新年の挨拶メールが届いたけれど、まだ返信していない。「いつまでに返信すればいい?」「どんな文面で返せば失礼がない?」と悩む方もいるのではないでしょうか。自分が送っていない相手から新年の挨拶メールが届いた時も、礼儀は欠かないようにしたいものです。いざという時に備えて、どのように対応すべきかを知っておくと安心です。この記事では、ビジネスシーンで使える返信の例文や、返信時期のマナーについてご紹介します。
新年の挨拶メールの返信の基本
仕事始めの日から松の内(一般的には1月7日まで。地域によっては1月15日まで)の間に送ります。相手の仕事始めがいつか分からない場合は、仕事始めの数日以内に送るのが適切です。
迅速に対応することで、相手に対する礼儀と配慮を示すことができます。
返信が不要な場合
部署全体に一斉送信されたメール(例:「営業部各位」宛のメール)は、必ずしも全員が返信する必要はありません。
松の内(1月7日もしくは1月15日まで)を過ぎてしまった場合
松の内(一般的には1月7日、地域によっては1月15日まで)を過ぎてしまった場合、新年の挨拶メールには、遅れたことへのお詫びを添えるのがマナーです。
また、松の内を過ぎてからは「賀詞」を使わない表現が基本となります。さらに、1月中旬以降は「寒中見舞い」として送るのが適切です。以下に期間ごとの返信例を紹介します。
自分が送っていない相手から新年の挨拶メールが届いた時も上記の内容で対応します。
寒中見舞いは、松の内が明けて送るものですが、地域や相手との関係性によっては、もう少し期間を置いてから出す方が自然な場合もあります。
【具体的な返信例】
1月1日~7日(松の内)
・この期間内であれば、通常の新年の挨拶として「賀詞」を含めた返信が一般的です。
謹賀新年(←賀詞)
あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月8日~中旬
・松の内を過ぎた場合は「賀詞」を省略し、新年の挨拶が遅れたことへのお詫びを添えた文面が適切です。
新年のご挨拶が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
昨年は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
1月中旬~立春(2月4日頃)
・この時期には「寒中見舞い」として返信するのがマナーです。新年の挨拶に対する返信である旨を明記することで、丁寧な印象になります。
新年の挨拶の返信として送る場合の例文です♡
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な新年のご挨拶をいただき、ありがとうございました。
昨年は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
本年も変わらぬご厚誼のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
それでは、具体的な例文を見ていきましょう。状況に合わせて使い分けられるよう、いくつかパターンを用意しました♡
新年の挨拶メールの返信:取引先
1月8日~中旬ころまで、取引先に対して使える、短くても丁寧な印象で、相手に失礼のない新年の挨拶の返信文をご紹介します。
1)取引先宛
件名:新年のご挨拶(遅くなりましたことお詫び申し上げます)
株式会社〇〇 〇〇様
新年のご挨拶が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。
昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も皆様のご健勝と、益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
△△株式会社 △△
赤いラインのように相手を気遣う言葉は必ず使いましょう♡
2)取引先宛(簡潔な返信)
新年のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。
ご返信が遅くなり申し訳ございません。
昨年は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も倍旧のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のご隆盛と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
△△株式会社 △△
3)取引先宛(完結な返信)
件名:新年のご挨拶
〇〇株式会社 〇〇様
ご連絡が遅くなり申し訳ございません。
年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。
昨年は格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。
本年もより一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
〇〇様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
△△株式会社 △△
4)取引先宛(やや丁寧な返信)
件名:新年のご挨拶(遅れて申し訳ございません)
〇〇株式会社 〇〇様
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、松の内も過ぎましたが、新年のご挨拶を申し上げます。
昨年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も皆様のご期待に沿えるよう、社員一同精進して参ります所存でございます。
何卒、本年も倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴社のご隆盛と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
△△株式会社 △△
新年の挨拶メールの返信:目上の人や上司
丁寧で簡潔な新年の挨拶メールの例文をいくつかご紹介します。目上の人や上司へ、失礼なくお祝いの気持ちや日頃の感謝が伝えられます。
1)目上の人や上司宛
件名:新年のご挨拶
〇〇部長
新年のご挨拶が遅れましたこと、申し訳ございません。
昨年は格別のご指導を賜り、誠にありがとうございました。
本年もご期待に沿えるよう、一層精進して参ります。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、〇〇部長のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
△△
↑相手を気遣う言葉。相手の健康や幸福を祈る言葉を添えましょう♡
2)目上の人や上司宛(やや丁寧な表現)
件名:新年のご挨拶
〇〇部長
新年のご挨拶が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。
昨年は公私にわたり大変お世話になり、誠にありがとうございました。
ご指導のおかげで、多くのことを学び、成長することができました。
本年も微力ながら、会社に貢献できるよう尽力いたします所存です。
何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
△△
↑相手を気遣う言葉。相手の健康や幸福を祈る言葉を添えましょう♡
まとめ
松の内を過ぎた後のお返事では、遅れてしまったことへの丁寧なお詫びと、新年のご挨拶に代わる言葉を添えましょう。相手への感謝の気持ちや、今後の抱負などを具体的に述べると、より心温まるメッセージになります。例文を参考にしてみてください。