ビジネスシーンでよく使われる「ご入用」という言葉。正しい使い方や言い換えを知っていますか?「ご入用」は「必要なもの」という意味の言葉で、相手への配慮を感じさせる表現として使うことができます。この記事では、「ご入用」の意味と正しい使い方、言い換えを例文と共に解説します。
「ご入用」なんとなく使っていて、正しい使い方はわかりません。
「ご入用」の意味や使い方を一緒にみていきましょう♡
「ご入用」は「必要なもの」という意味の言葉で、相手への配慮を感じさせる表現として使うこともできます。
「ご入用」の意味
「ご入用」の一般的な読み方は、「ごいりよう」になります。
「ご」:丁寧な表現になります。(相手に対する敬意を表す接頭辞)
「入用」:「必要なもの」「費用」という意味です。
「ご入用」の使い方
「ご入用」は、目上の人や取引先など、相手に対して敬意を払う必要がある場面で使います。
・相手の要望を尋ねる時
・相手に何かを提供する時 などに使います。
「ご入用」の基本的な使い方です。
「ご入用の方」
「必要なものがある方」という意味の丁寧な表現です。必要なものがあれば遠慮なく申し出てくださいというように呼びかける際に使われます。
「ご入用でしたら」「ご入用の際はお申し付けください」
「必要なものがあれば、遠慮なくおっしゃってください」という意味の丁寧な表現です。
「ご入用でしょうか」
相手に必要なものがないかどうかを尋ねる際に使う丁寧な表現です。
「ご入用」の例文
ビジネスシーンで「ご入用」を使った例文をみていきましょう。
・何かご入用でしょうか。
・何かご入用の資料はございますか。
・〇〇がご入用でしたら、お声がけくださいませ。
・引越しをされて、何かとご入用のことでしょう。
・何かご入用があれば、いつでもご連絡ください。
・何かご入用のものがございましたら、お気軽にお申し付けください。
「ご入用」は、相手に必要なものを聞く時に使える丁寧な言葉♡
【社内での会話】
営業部から〇〇の資料が届きました。ご入用でしたら、転送いたします。
どうもありがとう。
「ご入用でしたら」が適切に使えていますね♡
上の会話をみてみましょう。
相手に必要なものを尋ねる:「ご入用」は、「必要なものがあれば」という意味合いを含んでいます。後輩は、先輩が資料を必要としているかどうかを丁寧に尋ねていることになります。
「ご入用」の使う時の注意点
「ご入用」は、相手を気遣う際に使う丁寧な表現ですが、注意点があります。使う時の注意点をみていきましょう。
目上の人に対して使う
目上(取引先、上司、お客様など)敬意を払う相手に対して使いましょう。同僚や部下など、目下の人に対して使う時には、「何か必要ですか」などの表現の方が適切です。
状況に合った表現を選ぶ
「ご入用」は、相手が必要としているものを尋ねる際に使います。具体的な物やサービスなどを提案する場合は、「お役に立てれば幸いです」などの表現の方が適切な場合があります。
・ご注文いただいた商品と一緒に、サンプルも送らせていただきます。お役に立てれば幸いです。
状況に応じて、適切な表現を使い分ける♡
漢字の使い方
「ご入用」は「ご入用」と書くのが一般的です。「要り用」は誤りなので、使わないようにしましょう。
「ご入用でしょうか」と言われた時、返事はどうしたら良いですか?
必要なものがある場合
・助かります。
・はい、お願いします。
・ありがとうございます。
必要ない場合
・いいえ、結構です。
・結構です、ありがとうございます。
↑参考にしてみてください♡
「ご入用」の言い換え、類語
「ご入用」以外にも、相手に何か必要かどうかを尋ねる表現はたくさんあります。状況に合わせて、より丁寧な表現を選ぶようにしましょう。いずれも丁寧な言葉遣いなので、目上の人や、フォーマルな場で使うのが適切です。
ご所望(ごしょもう)
意味:「望むこと」「希望すること」という意味の丁寧な表現です。
例文:ご所望の品を用意しました。
ご必要
意味:「なくてはならないこと」という意味の丁寧な表現です。
例文:〇〇がご必要でしたら、お声がけくださいませ。
ご要望
意味:相手の希望や要求を尋ねる際に使われる丁寧な表現です。
例文:お客様のご要望をお聞かせください。
まとめ
「ご入用」には、「必要なもの」「費用」という意味があります。「ご入用」を使うことで相手に配慮することができます。例えば「費用」という言葉は、「お金」について強調するようなニュアンスがあります。一方、「ご入用」という言葉は、「必要なもの」という意味合いが強いので、相手への配慮を感じさせる表現になります。「ご入用」をうまく使っていけたら良いですね。