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「助かります」はビジネスでNG? より丁寧な表現と例文で印象アップ!

言葉遣い

「ご親切に教えていただき、助かります。」この言葉、ビジネスシーンで上司や取引先の人に感謝の気持ちを伝える際に、つい口にしてしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、実はこの言葉、ビジネスシーンでは少し注意が必要な表現です。この記事では、「助かります」がなぜビジネスシーンで控えるべきなのか、そしてより丁寧で相手に好印象な言い換えを、例文とともにご紹介します。

「助かります」の意味と敬語

「助かります」の意味は、おもに2つあります。

依頼の場面での「助かります」

意味:相手に何かをお願いする際に、「助かる」を使うことで自分の負担が減り、スムーズに物事が進められることを期待する時。

例文:この資料を明日までに確認していただけると、助かります。

感謝の場面での「助かります」

意味:相手に何かをしてもらって、感謝の気持ちを表します。

例文:この忙しい時期に手伝っていただき、本当に助かります。

【敬語】

「助かります」の「ます」は丁寧語のため、正しい敬語の使い方です。

「助かります」の例文

「助かります」は、親しい間柄で依頼をする際や、感謝の気持ちを伝える際に使う丁寧な言葉です。

依頼の場面での例文

・この資料の確認をしてもらえると助かります。

・明日までに終わらせてもらえれば助かります。

・会議資料のコピーをお願いしてもいいかな?手伝ってもらうと助かります。

感謝の場面での例文

・資料を作成してくれて、本当に助かります。

・この件、助かりました。ありがとうございます。

・資料の整理、本当に助かります。ありがとうございます。

今まで、目上の人に「助かります」って言っていました。

使いがちですよね。親しい間柄ではないなら、丁寧な言葉を使うようにしましょう♡

「助かります」はなぜ注意が必要なのか?

「助かります」は、目上の人に対して使う際にNGとされることが多い表現です。その理由を詳しく見ていきましょう。

上から目線に捉えられやすい:「助かります」には、「自分の負担が減る」というニュアンスが強く含まれています。そのため、目上の人に対して使うと、「相手の助けによって自分の負担が減る」という上から目線な印象になることがあります。

労いの言葉は上から下へ:一般的に、労いの言葉は目上の人が目下の人に対してかけるものと考えられています。「助かります」も労いの言葉のひとつであるため、目上の人に対して使うのは不適切とされています

「非常に助かります」「大変助かります」「助かります」を強調した言葉になりますが目上の人に使っても良いでしょうか?

「非常に助かります」「大変助かります」の強調表現も、基本的には「助かります」と同様の理由で、目上の人、上司、取引先に対して使用しない方が無難です。

ビジネスシーンでは、相手への配慮や敬意を示すことが重要です。特に目上の人に対しては、より丁寧な表現を選ぶことが求められます。

「助かります」ビジネスで使える丁寧な言い換え8選

「助かります」の代わりに使える丁寧な表現はたくさんあります。状況に合わせて使い分けることで、より相手に配慮した印象になります。いずれも目上の人や上司、取引先に対して使える表現です。

依頼の場面

1)ご協力いただけますと幸いです

意味:依頼に対して、相手が快く応じてくれることを期待する丁寧な表現です。

例文:〇〇のためにご協力いただけますと幸いです。

2)お願い申し上げます

意味:相手に何かを依頼したり、協力をお願いしたりする際に用いられます。

例文

・資料の作成をお願い申し上げます。

・ご多忙のところ恐縮ですが、ご協力をお願い申し上げます。

3)していただけますでしょうか

意味:「~していただくことが可能でしょうか」という意味で相手に何かを行動してもらうことを、相手に負担をかけないよう、柔らかく尋ねる表現です。

例文:恐れ入りますが、この資料を明日までにご確認いただけますでしょうか。

「お手数ですが」「もしよろしければ」など、相手の状況を気遣う言葉を使うことで、相手への配慮を伝えることができます♡

4)お力添えいただけますと幸甚(こうじん)です

意味:相手に協力を求める際に用いる非常に丁寧な表現です。意味合いは、「あなたの力を借りることができれば、大変ありがたいです」と、相手に敬意を払いながら、協力を仰ぐということです。

例文:先輩のお力添えが不可欠です。お忙しいところ恐れ入りますが、ご指導いただけますと幸甚です

「ご指導いただけますと幸甚です」というように使うことができます♡

感謝の場面

1)ありがとうございます

使い方:最も基本的な感謝の言葉です。ビジネスシーンにおいても、相手に何かしてもらったとき、協力を得られたときなどに、感謝の気持ちを伝えるために使います。

例文:先日はお忙しい中、わざわざお越しいただきありがとうございました。

2)大変感謝しております

意味:丁寧な言葉で、現在進行形で感謝の気持ちが続いていることを表します。

例文:気にかけてくださり、本当にありがとうございます。大変感謝しております。

3)心から感謝申し上げます

意味:相手に対して深い感謝の意を伝える際に用いられる非常に丁寧な表現です

例文:いつもご指導いただき、ありがとうございます。これまでのご厚情に心から感謝申し上げます。

4)お礼申し上げます

「お礼」: 礼を尽くす、感謝するという意味

「申し上げます」: 謙遜を込めて自分の気持ちを述べる丁寧な表現

「心から感謝しています」という気持ちを、より丁寧かつ敬意を込めて伝えている言葉になります。

例文:楽しい時間をありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

まとめ

ビジネスシーンでは、丁寧な言葉遣いが求められます。「助かります」は、状況によっては適切な表現ですが、より丁寧にするためには、他の表現を使うことをおすすめします。この記事で紹介した表現を参考に、相手への感謝の気持ちをしっかりと伝えられるようになりましょう。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
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