「この件、もう一度確認してもよろしいでしょうか?」「念のため、伺いたいのですが」ビジネスシーンでは、ちょっとした言葉の選び方で相手に与える印象が大きく変わります。特に「確認」は、ビジネスシーンに欠かせない要素です。この記事では、目上の人にも失礼なく、相手にしっかりと意図を伝えるための確認表現を、例文と共にご紹介します。
「確認したい」をいう時に、なんと言えば失礼ではないか悩みます。
「確認したい」の言い方、悩んでいるんだね。ビジネスシーンでは、相手に失礼なく、かつ自分の意図が伝わるように言葉を選ぶことが大切だよね♡
「確認したい」という気持ちを、相手に失礼なく、しっかりと伝えることは、ミスを防ぎ、信頼関係を築く上で非常に重要です。
「確認したい」の意味
「確認したい」は、相手に確認をする時に使います。そのため、相手に丁寧に依頼することが大切です。
「確認」とは:不確かなこと、あやふやなことではなく、断定・断言できたり、はっきりさせる状態にすることです。
ビジネスシーンでは、多くの情報を取り扱います。小さなミスが大きなトラブルに繋がる可能性も少なくありません。そのため、常に情報を正確に把握し、誤解を生まないことが重要です。
「確認したい」の基本的な使い方と例文
「確認したい」は、何かしらの情報や内容について、再度確かめたい、正確な状況を知りたいといった時に使われます。
「確認したい」の基本的な使い方
「確認したい」+「教えてもらう」
・確認したいことがございます。教えていただけますか。
・確認したいことがございまして、お教えいただけますか。
・確認したいことがございまして、お教えいただければと存じます。
「確認したい」+「ご教示」
丁寧な表現なため、特に目上の人や重要な案件に対して適しています。
・確認したい資料がございまして、ご教示いただけると幸いです。
・確認したい資料がございまして、ご教示いただけましたら幸いです。
※「ご教示」とは、目上の人に知識や方法などを教えてもらうことを丁寧にお願いする表現です。
「教えていただく」を使う時とは、相手から教えてもらう、教えてもらいたい時に使います。そのため、相手に丁寧に依頼することが大切です。
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「確認したい」の丁寧な使い方と例文
「確認したい」を使いの丁寧な使い方と例文についてみていきましょう。
「確認したいことがあります」「確認したいことがございます」
「確認したいことがあります」:何かしらの情報や事実について、正確さを確かめたいという表現で、日常会話や親しい間柄の人とのやり取りでよく使われます。
「確認したいことがございます」:より丁寧な表現です。ビジネスシーンや目上の人に対して使う時に適しています。
・さっきのお話しで、確認したいことがございます。
・明日のミーティングについて、確認したいことがあります。
「確認させていただきたい」「確認させていただきたく存じます」
「確認させていただきたい」:丁寧な表現ですが「させていただく」は使う条件があります。
「確認させていただきたく存じます」:謙譲表現のため、丁寧に依頼をしていることが伝わります。「いただく」は「もらう」の謙譲語の敬語表現です。
・先程のお話しについて、もう一度確認させていただきたく存じます。
・明日のミーティングの本題について、確認させていただきたいことがあります。
【取引先との会話】
お忙しいところ大変恐縮ですが、この書類の内容を、もう一度確認させていただきたいのですが、お時間よろしいでしょうか?
いいですよ。
「お忙しいところ大変恐縮ですが」を加えると相手のことを気遣う気持ちが伝わりますね♡
【補足です】「大変恐縮ですが」のように使えるクッション言葉です。
・恐れ入りますが
・申し訳ございませんが
・ご多忙のところ申し訳ございませんが
・お忙しいところ申し訳ございませんが
「よろしいでしょうか」と相手の意思をたずねてみる
「確認したい」は、そのまま相手に何かを確かめるという意図が伝わり、非常に直接的な表現です。「よろしいでしょうか」をつけることで相手のことを考えた聞き方になります。
「よろしいでしょうか」は、相手に配慮した表現です。目上の人にも使える敬語です。
・確認したいことがございまして、うかがってもよろしいでしょうか。
・念のため確認をさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
「確認させていただく」を使う条件
「させてもらう」を謙譲語にすると「させていただく」となります。「させていただく」を使う時には条件があります。条件は以下のとおりです。
【させていただくを使う時の条件】
ア)相手の許可が必要なこと
イ)恩恵を受ける事実や気持ちがあること
→つまり、アとイの条件を満たすことが必要とのこと。
例えば、「お休みさせていただきます」
ア)お休みするためには、許可が必要
イ)お休みすることで、自分は恩恵を受ける
※ア)とイ)の要素が入っていれば「させていただく」を使いましょう。もし判断しにくい時は「いたします」を使うと良いですね。
よろしければ、関連する記事を参考にしていただけましたら、嬉しいです。
「確認させていただく」相手から確認してもらった時の返答
相手から確認してもらった時の返答はどうしたらいいでしょうか?一緒にみていきましょう。
・確認させていただき、ありがとうございます。
・ご確認のほど、誠にありがとうございます。
・ご対応いただきましてありがとうございます。
【社外の人との会話】
恐れ入りますが、契約書の内容について確認させていただきたく存じます。
かしこまりました。ご案内いたします。
ご協力いただきまして、ありがとうございます。
ポイントとしては、
・簡潔かつ丁寧な言葉遣いを心がける
・相手の回答内容をしっかりと理解し、それに合わせた返答をすることです。
まとめ
「確認したい」は、相手から情報を得るために使う表現です。そのため、相手に丁寧に依頼することが大切です。依頼する気持ちを持つことで、相手の対応も変わってくるでしょう。言い換えやクッション言葉を使うことで、言葉遣いの幅が広がります。参考にしていただけると幸いです。