厳しい寒さが続く1月・2月。ビジネスシーンでは、取引先や目上の人への気遣いの言葉がより一層求められます。しかし、「どんな言葉を選べば良いのか」「失礼にならないか」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、冬のビジネスシーンで使える、温かい言葉で相手への感謝の気持ちを伝えるメール例文を多数ご紹介します。件名など、状況に応じた言葉遣いのポイントなども解説しています。

1月2月は寒いですよね。メールに体調を気遣う一言や季節の言葉を使えたらいいですよね♡
1月・2月の挨拶メールの基本
寒い時期の挨拶メールは、相手への配慮と季節感の表現が重要です。
1)時候の挨拶
書き出し:寒さを表す言葉を選び、相手に季節を感じてもらえるようにしましょう。

・厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
・寒さが一段と厳しくなってきましたが、お変わりございませんでしょうか。
結び:相手の健康を気遣う言葉を加えると、より丁寧な印象になります。

・体調を崩されませんよう、ご自愛ください。
・寒さが続きますので、くれぐれもご自愛ください。
【補足です】
「時候の挨拶」は「季節の挨拶」の一種です。 「季節の挨拶」の中に「時候の挨拶」が分類されます。「拝啓」などの頭語に続く、「~の候」「~のみぎり」といった漢語調の言葉や、「立春とは名ばかりの寒さですが」といったやや改まった表現などになります。
2)丁寧な言葉遣い
丁寧語:「です」「ます」調で話すことで、相手への敬意を示します。
謙譲語:自分の行為をへりくだって表現することで、相手への敬意を示します。
例:益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
挨拶メール文の基本構成
基本的な構成要素は(前文、本文、末文、後付)になります。ただし相手によっては省かれる要素もあります。
要素 | 内容 | 備考 |
前文 | 1)頭語(拝啓など)を書き、 2)「時候の挨拶」 3)相手の安否を気遣う言葉 4)お礼があれば書く | 相手のお見舞いのなどの時は4)は省くこともあります。 |
本文 | 1)本文に入る際「ところで」「さて」「このたびは」などを使い本文に入ります。 | 本文は、わかりやすく書くこと。 |
末文(結語) | 1)結びの挨拶を書き、 2)「敬具」など | |
後付 | 1)日付を書き、 2)署名(差出人名) |
1月の挨拶メール:ビジネス例文
1月は年始のご挨拶が中心ですが、お正月や年始に直接触れずに使えるビジネスメールの例文を紹介します。

太線が相手の気遣うフレーズになります♡

1)お世話になっております。○○株式会社の△△でございます。
厳寒の候、貴社の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
寒い日が続いておりますので、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら、メールにてご挨拶申し上げます。

「年始」という言葉を使わずに日頃の感謝を伝えることで、自然な流れで新年の挨拶につなげています♡
2)お世話になっております。
寒中の折、貴社の皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。
新年の慌ただしさも一段落されたころかと存じますが、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
本年もご支援を賜りますようお願い申し上げます。
3)お世話になっております。
寒さがひときわ厳しくなってまいりましたが、貴社の皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。私どもも、体調管理に気を付けながら、引き続き業務に励んでおります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
4)お世話になっております。
寒さが厳しい折、貴社の皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。
こちらも新年の業務が本格化し、心新たに取り組んでおります。
どうぞ体調を崩されませんよう、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
【補足です】
厳寒の候(げんとう):1月5日〜2月3日くらいまで使うことができます。
2月の挨拶メール:ビジネス例文
2月の挨拶メールは「寒中見舞い」以外にも、相手に季節感を伝えつつ、温かい気持ちにさせてくれるような表現がたくさんあります。この記事では、そんな表現をいくつかご紹介します。

1)いつも大変お世話になっております。株式会社○○の△△です。
先日はお忙しい中、お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
厳しい寒さが続いておりますが、○○様におかれましてはご健康にご留意の上、
ますますのご活躍をお祈りしております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2)平素より大変お世話になっております。
寒さ厳しい折、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
2月に入り、春の兆しも少しずつ感じられるようになりましたが、
まだ寒い日が続いておりますので、貴社の皆様もどうぞご自愛くださいませ。
今月も引き続き、よろしくお願い申し上げます。
貴社のますますのご発展と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

「春の兆し」で春らしさを表現。「ご自愛くださいませ」を使い相手を気遣う優しい表現になります♡
3)寒中お見舞い申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本年も一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
4)寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
1月・2月の挨拶メール:件名のポイントと例文
ビジネスシーンにおいて、季節の変わり目には取引先や顧客に挨拶メールを送る機会が多くあります。ここでは、1月・2月に送る挨拶メールの件名について、選び方のポイントと具体例をご紹介します。
件名を選ぶ際のポイント
・簡潔で分かりやすく: 一目で内容が伝わるように、簡潔にまとめましょう。
・具体的な内容を示す:「ご挨拶」だけでなく、「年始のご挨拶」「2月のご挨拶と近況報告」など、具体的に分かる表現を使いましょう。
・記号や特殊文字は避ける:ビジネスメールでは、過剰な装飾や特殊文字の使用は避け、フォーマルな印象を心掛けます。
【1月】
・【〇〇株式会社】年始のご挨拶
・新年のご挨拶と近況のご報告
・寒中お見舞い申し上げます
【2月】
・2月のご挨拶と近況報告
・立春のご挨拶
・余寒お見舞い申し上げます
適切な件名を選ぶことで、メールを受け取った相手に良い印象になります。挨拶メールを送る際は、件名だけでなく、本文でも丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
まとめ
1月2月の寒い時期のビジネスメールでは、相手への気遣いを一言添えることで、より良好なコミュニケーションを築くことができます。この記事でご紹介した例文やポイントを参考に、相手に温かい気持ちが伝わるメールを作成してみてください。