「本当ですか」という言葉。相手の話に驚き、興味を持った時に自然と口にする方も多いのではないでしょうか。しかし、目上の人やお客様など、丁寧な言葉遣いが求められる場面でこの言葉を使うと、失礼に当たってしまうことがあります。この記事では、「本当ですか」がなぜ失礼に聞こえるのかや、好感度アップにつながる言い換えを、具体的な例文とともに解説します。
上司に「仕事の段取りが良くなったね」と褒められたので、「本当ですか」って言ったら「本当だからそう言っているんだけど」と言われたので「本当ですか」って使わない方が良かったのかなって…
そうですね。そんな時は素直に「ありがとうございます。今後も、さらに良い成果を出せるよう頑張ります」とか言った方が良かったですね。
「本当ですか」という言葉は、相手に事実確認をしているように聞こえ、特に目上の人やお客様に対しては、疑っているように受け取られる可能性があります。
「本当ですか」の意味
「本当ですか」は、相手の言っていることが本当かどうか、つまり事実かどうかを確認したい時に使う言葉です。しかし、この言葉は、相手を疑っているように聞こえたり、失礼に当たったりすることがあります。
「ですか」は丁寧語のため、正しい敬語表現です。
ついつい口癖のように使っている方も気をつけましょう♡
なぜ「本当ですか」は失礼に聞こえる?
疑っているように聞こえる:相手の発言を疑っているように受け取られ、相手に不快な思いをさせてしまうことがあります。
失礼な印象を与える:目上の人に対して使うと、特に失礼な印象を与えてしまいます。
【社内での会話】
この仕事は、〇〇という点に注意すると良いよ。
本当ですか。
本当ですか?…
上司は「本当ですか」をよく思っていませんね。
上司が「〇〇という点に注意すると良いよ」と具体的なアドバイスをしているのに対し、「本当ですか」という返事は、上司のアドバイスを疑っているように聞こえ、失礼な印象になります。
↓言い換えると
「ありがとうございます。〇〇という点に注意して、仕事を進めてみます」
ほかには相槌を使うこともおすすめします。
「分かりました」「承知しました」: 上司の意見に同意していることを示す相槌です。
「確かにそうですね」「ごもっともです」: 上司の意見に共感していることを示す相槌です。
相槌を使うことも効果的♡
「本当ですか」という言葉は、若者言葉というよりは、一般的な日本語として長年使われてきた言葉です。しかし、近年は、より柔らかく、相手の気持ちを尊重するような表現が好まれる傾向にあるため、ビジネスシーンでは注意が必要です。
「本当ですか」の言い換えと例文
「本当ですか」をより丁寧な表現に言い換えることで、相手に配慮した印象になります。以下に、ビジネスシーンで役立つ言い換え表現と例文をご紹介します。
相手の話にしっかりと耳を傾け、共感の言葉をかけることがコツです♡
1)「この資料は、来週までに提出とのことですが、本当ですか」
↓言い換えると
この資料は、来週までに提出ということですが、〇〇という理解でよろしいでしょうか?
2)「たった一人でこの仕事を終えたんですか?本当ですか」
↓言い換えると
たった一人でこの仕事を終えられたとのこと、大変驚いています。
3)「本当ですか?詳しく教えていただけますか。」
↓言い換えると
それは大変興味深いですね。もう少し詳しくお話しいただけますでしょうか。
4)「本当ですか?それはすごいですね。」
↓言い換えると
それは素晴らしい成果ですね。詳しく教えていただけますか。
これらの言葉を使うことで、相手の話にしっかりと耳を傾けていること、そして相手の話を尊重していることが伝わります。
「すごいですね」「さすがですね」は親しい人に対して使いましょう♡
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まとめ
「本当ですか」のビジネスシーンでの注意点と、より丁寧な言い換え表現について解説しました。「本当ですか」という言葉は、状況によっては失礼に聞こえてしまう可能性があります。ビジネスシーンでは、相手の意見を尊重し、肯定的な姿勢を示すことが大切です。そのため、「本当ですか」の代わりに、より柔らかく、相手の話を聞いている姿勢を示す言葉を選ぶようにしましょう。