大丈夫ですは、相手への配慮が感じられる表現ですが、状況によってはより丁寧な言い換え表現が必要になることもあります。

「来ていただかなくて大丈夫です」丁寧な言い換えと例文

具体的な状況を想定し、「来ていただかなくて大丈夫です」をそれぞれの状況に合わせた丁寧な言い換えと例文を紹介します。よく使いがちな「結構です」は、状況によってはそっけない、または拒否のニュアンスが強く感じられることがありますので、以下のように言い換えることで、より丁寧で誤解のないコミュニケーションを心がけましょう。

「結構です」の言い換えとして、「差し支えございません」「及びません」「必要はございません」が有効です。

ビジネスシーンでよく使えそうなのを挙げています♡

「ご足労には及びません」

例文:お迎えに来てくださるとのこと、お気遣いいただきありがとうございます。今回はご足労には及びません

「今回は、〇〇(理由)のため、お越しいただくのは難しい状況です」

例文:明日の件ですが、今回は、所用のため、お越しいただくのは難しい状況です。大変申し訳ございません。

「大変恐縮ですが、今回は訪問をご遠慮いただけますと幸いです」

例文:現在、立て込んでおりまして、大変恐縮ですが、今回は訪問をご遠慮いただけますと幸いです。落ち着きましたら、改めてご連絡させていただきます。

「今回は見送らせていただけますでしょうか」

例文:明日お越しいただけるとのお申し出、せっかくですが、今回は見送らせていただけますでしょうか

「お越しいただくのは恐縮ですので、今回はオンラインでお願いできますでしょうか」

例文:明日の打ち合わせですが、お越しいただくのは恐縮ですので、今回はオンラインでお願いできますでしょうか。資料は事前に共有いたします。

状況別で「来ていただかなくて大丈夫です」を言い換えてみましょう♡

状況1:相手からの訪問の申し出を断る

言い換え例:「お越しいただくのは恐縮ですので、今回はオンラインでの打ち合わせでもよろしいでしょうか。」

例文

・ご連絡ありがとうございます。お越しいただくのは大変恐縮ですので、今回はぜひオンラインにてお打ち合わせさせていただければと存じます。

・ご丁寧にありがとうございます。ただ、誠に申し訳ございませんが、〇月〇日は都合がつかず、今回は見送らせていただけますでしょうか。

状況例2:日程が合わない場合

言い換え例:「せっかくお声がけいただいたのですが、あいにくその日は都合がつかず」「大変恐縮ですが、その日は別件が入っておりまして」

例文

・ご多忙の中、弊社までお越しくださるとのこと、誠にありがとうございます。せっかくお声がけいただいたのですが、あいにくその日は別の会議がございまして、日程が難しい状況です。つきましては恐縮ではございますが、別の日程で改めてお打ち合わせさせていただけないでしょうか。

・ご来訪のとのことありがとうございます。大変恐縮ですが、〇月〇日は終日予定が埋まっておりまして…。もしよろしければ、オンラインでの打ち合わせにご変更いただくことは可能でしょうか。

状況例3:訪問の必要がない場合(電話やメールで済む場合)

言い換え例:「お気遣いいただきありがとうございます。今回はお電話やメールでのご対応でも十分かと存じます。」「恐れ入りますが、今回は書面にてご説明いただければ幸いです。」

例文

・訪問のご提案をいただき、誠にありがとうございます。本件につきましては、お電話やメールにて詳細をお伺いすることで十分に対応可能かと存じます。お手数をおかけいたしますが、そのように進めさせていただければ幸いです。

・いつもありがとうございます。今回の資料につきましては、詳細なものをメールにてお送りいただけると幸いです。

状況例4:すでに目的が達成されている場合

言い換え例:「おかげさまで、〇〇の件は解決いたしました。」「ご心配いただきありがとうございます。現状、特にご訪問いただく必要はございません。」

例文

・〇〇様、先日は誠にありがとうございました。おかげさまで、〇〇の件は滞りなく完了いたしました。ご心配をおかけいたしました。

・〇〇の件、詳細なご説明をいただき、誠にありがとうございます。現状、特にご不明な点はございませんので、ご訪問いただく必要はございません。

↓相手に失礼なく伝えるためのポイント♡

感謝の気持ちを伝える

相手の提案や申し出を断る場合でも、感謝の気持ちを最初に伝えることで、クッションのような役割を果たし、相手の感情的な反発を和らげる効果が期待できます。

例:お忙しい中、ご連絡いただきありがとうございます。

具体的な理由を添える(可能な範囲で)

「なぜ断るのか」という理由を具体的に伝えることで、相手は納得しやすくなり、誤解や不信感を防ぐことができます。

例:〇〇の件は滞りなく完了いたしましたので、ご足労には及びません。

相手の立場に配慮した言葉遣いを心がける

丁寧で謙虚な言葉遣いを心がけることで、相手は尊重されていると感じ、たとえ断られたとしても、不快感を抱きにくくなります。

例:「~ください」ではなく「~いただけますでしょうか」や「~いただけると幸いです」を使う。 「~です」だけでなく「~でございます」を使う。「できません」ではなく「難しい状況です」や「いたしかねます」を使う。

まとめ

「来ていただかなくて大丈夫です」とは、状況によっては失礼に聞こえる可能性があります。相手や場面に応じて、今回ご紹介したような丁寧な敬語表現を用いてみましょう。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
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