「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、ビジネスシーンで相手に理解や許可を求める時に使う丁寧な表現です。目上の人に対して使う場合、より丁寧な言い回しにすると、相手に敬意を払う気持ちが伝わります。この記事では、ビジネスシーンで使える「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の言い換えや使い方について、具体的な例文をあわせて解説します。ぜひ参考にしてください。
「ご了承ください」はよく使いますが、「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は使っていないかも。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の方が丁寧な表現です♡
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、相手に理解や同意、または許可を求める際に使用される丁寧な表現です。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の意味と敬語
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、相手に理解や同意を求める際に用いられる丁寧な敬語表現です。
・「ご了承」:「ご」は、相手に対する表現のため尊敬語になります。
・「のほど」:断定を避けて言葉をやわらかくする表現です。
・「よろしくお願いいたします」:相手の理解や協力を丁寧に依頼する謙譲表現です。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、相手への配慮と敬意を込めた丁寧なお願い♡
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の使い方と例文
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、相手に何かをお願いしたり、提案したりする際に、相手がその内容を理解し、承諾してくれることを丁寧に求める敬語表現です。ビジネスシーンでは、以下のような場面でよく使われます。
・お願いをする時:変更のお願い、延期のお願い、キャンセルのお願いなど
・お詫びをする時: ミスのお詫び、欠席のお詫びなど
・案内をする時: ルール変更の案内、イベント開催の案内、休業のお知らせなど
・急な変更で大変申し訳ございませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
・速やかに修正対応をさせていただきますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
・システム変更に伴い、サービスを停止させていただきます。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
【取引先との会話】
ご利用規約を本日より改訂させていただきます。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
承知いたしました。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」適切に使えていますね。
「ほど」「よろしく」「いたします」は漢字で書く?
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の「ほど」「よろしく」「いたします」は漢字で書くのか、平仮名なのかについて詳しく解説します。
「ほど」:漢字で書くと「程」。平仮名でも漢字でも問題なく使用できます。ひらがなは柔らかく、漢字は少し硬い印象になります。
「よろしく」:平仮名で書くのが一般的で、より自然な表現です。漢字の「宜」は音読みが「ギ」のみで、「よろし」と読むのは当て字になるためです。
「いたします」:「いたします」は、補助動詞のため平仮名表記になります。補助動詞とは、前の動詞とセットで使われることが多く、補助的な役割になります。
例えば「お願いいたします」とは「お願いする」という動詞を丁寧にした表現になります♡
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の敬語表現
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、ビジネスシーンで使われる丁寧な表現ですが、状況によってはより適切な表現があります。状況に応じて使い分けることが大切です。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」敬語表現をみていきましょう。
「ご了承ください」
使い方:「ください」は丁寧なのですが、「ご了承ください」の「ください」が命令されているように感じることもあります。「ご了承ください」よりも丁寧な敬語があるので、そちらを使うことをおすすめします。
「ご了承くださいませ」の方がやわらかい表現です。
・商品の一部につきまして、品切れとなっております。ご了承くださいませ。
・内容を変更させていただくこととなりました。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。
「ご了承いただきたく存じます」
使い方:目上の人や取引先に対して使用する丁寧な表現です。「いただきたく存じます」は、丁寧な表現で、「~たいと思います」という意味です。
・本日の会議は、1時間延長させていただきますので、ご了承いただきたく存じます。
「ご了承いただければ幸いです」
使い方:目上の人や取引先など、丁寧な言葉遣いを求められる相手に対して使います。「いただければ幸いです」は、「~してもらえたら嬉しいです」という意味です。
・製品の仕様を一部変更させていただきます。詳細を送りますので、ご了承いただければ幸いです。
「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
「くださいますよう」:「ください」は「くれ」の尊敬語、「ます」丁寧語、「よう」婉曲の敬語表現
「お願い申し上げます」:「申し上げる」は謙譲表現「ます」の丁寧語がついた言葉です。書面、メールなどで使うことが多いです。
目上の人に使える丁寧な表現です。
・20時にて営業を終了いたします。ご不便をおかけして申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」を使う時の注意点
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、丁寧な表現ですが、相手との関係性や状況によっては失礼な印象を与えてしまうことがあります。特に目上の人や、こちらが一方的に何かを要求する場合には、より丁寧な表現を選ぶことが大切です。
具体的な理由を説明する
なぜ理解や同意を求めているのか、具体的な理由を説明することが大切です。理由を説明することで、相手に理解してもらいやすくなり、誠実な印象になります。
・商品の発送が[具体的な理由を説明]ため、〇月〇日までに発送させていただきます。恐れ入りますが、到着まで今しばらくお待ちくださいませ。
・より良い製品をご案内するため、〇〇の仕様を[具体的な変更内容]に変更いたします。何卒ご了承くださいませ。
【取引先との会話】
より良い商品をご案内するため、ボタンの設定を使いやすい仕様に変更いたします。ご了承のほどよろしくお願いいたします
かしこまりました。
クッション言葉を使う
クッション言葉を使うことで、より丁寧で印象の良い表現になります。以下のクッション言葉を使って、相手への配慮を示しましょう。
「何卒」:より丁寧なお願いをしたい場合、「どうか」という意味です。
「恐れ入りますが」:相手にお願いをする際に、丁寧さをプラスしたい場合
「大変恐縮ですが」:相手に迷惑をかけることをお詫びしながらお願いする場合
「お手数ですが」:相手に手間をかけさせることをお詫びしながらお願いする場合
・何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。
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「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の言い換え・類語
相手との関係性や状況に合わせて、適切な表現を選ぶことが大切です。「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の言い換えについてみていきましょう。
「ご容赦ください(ごようしゃ)」
意味:相手に対して、迷惑や不都合をかけることへの理解と許しを求める丁寧な表現です。
例文:ご注文の商品が品切れのため、納期が遅れてしまいます。ご容赦のほどよろしくお願いいたします。
「ご了承」「ご容赦」の違い
「ご了承」は、相手が自分の意見や行動を理解し、認めてくれることを丁寧に求める表現です。
「ご容赦」は、自分の落ち度や間違いを認め、許しや大目に見てもらうことを丁寧に求める表現です。
「ご理解ください」
意味:物事の事情をわかってほしいと相手に伝える表現です。
例文:ご希望に添えず大変申し訳ございませんが、現時点では対応いたしかねます。ご理解いただけますようお願い申し上げます。
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「ご承知おきください」
意味:相手に物事を知っておいてほしい、認識しておいてほしいという意味です。
例文:変更事項につきましては、別途連絡いたしますので、ご承知おきください。
まとめ
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、相手への理解や許可を求める際に用いる丁寧な表現です。単に形式的に使うのではなく、丁寧な言葉遣いと相手への思いやり、配慮をすることが大切です。