ブログ記事一覧はこちらです。

「お伺いします」は正しい使い方?言い換えや敬語表現を解説【例文付き】

言葉遣い

上司やお客様との会話でこそ、丁寧な言葉遣いを心がけたいものです。「お伺いします」は、尋ねる時によく使われる表現ですが、二重敬語になっていないか…考えたことはありませんか?

この記事では、「お伺いします」の意味、正しい使い方、言い換え、例文、そして二重敬語について、わかりやすく解説します。

お伺いしますは、丁寧な言葉なので、目上の人に使っています。

お伺いしますは、丁寧な表現ですが二重敬語です。

「伺う」という謙譲語に丁寧語の「お〜する」が加わって二重敬語になる表現です。長年の慣用によって、使っても良いとされています。

「お伺いします」の意味

「お伺いします」は、相手に何かを尋ねたり、意見を確認したり、訪問したりする際に使う丁寧な表現です。

「お伺いします」の意味合いは以下になります。

確認する: 事実や情報を確かめる際に使います。
意見を求める: 相手の考えや提案を求める際に使います。
質問をする: 相手の意見や考え、状況などを尋ねる際に使います。 
訪問する:相手の場所へ行く時に使います。   などになります。

「伺う」とは「聞く」「尋ねる」「訪ねる」の謙譲語です。

「お伺いします」の使い方

「お伺いします」は、おもに以下のような使い方です。丁寧で敬意を払った表現なので、目上の人、取引先の人に対して使います。

丁寧な表現ですが、「お伺いします」は、二重敬語です。

・基本的な形:「お伺いします」

・意見を求める場合:「〇〇についてご意見をお伺いしたいのですが」

・質問の場合:「〇〇についてお伺いします」、「ご意見をお伺いしたいのですが」

訪問の場合:「〇〇へお伺いします」

例文

・明日の13時にお伺いします。

・来週の会議について、いくつかお伺いしたいことがあります。

・念のためお伺いしますが、〇〇の準備は間に合うのでしょうか?

・お忙しいところ申し訳ございません。本日お伺いしてもよろしいでしょうか?

【取引先との会話】

取引先の人
取引先の人

明日の13時に御社にお伺いします。

ご連絡ありがとうございます。心よりお待ちしております。

お伺いしますを会話中に使うと、このような感じです。

関連記事です

「お伺いします」は、二重敬語

お伺いしますは二重敬語であり、本来は控えるべきなのですが、慣習として定着しているものについては、文部省の敬語の指針では使用が許容とされています。

気にされる方もいますので、相手に配慮して言い換えを使うことも考慮しましょう。

↓二重敬語になってしまう理由です♡

二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。

「伺う」は謙譲語のため、自分の動作が対象になります。そのため「」伺いの「」の部分も、謙譲語になります。

伺いします」は、謙譲語謙譲語になり二重敬語となりますし、「お〜する」のかたちでも謙譲表現になります。

【二重敬語の例】

・お伺いいたします
・ご覧になられました
・お見えになられました
・お帰りになられました
・お待ち申し上げております などがあります。

丁寧な言葉遣いだから、敬語は重ねてもいいのかと思っていました。二重敬語はいけないのですか?

二重敬語のメリット・デメリットをまとめてみました♡

二重敬語のメリット・デメリット

相手への敬意を表すことは重要ですが、二重敬語は状況によってはかえって失礼に捉えられてしまうことがあります。

日常会話では、二重敬語は一般的に使われており、必ずしも誤りとは言えません。特に、目上の方への依頼や改まった場面では、二重敬語の方が丁寧な印象を与える場合もあります。

しかし、場面や相手との関係性によっては、回りくどさや配慮不足を感じさせてしまう可能性もあります。

お伺いしますの正しい使い方は、「伺います」「伺う」になります。

関連記事です

「お伺いします」の正しい使い方は、「伺います」「伺う」です

お伺いしますの正しい使い方は、「伺います」「伺う」になります。使い方をみてみましょう。

「尋ねる(聞く・質問する)」:相手の意見や情報を謙虚に求める際に使う時

例文

・恐れ入ります、あとで伺ってもよろしいでしょうか?

・会議について、いくつか伺いたいことがございます。

「行く・訪問する」:自分が行くことをへりくだる時に使います

例文

・明日、10時に御社に伺う予定でございます。

・本日午後、伺いますのでよろしくお願いいたします。

↑すっきりした、わかりやすい表現になりますね♡

お伺いしますは、二重敬語なのですよね。他に言い換えってありますか?

もっと自然で好印象な言い換えをいくつか紹介します♡

「お伺いします」の言い換え、類語

お伺いしますの言い換え、以下の表現は、いずれも汎用性が高く、幅広い場面で活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

お尋ねします

意味:相手に何かを尋ねたり、意見を求めたりする時の丁寧な表現です。

使い方:自分が目上に人に尋ねる時は、謙譲表現になります。

例文:お忙しいところ申し訳ございません。〇〇についてお尋ねしてもよろしいでしょうか。

お聞きします

意味:丁寧な表現で「質問をする」「話を聞く」という意味を持つ丁寧な表現です。

使い方:「お」は謙譲の意味になり、目上の人や敬意を払う場面で使います。

例文:この資料の見方について、お聞きします。

拝聴(はいちょう)します

意味:相手の話を熱心に、真剣に聞く姿勢を強調しています。かしこまった場面や目上の人に対して使う表現です。

例文:ご講演を拝聴し、大変勉強になりました。

参ります

意味:「行く」の謙譲語です。目上の人やお客様など、丁寧な言葉遣いを必要とする場面で使います。

使い方:

・「参ります」は、例えば、「10時に会議室に参ります (会議室に対して敬意を払う必要はないが、聞き手に対して丁寧な表現)

・「伺います」は、例えば、「社長室に伺いますのように、目上の方のいる場所に行くことを伝える場合に使います。

まとめ

「お伺いします」は、二重敬語ですが、慣習的に広く使われ、ビジネスや日常会話で許容されています。 ただし、フォーマルな場や目上の人に対しては、より丁寧な表現を選ぶことが大切です。

言い換えも使えたら良いですね。

ニュースレターを購読する

メルマガ登録をお願いいたします。

今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

言葉遣い
えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
タイトルとURLをコピーしました