ビジネスシーンにおいて、丁寧な言葉遣いは円滑なコミュニケーションを築くために欠かせません。「左様でございます」は、目上の人やお客様への同意表現として最適な言葉です。
「左様でございます」の意味と使い方
「左様でございます」は、「その通りでございます」という意味の丁寧な表現です。相手の発言に対して同意したり、理解していることを示したりする際に使います。
「左様」とは「そうです」と同じ意味で使われます。日常では「そうですね」「その通り」「左様です」ですが、目上の人や取引先に対しては「左様でございます」を使いましょう。
「左様でございます」は、以下のような場面で使います。
相手の発言に同意する時
相手の意見や提案に賛同する時 などです。
「左様でございます」の例文
・お客様からのお問い合わせに対して:はい、左様でございます。ただいま在庫がございます。
・上司からの質問に対して:左様でございます。明日参加者全員に資料を配布いたします。
【取引先との会話】
会議室は10Fですか?
左様でございます。
「左様でございます」が適切に使えていますね♡
【お客様との会話】
サービス利用規約をみたけどわからなかったよ。
左様でございましたか。わかりづらく申し訳ございません。
相槌として使っています。「左様でございましたか」相手の意見を受け止めて「申し訳ございません」と謝罪の言葉を伝えていますね。
【社内での会話】
今日の会議は10時からですか?
左様でございます。5Fの会議室で10時から行います。
「左様でございます」を挟むことで、まず相手に「そうですよ」と肯定し、気持ちを受け止めた上で会話が続くことになりますので、相手に安心感を与えます。
「左様でございます」使う時の注意点
「左様でございます」使う時の注意点とは、「左様でございます」を重複して使わないように注意しましょう。もし「左様でございます」を繰り返し使った場合どうなるのか考えてみましょう。
【社内での会話】
明日は、夕方から会議がありますよね。
左様でございます。
だから、資料を添付したメールを早く送らなければいけないな。
左様でございます。
考えて答えているのかな…?
なぜ?なのか考えてみましょう。
「左様でございます」を相槌のように繰り返し使うことは、相手に「同意しているけど、本音は違うのではないか?」という印象を与えてしまう可能性があります。
どうしたら良いのでしょうか?
相手の言葉に真摯に耳を傾け、理解を示す
「左様でございます」だけで返答するのではなく、相手の言葉にしっかりと耳を傾け、理解していることを示しましょう。具体的な言葉で返答することで、より丁寧な印象になります。
「おっしゃる通りですね。確かに、そのような課題も存在します」などを使う。
自分の考えや意見を述べる
単に同意するだけでなく、自分の考えや意見を述べることで、より建設的な会話になります。
「私も同感です。〇〇という点も重要だと考えます」などを使う。
言い換え表現を使うことも良いですね♡
「左様でございます」の言い換え
ニュアンスは少しずつ違いますが、状況や伝えたい気持ちを考慮して、適切な言い換えを使うことで、気持ちをうまく伝えることができます。
「おっしゃる通りです」
「左様でございます」を「おっしゃる通りです」に言い換えてみましょう。
意味:その通りという意味です。質問の答えに対して「その通りです」と答える時に使います。
先方への提案書は、アドバイスしたように直したかな?
課長のおっしゃる通り、いただいたアドバイスをもとに修正いたしました。
「ご指摘の通りです」
「左様でございます」を「ご指摘の通りでございます」に言い換えてみましょう。
意味:大切な点や注意すべき点を示す言葉です。相手からの指摘や苦言を受け入れる時に使います。
先方への提案書は、アドバイスしたように直したかな?
ご指摘のとおり、訂正いたしました。ご指導いただきありがとうございます。
相手の気持ちを受け止めるためにも、「左様でございます」を繰り返さず、相槌(あいづち)やほかの言葉で共感したり、提案できることを伝えましょう。
「左様でございます」を繰り返し使わないようにしたいけれど、言葉がでてこない時には相槌(あいづち)を使ってみましょう。相槌を使うことで相手に賛同できます。
【相槌の一例】
・はい
・ええ(使い方には気をつけましょう)
・そうですね
・そのとおりですね
・ごもっともです
・私もそう思います
・まったくです
相槌もうまく使ってみよう♡
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まとめ
「左様でございます」 は丁寧な言葉遣いですが、確かに形式ばったり、冷たく聞こえてしまうことがあります。相手との良好な関係を築くためには、共感や思いやりを伝えることが大切です。言い換えも使えたら良いですね。