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「お聞きする」は正しい?「伺う」との違い、二重敬語、例文について解説

言葉遣い

「お聞きする」は、ビジネスシーンでよく使われますが、「二重敬語」ではないかと迷ったことはありませんか?実は、「お聞きする」と「伺う」にはそれぞれ適切な場面とニュアンスがあります。この記事では、「お聞きする」と「伺う」の違いを解説し、正しい使い方をマスターしてみましょう。丁寧な言葉遣いで、相手に好印象になりますよ。

「お聞きする」は、丁寧な感じなので、目上の人に使っていますが大丈夫ですか?

「お聞きする」は、適切な使い方です♡

「お聞きする」は正しい使い方です。「お~する」で謙譲語です。自分の行動に「お」をつけるため、誤った使い方に感じてしまいます。

「お聞きする」の意味と使い方

「お聞きする」は、「聞く」という言葉を丁寧にした表現です。主に、目上の人に対して使います。

「お聞きする」使う時は、以下のような時です。

・質問をする時
・情報を得たい時
・相手の意見を聞く時 などです

例文

・お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか

・よろしければ、ご意見をお聞きしたいのですが。

「聞く」の敬語表現。尊敬語、丁寧語、謙譲語を理解してから「伺う(うかがう)」との違いをみていきましょう♡

「聞く」の尊敬語

「聞く」の尊敬語と例文についてみていきましょう。尊敬語は相手の行動に敬意を示す時に使います。

目上の人や敬意を払う時に使います。

「お聞きになる」

「お聞きになる」は、丁寧語の「お」と尊敬語の「~になる」が組み合わさった敬語表現です。

「お」+「動詞」+「なる」尊敬語になります。よく使われるパターンです。

例文:次の企画についてお聞きになりましたか。

「聞かれる」

「聞かれる」は、「聞く」に、尊敬語の「れる」「られる」がついた表現です。


受け身の言葉遣いと間違えられやすいので「お聞きになる」を使う方が良いです。「お聞きになる」の方が丁寧に聞こえます。

例文:次の企画について、聞かれましたか。

受け身の例文だと:※ほかの動詞で例をあげています。ご参考にしてください。

・大切な書類を見られてしまった。

・遅刻をして注意された

「れる・られる」は受け身に聞こえてしまうこともあるので、「お聞きになる」を使うことをおすすめします♡

「聞く」の丁寧語は「聞きます」

「聞く」の丁寧語は、「聞きます」です。

例文についてみていきましょう。丁寧語は、親しい人や同僚に対して使うのが適しています。

「動詞」+「です・ます」 で丁寧語になります。

例文

・言われたことを聞きます。

・昨日の会議の話について聞きました。

「聞く」の謙譲語は「お聞きする」

「聞く」の謙譲語は「お聞きする」です。

謙譲語とは、目上の人に対して自分の行動をへりくだって表現にする時に使う言葉です。

する」→聞きします 「お〜する」で謙譲表現になります。

例文

・お名前をお聞きしてもよろしいですか。

・先輩にお聞きしたいことがありますが、よろしいでしょうか。

・もう一度お聞きするかもしれませんが、ご協力お願いいたします。

【社内での会話】

後輩
後輩

お聞きしたいことがあります。お時間をいただいてもよろしいでしょうか。

親しい先輩
親しい先輩

今なら、大丈夫ですよ。

お聞きしたいことがありますが適切に使えていますね♡

「お」がつくのに、二重敬語ではない?

「お〜する」「お」がつくのに、なぜ尊敬語ではなく、謙譲語になるのかについて例文を抜粋し、まとめてみました。(文化庁、第四話「間違いやすい敬語(1))より


1「先生の話をお聞きします」○

2「先生をお待ちします」○

3「私はお料理が得意です」○

4「私がご説明をしたいと思います」○

5「私のお考えを発表します」❌



1・2・4は行為の向かう先(説明される人など)を立てる謙譲語で,適切な使い方です。

3は謙譲語ではありませんが、美化語として正しいため○にしています。「お」をつけることで美化語です。

5は「私のお考え」は「考え」の向かう先がなく尊敬語で,「私」を立てることになり,適切ではありません。

文化庁、第四話「間違いやすい敬語(1)~尊敬語 VS 謙譲語I」理解度チェック抜粋:
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kokugo_shisaku/keigo/chapter4/detail.html

美化語とは、上品で美しい言葉遣いをするために使う表現のことです。「お」「ご」をつけます。お米・ご飯・お箸という使い方です。

二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。

【二重敬語の例】
(尊敬語+尊敬語)ご覧になられました、お見えになられました、お帰りになられました
(謙譲語+謙譲語)お伺いいたします、お伺いさせていただきます

「お聞きする」「伺う」どちらを使うのか?

「お聞きする」「伺う」どちらを使うのがいいでしょうか?

「伺う」は、聞く、尋ねる、訪問する意味を持ち、謙譲語です。

「お聞きする」も謙譲語ですが、「伺う」の方が意味を多く持っています。

使う時の内容・意味合いに応じて使い分けましょう。

聞く時は、「お聞きする」の方が、やわらかい印象なので、私はこちらを使っています。

「お聞きする」の言い換え、類語

お聞きするの言い換え、以下の表現は、いずれも汎用性が高く、幅広い場面で活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

ご意見を伺う

意味:相手の意見や考えを尊重し、積極的に聞き取ろうとする姿勢が強い表現です。

例文:新商品ついて、お客様のご意見を伺いたいと思っております。

お話を拝聴(はいちょう)する

意味:相手の話を熱心に、真剣に聞く姿勢を強調しています。かしこまった場面や目上の人に対して使う表現です。

例文:ご講演を拝聴し、大変勉強になりました。

ご教示(ごきょうじ)いただく

意味:相手から知識や情報を教えてもらう表現です。

例文:この分野について、ご教示いただければ幸いです。

まとめ

今回は、日常でよく使われる「お聞きする」をもとに尊敬語・丁寧語・謙譲語の使い分けをまとめてみました。ご参考にしていただけますと幸いです。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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