丁寧な言葉遣いを心がけるあまり「させていただく」を使いすぎてしまうことがありませんか。しかし、使いすぎはかえって相手に不自然な印象を与えてしまうことがあります。
この記事では、「させていただく」の意味と正しい使い方、そして二重敬語にならないためのポイントを解説します。さらに、状況に合わせた言い換え表現も紹介します。
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「させていただく」は、丁寧な言葉遣いだから、たくさん使っても問題ないかと思っていました。
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「させていただく」の正しい使い方をみていきましょう。
「させていただく」の意味
「させていただく」の意味は、自分の行為や動作について「相手の許しのもとに行う」といった意味になります。謙譲表現です。
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相手や第三者の許可を得て、遠慮しながら行う動作を表す表現となります。
動詞「する」+助詞「て」+「いただく(もらうの謙譲語)」
「させてもらう」を謙譲語にすると「させていただく」となります。使う時は、以下の時です。
「させていただく」の使い方
「させていただく」は、以下の条件が必要となります。
相手や第三者の許可を得て、自分が何かをする場合に使います。
1)相手の許可が必要な時
2)そのことで自分自身が恩恵を受けること
例えばですが、
「お休みさせていただきます」だと、
・お休みするためには、許可が必要です。
・お休みすることで、自分は恩恵を受けます。
上記の要素が入っていれば「させていただく」を使い、判断しにくい時は「いたします」を使いましょう。
「させていただく」の例文
相手の許可が必要な時、恩恵を受ける事実や気持ちがある時に使います。それぞれの特徴や例文についてみていきましょう。
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相手の許可?恩恵を受ける事実?どんな時?
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例文をみて、理解しましょう!
![例文](http://eri-work-810.com/wp-content/uploads/2023/11/koerireibun.png)
・体調がよくないので、早退させていただけますか。
→相手の許し(許可)がなければ早退することができない。早退をする恩恵が受けられる。
・会議の時間を、変更させていただきます。
→許可があった上で会議の時間を変更にしている。変更によって恩恵が受けられる。
・私の都合で申し訳ございませんが、会議の時間を変更させていただきます。
→時間の変更には許可が必要。変更によって自分が恩恵を受けられる。
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許可されて、恩恵が受けられるということです。両方の条件がそろって、「させていただきます」が使えます♡
「させていただく」の誤った使い方
「させていただく」の誤った使い方とは、以下になります。
・許可を得る必要がない時
・二重敬語として使う時です。
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「させていただく」許可を得る必要がない時
許可を得る必要がない時に「させていただく」を使う時は誤った使い方です。
![例文](http://eri-work-810.com/wp-content/uploads/2023/11/koerireibun.png)
・依頼された件については、のちほど連絡させていただきます。
→依頼されていることに許可は必要ありません。
・努力させていただきます。
→努力することに許可は必要ありません。
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次の会話の「させていただきます」は正しい使い方でしょうか?
【取引先との会話】
![取引先](http://eri-work-810.com/wp-content/uploads/2023/10/guestpreview.png)
この書類をチェックして修正をお願いします。
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かしこまりました。修正させていただきます。
上の会話をみてみましょう。
「かしこまりました修正させていただきます」を使っていますが、修正することを依頼されたことについて、許可の必要はありません。
適切な言い換えは、「かしこまりました、チェックして修正いたします」になります。
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修正することを依頼されたので、許可の必要がないからですね♡
「させていただく」を使うことで、二重敬語になる時
「させていただく」を使うことで、二重敬語になる時とは、どのような使い方でしょうか?
二重敬語とは、同じ種類の敬語を2つ重ねて使うことです。
例えば、「拝見させていただく」は、「拝見する」自体が謙譲語なので、「させていただく」を付けると二重敬語になってしまいます。
二重敬語について、簡単に説明いたしました。よろしければ、こちらもご参照くださいませ。
「させていただく」の言い換え
「させていただく」は丁寧な表現として使われていますが、状況によっては二重敬語になってしまう場合や、より自然な表現に言い換えられる場合があります。
・いたします
意味:「いたす」は「する」の謙譲語であり、自分がへりくだって相手を立てる、敬意を表す表現になります。
例文:
依頼された件については、のちほど連絡させていただきます。
言い換えると→依頼された件については、のちほど連絡いたします。
・申し上げます
意味:「申し上げます」は、「言う」の謙譲語「申し上げる」に丁寧語「ます」を付けた表現です。
例文:ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
まとめ
丁寧に話そうとして「させていただく」を使う方が多いそうです。正しく「させていただく」を使うためには、2つの条件があります。適切な判断が難しいのならば「いたします」を使いましょう。
2つの条件に適って(かなって)「させていただく」を使う際には二重敬語になっていないか注意してみましょう。ご参照いただけましたら幸いです。