「お会計は880円になります」って、なんだか丁寧な感じがしますが、本当に正しい使い方?実は「になります」には、ビジネスシーンで注意すべき点がいくつかあります。この記事では、「になります」の意味や正しい使い方や敬語表現について、さらに言い換え表現も例文付きで分かりやすく解説します。
コンビニで買い物をした時に「お会計は880円になります」って普通に言われますけど、違うんですか?
そうですね。ビジネスシーンでは、適切に使えるようにしましょう♡
「お会計は880円になります」がNGな理由についてはこちらです。
「になります」の意味と使い方
「になります」は、何かが変化したり、結果としてそうなったりすることを表す際に使われる丁寧な表現です。
1)ある状態から別の状態へと変わることを表します。
2)今までと違った状態・形に変わる。
3)他からその恩恵を受ける。などの意味があります。
ビジネスシーンで使うのは1)2)の意味合いが多く使われます。何かが変化、変更したり、結果としてそうなったりすることです。
「今年で創業50年になります」は正しい使い方?
「今年で創業50年になります」は、創業して、今年で50年=物事が出来上がるという意味です。適切な使い方です。
例文:あと少しで5連覇になります。
「秋が深まり、葉が赤くなります」は正しい使い方?
「秋が深まり、葉が赤くなります」はある状態から別の状態へと変わることを表すので適切な使い方です。
例文:
・水が氷になります。
・夜になると、空は暗くなります。
・営業部は、1つのチームから3つのチームへと再編になります。
「お会計は880円になります」は正しい使い方?
この場合は、ある状態から別の状態へと変わらない・変化しないので、誤用とされていますが、同等・相当、あるものが別のものと等しい、またはそれに相当することを表すこととしても使われる場合があります。
この意味で考えると、「お会計は880円になります」は、「お会計の金額が880円に相当する」という意味となり、文法的には正しいと言えるでしょう。では、なぜ「お会計は880円です」という表現が一般的なのでしょうか。
簡潔で分かりやすい:「になります」を使うよりも、シンプルで分かりやすい表現です。
一般的な慣用句:日常的な会話では、「お会計は〇〇円です」という表現が定着しており、自然に受け止められます。
「〇〇円になります」の使い方。シチュエーションにもよりますが難しいですね。悩むなら「です」「ございます」を使ってみましょう。
「お世話になります」は正しい使い方?
【社内での会話】
いつも良くしてくださってどうもありがとうございます。今回も先輩にはお世話になります。
一緒に頑張りましょう。
適切な使い方です。「お世話になります」はよく使う言葉遣いですよね♡
「になります」の例文
ビジネスシーンでよく使う「になります」の例をみていきましょう。
「になります」を使った例をみてきましょう♡
例題1【社内での会話】
もう少しで、4月だからあたたかくなるね。
春になりますね。
「になります」が適切に使えていますね!
例題2【取引先との会話】
会議室は、確か15階でしたよね。
左様でございます。会議室は15階になります。
になります…?
適切な言葉遣いとは、なんでしょうか?考えてみましょう。
適切な言葉遣いとは? こちらをクリックしてください。
「左様でございます。会議室は15階でございます」
例題3 【店員さんとの会話】
答えです。クリックしてみましょう。
「今月からいちごのケーキになります」は適切な使い方です。
今までと違った状態・形に変わるに該当します。そのため適切な使い方です。「今月からいちごのケーキになります」とは、先月はいちごのケーキではなかったということになるためです。
「になります」の言い換え・類語
「になります」の言い換えは文脈によって様々なものが考えられます。より自然な表現や、より丁寧な表現、あるいはより簡潔な表現など、目的に合わせて使い分けることが大切です。
「~です」:基本的な言い方です。
例文:次の会議は、来週の月曜日です。
「~でございます」:特に目上の人に対して使います。
例文:次の会議は、来週の月曜日でございます。
まとめ
「になります」の使い方や意味についてみてきました。間違えて使ってしまいそうですよね。「になります」とは、丁寧な言葉遣いをするために使う方が多いようです。シチュエーションにもよりますが、「です」「ございます」で置き換えて問題がないか考えて使ってみましょう。