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「ご覧になってください」「ご覧ください」の違い、使い方、二重敬語?

言葉遣い

「ご覧になってください」「ご覧ください」は、どちらも「見る」の尊敬語です。しかし、ビジネスシーンではどちらを使うべきか迷うこともあるかと思います。

この記事では、「ご覧になってください」「ご覧ください」の意味や使い分け、二重敬語なのかについて解説していきます。ぜひ参考にしてください。

「ご覧になってください」「ご覧ください」お客様や取引先に使って良いのでしょうか?

敬語表現のため基本的にOKですが、使い分けの注意点があるので気をつけましょう。

「ご覧になってください」の方が丁寧なのですが、「ご覧ください」が一般的に使われています。使い分けや言い換えについてもみていきましょう。

「ご覧になってください」「ご覧ください」の違い

「ご覧になってください」「ご覧ください」の違いをみていきましょう。

意味言葉の種類使う時
ご覧になってください「見てください」という意味尊敬語ビジネスシーン・目上の人
ご覧ください「見てください」という意味尊敬語ビジネスシーン・親しい人

「ご覧になってください」「ご覧ください」は、どちらも「見てください」という意味の敬語表現です。

「ご覧になってください」の「なって」を省略した表現が「ご覧ください」

ビジネスシーンでは、相手に敬意を示すためには、より丁寧な表現が求められます。フォーマルな場面や目上の人に対しては、省略をしていない「ご覧になってください」を使うのが適切です。

例えば、

・目上の人に対して、ご覧になってくださいを使うことで、丁寧な姿勢を示すことができ、好印象になります。

・同僚に対して、ご覧くださいを使うことで、自然な印象になります。

「ご覧になってください」「ご覧ください」の使い分けは、どうしたら良いのですか?

シチュエーションや話す相手によって使い分けをしましょう。一緒にみていきましょう♡

「ご覧になってください」「ご覧ください」の使い方

「ご覧になってください」と「ご覧ください」の適切な使い方をみていきましょう。

相手が誰なのか?と考えると理解しやすいです♡ 2問の例題を一緒にみていきましょう!

例題1【取引先との会話】場面:商談時

新製品の機能について、ご覧になってください。

取引先の人
取引先の人

ご丁寧にありがとうございます。早速確認させていただきます。

「ご覧になってください」が適切に使えていますね。

※フォーマルな場面や目上の人に対しては、「ご覧になってください」の方がより丁寧な表現とされます。

例題2【社内での会話】場面:ミーティング時

本日の議題について、参考になる資料を見つけたので、ご覧ください。

親しい先輩
親しい先輩

わざわざ資料を探してくれて、どうもありがとう。

※上の会話で「ご覧ください」は、丁寧な表現であり、ミーティング、同僚、親しい人との会話に適切です。

【補足です】
「ご覧ください」
・「みていただけますか?」
・「よろしければ、みてください」にも言い換えができます。

シチュエーションにもよりますが、目上の人、取引先に対しては「ご覧になってください」を使いましょう。

「ご覧になってください」「ご覧ください」は二重敬語?

「ご覧になってください」「ご覧ください」は二重敬語か、どうかみていきましょう。

「ご覧」と「ください」の両方が敬語表現なので、二重敬語になると思いがちです。

ご〜ください」で、相手に対して使う尊敬の敬語表現になります。そのため二重敬語にはなりません。「ご覧になってください」「ご覧ください」は正しい言葉の使い方になります。

二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。

【二重敬語の例】
(尊敬語+尊敬語)ご覧になられました、お見えになられました、お帰りになられました
(謙譲語+謙譲語)お伺いいたします、お伺いさせていただきます

「ご覧になってください」「ご覧ください」の例文

「ご覧になってください」「ご覧ください」の例文をみていきましょう。

例文

ご覧になってください
・お時間のある時にご覧になってください。
・ご契約内容をご覧になってください

※相手に何かを見てもらうことを丁寧にお願いするニュアンスです。

ご覧ください
・資料にまとめましたので、ご覧ください。
・商品を用意しておりますので、ご覧ください

※相手に何かを見てもらうことを指示するニュアンスです。

【お客様との会話】

パンフレットにサービス内容がございますので、ご覧ください。

お客様
お客様

どうもありがとうございます。

上の会話をみてみましょう。丁寧な敬語表現ですが、「ください」が強めの印象になることもあります。

「もしよろしければご覧ください」に言い換えたり、

「ご覧になってください」「ご覧ください」の前に、「どうぞ」や「ご自由に」などの言葉を付けると、より丁寧な印象になります。

「ご覧」の敬語表現、言い換え

「ご覧」の言い換え例とその特徴をまとめました。状況や相手に合わせた表現を選んでみてください。

「ご覧くださいませ」意味と例文

ご覧くださいませ」について

意味)相手に何かを見てもらうようにお願いする表現。

使い方)「ご」がつくことで丁寧になりますが、「ください」は命令調です。「ませ」がつくことでニュアンスが柔らかくなります。社内で使うのが適切です。

例文)〇〇の資料を、ご覧くださいませ

「くださいませ」はやわらかい表現ですが、男性も使うことができる言い回しです。

「ご覧いただきたく存じます」意味と例文

ご覧いただきたく存じますについて

意味)「見ていただきたいと思います」という丁寧な表現です。

使い方)「ご」がつくことで丁寧になり、「いただく」は謙譲語。「存じる」「思う」の謙譲語、「ます」は丁寧語です。

例文)この資料をご覧いただきたく存じます

「ご覧いただけますと幸いです」意味と例文

ご覧いただけますと幸いですについて

意味)「〜について、見てもらいますと嬉しいです」という意味になります。

使い方)「お」がつくことで丁寧な表現になり、「幸いです」は、〜してもらえたら嬉しいですという意味になります。非常に丁寧な表現です。

例文)展示された商品を、ご覧いただけますと幸いです。

まとめ

ビジネスシーンでは、上司や取引先など目上の人に対して丁寧な言葉遣いが求められます。

「ご覧になってください」と「ご覧ください」は、どちらも丁寧な表現ですが、丁寧さのレベルやニュアンスに違いがあります。状況や相手に合わせて適切な表現を選び、相手のことを気遣い、「ご覧になってください」「ご覧ください」がうまく使えると良いですね。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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