ビジネスシーンでは、上司や取引先に誤りを犯してしまった際に、誠意のこもった謝罪は大切です。その中でも、「大変申し訳ございません」は深い謝罪の意を伝える言葉としてよく使われます。この記事では、「大変申し訳ございません」の使い方や謝罪で使える丁寧な表現を、具体的な例文とともに解説します。
「大変申し訳ございません」の意味と敬語
「大変申し訳ございません」は、相手に深い謝罪の気持ちを伝える丁寧な表現です。
【意味合い】
自分の行動が相手に大きな迷惑をかけたり、不快な思いをさせてしまったことを認め、弁解のしようがないことを示します。
【敬語】
「大変申し訳ございません」は「大変申し訳ありません」よりも丁寧な敬語表現です。
「ございます」は、「ある」をより丁寧にした言葉で、「あります」よりもさらに丁寧な表現です。そのため、「大変申し訳ございません」は、「大変申し訳ありません」よりも、相手に対してより敬意を表した言い方になります。
「大変申し訳ございません」：目上の人、上司、取引先に対して、より丁寧な謝罪をする時
「大変申し訳ありません」：一般的な謝罪で十分な時
「大変申し訳ございません」は相手への敬意を払い、より丁寧な謝罪をしたい場合に使います。
「大変申し訳ございません」の使い方
「大変申し訳ございません」は、大きなミスや相手に多大な迷惑をかけてしまった場合など、最も深い謝罪の言葉として使います。この言葉を使うことで、誠意を伝え、事態の深刻さを認識していることを相手に示すことができます。
【重大なミスや大きなトラブルを起こしてしまった時】
例文：この度は納期が遅れてしまい、多大なるご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
【相手に対して失礼な言動をしてしまった時】
例文：私の不注意な発言により、ご不快な思いをおかけし、大変申し訳ございませんでした。深く反省しております。
「大変申し訳ございません」を使う時は、真剣にお詫びをしたい時なんですね。これから使ってみます。
「大変申し訳ございません」を使いすぎると言葉の重みが薄れて、誠意が伝わらないこともありますよ♡
ちょっとしたミスや、小さな間違いに対しては、「すみません」「申し訳ございません」「ご迷惑をおかけしました」でも十分です。
「大変申し訳ございません」ビジネスシーンでよく使う例文7選
「大変申し訳ございません」は、相手に深い謝罪の気持ちを伝える丁寧な表現です。
ビジネスシーンでよく使う「大変申し訳ございません」の例文7選です♡
1）ご期待にお応えできず、大変申し訳ございません。
2）適切なサポートができず、大変申し訳ございません。
3）大変申し訳ございませんが、再度書類をご確認いただけますでしょうか。
4）手違いにより、誤った資料をお送りしてしまい、大変申し訳ございません。
5）大変申し訳ございませんが、本日の会議は急な事情により延期させていただきます。
6）急な変更となり、大変申し訳ございません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
7）ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。今後このようなミスが再発しないよう努めてまいります。
↑上の例文の使い方のコツ♡
3）：「大変申し訳ございませんが、○○をお願いできますでしょうか」は、「大変申し訳ございませんが」でクッション言葉を挟むことで、依頼がより柔らかく伝わるようにしています。
5）：「大変申し訳ございませんが、～」と続けて理由を説明すると理由を説明することで、相手への理解を求めることができます。
7）：何が悪かったのか、どのように改善するのかなどを具体的に説明することで、誠意が伝わりやすくなります。
「大変申し訳ございません」は正しい敬語なのか？
「大変申し訳ございません」は、日常的に使われていますが、実は文法的に正しいのかどうか、様々な意見があります。
「ございます」は「ある」の丁寧語：「ございます」は、例えば「本があります」の「ある」を丁寧に言う時に使います。
「申し訳ある」とは言わない：しかし、「申し訳」に「ある」を付ける「申し訳ある」という言い方はしません。したがって、「申し訳ございません」は文法的に正しくないという考え方があります。
一方で、「大変申し訳ございません」は、長年の慣習により、丁寧な謝罪を表す定型句として広く定着しています。
「大変申し訳ございません」は、文法的に考えると疑問が残る部分もありますが、慣習的に広く使われている丁寧な表現として、問題なく使用できると考えます。
「大変申し訳ございません」の言い換え・類語
最後に「大変申し訳ございません」の言い換えです。「大変申し訳ございません」以外にも、「心よりお詫び申し上げます」や「深くお詫び申し上げます」などの丁寧な表現を使うことで、単調な印象を避け、誠意を込めて謝罪することができます。
いずれも非常に丁寧な敬語表現のため、目上の人や上司、取引先に対して使います。
「大変申し訳ございません」の言い換え♡
「心よりお詫び申し上げます」
意味：深く反省していること、誠意を持って謝罪していることを強調したいという意味です。
使い方：相手に心を込めて謝罪する気持ちを伝えることができる、丁寧な敬語表現です。
例文：この度は、多大なるご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
「深くお詫び申し上げます」
意味：誠意を込めて謝罪するだけでなく、反省の深さを強調する意味合いです。
使い方：重大なミスや過失があった場合など、より強い反省の気持ちを伝える丁寧な敬語表現です。
例文：不手際により、お客様にご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
「誠に申し訳ございません」
意味：誠意をもって謝罪していることを強調する表現です。
使い方：汎用性の高い表現で、よりフォーマルな場面に適しています。
例文：ご期待に沿えず、誠に申し訳ございません。
まとめ
「大変申し訳ございません」は、謝罪の言葉の中でも特に丁寧な表現です。しかし、状況や相手との関係性に合わせて、適切な言葉を選ぶことが大切です。心からの反省の意を込めて、誠意を持って謝罪するようにしましょう。
