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「感謝しかない」ビジネスシーンで使うのはNG?使い方や言い換え

言葉遣い

「感謝しかない」「感謝しかありません」の使い方は、適切な使い方なのでしょうか?今どきの「しかない」の使われ方を調べてみると、いろいろな使い方が見受けられました。「しかない」とは使いやすい言葉なのですね。

このブログでは「しかない」の意味、使い方、言い換えについて解説していきます。不自然に感じさせない言い回しができるようにしたいですね。ぜひ参考にしてください。

「しかない」の3つの意味

「しかない」の3つの意味をみましょう。

1. 数量や規模が少ない・小さいこと



例)地球上での人間の生存可能時間は、80年しかない。

意味)人間の生存可能時間は、80年しかなく、それ以上は生きられないという意味。最も多い・唯一であり、それ以外が入る余地がないということです。

2. 選択肢が限られ、ほかに選択の余地がないこと



例)現状を変えたいなら、行動するしかない。

意味)現状を変える方法は、行動するしかないことであり、それ以外が入る余地がないということです。

3. そのものが唯一無二であることを強調する(ほかに置き換えられないほど重要であること)


例)やりがいは、自分の仕事に誇りを持って働くことしかない。

意味)やりがいを得るためには、自分の仕事に誇りを持って働く以外に方法がありません。
※「〜以外にない」などの言葉に言い換えるとわかりやすいです。


3つの意味と例を挙げました。

3つの共通したニュアンスは、いずれも「しかない」が、それが最も多い・唯一であり、それ以外が入る余地がないということをニュアンスを持ちます。

後輩から「先輩には感謝しかない」と言われて、ちょっと不自然だなと思いました。ビジネスシーンでは使わない方がいいのでしょうか?

違和感を感じる人も多いのなら、そのフレーズは使わずに言い換えた方がいいですよね♡

結論から言うと、「感謝しかない」「感謝しかありません」は、ビジネスシーンで基本的には避けた方がよいでしょう。ここで別の使い方を勉強しましょう。

今どきの「しかない」の使い方

今どきの「しかない」の使われ方をみてみましょう。

・友人の努力に尊敬と感謝しかない。

使っている人は、尊敬と感謝の気持ちを強調したいのだと思います。とてもいいことです。

しかしながら、意味は、尊敬と感謝以外の感情を抱くことができないという意味になります。それ以外の感情を抱けないということは考えにくいです。

・倒れていく自信しかない。

倒れていくしか選択肢がないという意味です。

しかし、倒れるということは、意志とは関係なく起こる出来事です。そのため、倒れる自信があるということは考えにくいです。

日常で、自分の気持ちや考えを強く表現したいことや、SNSの普及による、感情表現の豊かさの多様化によって、本来の意味に加えて、誇張や強調の意味合いで使われているように感じます。

「しかない」の言葉の使い方が変わってきてしまっているのですね。

今どきの「しかない」の使われ方は、本来の意味から少しずれて、誇張や強調の意味合いで使われているみたいですね。

「感謝しかない」「感謝しかありません」を使う後輩が居るのですが、言い換えを指導しようと思います。

良いですね。ビジネスシーンで使う「感謝しかない」言い換えをみていきましょう。

「感謝しかない」言い換え

ビジネスシーンで使うフレーズは、丁寧であることが大切です。また、誇張や強調の意味合いで「感謝しかない」「感謝しかありません」を使うと、相手に誤解や不快感を与える可能性があります。

本来使われるべき表現を以下の例文の中で挙げています。

シーンは、以下のような場合になります。

A)目上の人からアドバイスをもらった時

・いつもご指導いただき、感謝の言葉しかない。




B)業務を教えてもらった時

・ご指導いただき、多くのことが学べました。感謝の言葉しかない。




C)取引先に感謝する時

・いつもお気づかいいただき、感謝の言葉しかない。

「感謝しかない」例文

「感謝しかない」を言い換えた例文です。

A)目上の人からアドバイスをもらった時

・いつもご指導いただき、心から感謝しております。

・いつもご指導いただき、深く感謝申し上げます。

B)業務を教えてもらった時

・ご指導いただき、大変感謝しております。

・ご指導いただき、非常に感謝しております。

C)取引先に感謝する時

・いつもお気づかいいただき、深く感謝申し上げます。

・いつもお気づかいいただき、誠に恐縮です。

「感謝しかない」類語

「感謝しかない」は丁寧語です。より丁寧な言い方は「感謝しかございません」になります。同僚、目上の人に向けて類語も使い分けでみましょう。

【同僚や親しい人に対して】

・深く感謝しています

・感謝の言葉もありません

・感謝の気持ちでいっぱいです

「感謝の言葉もありません」についての記事です。どうぞよろしければ、以下のリンクよりご参照くださいませ。

【目上の人に対して】

・深く感謝しております

・感謝の言葉もございません

・感謝の念に堪えません

・感謝してもしきれません

「感謝の念に堪えません」「感謝してもしきれません」についての記事です。どうぞよろしければ、以下のリンクよりご参照くださいませ。

【社内での会話】

部下
部下

先輩のご指導のおかげで、新しい業務を覚えるスピードが早まり、自信を持って業務に取り組めています。感謝の言葉もございません。

先輩
先輩

そう言ってもらえて、とてもうれしいです。頑張っていきましょう。

感謝の言葉もございません」と「感謝しかないですを使った時の印象がかなり違います。

「しかない」の表現を言い換えることで、丁寧な印象になります。

「感謝の言葉もございませんは、感謝の気持ちが強いことを強調しています。感謝の気持ちが大きいけれども、うまく表現できないような、素直な感じです。

「感謝の言葉しかないですは、感謝の気持ちが強いけれど、その人に対して「感謝しかない」という印象を与える可能性があります。

状況や相手に合わせて、適切な表現を使うようにしましょう。

表現の仕方によって、相手に与える印象は大きく異なります。

まとめ

「しかない」「感謝しかない」について紹介してきました。言葉の意味は、時代や社会の変化とともに変化していきます。

しかし、本来の言葉が持つ正しい意味を知らないでいると、誤った解釈や誤用につながる可能性があります。また、丁寧語にする際にも、正しい意味を知らなければ、適切な言い換えができません。

言葉の意味を正しく理解しておくことは、コミュニケーションの大切さ、ビジネスシーンマナーのためにも、大切なことだと思います。ご参照くださいませ。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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