「ご活用いいただけます」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現ですが、誰に、どんな場面で使って良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、「ご活用いただけます」の適切な使い方を、具体的な例文でわかりやすく解説します。上司への報告、取引先への提案、社内での資料共有など、様々なビジネスシーンでの使い分け方、言い換えも表現紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
「ご活用いいただけます」の意味
「ご活用いいただけます」は、「使ってください」「役立ててください」という意味で、相手に何かを提供したりする際に、相手が有効に利用することを期待する丁寧な表現です。
「ご活用いいただけます」は正しい敬語の使い方です
「ご活用いいただけます」の「ご」は尊敬語です。「いただく」は謙譲語で「ます」は丁寧語になります。
「ご〜いただく」で謙譲語として理解することもできます。
「ご活用いいただけます」は二重敬語ではなく正しい使い方ですので、目上の人に対して使うことができます。
二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。よく使われる二重敬語の例を下に挙げています。
「お伺いする」：謙譲語＋謙譲語
「伺わせていただきます」も謙譲語＋謙譲語になり二重敬語となります。
二重敬語について紹介しています。参考にしてくださいね♡
「ご活用いいただけます」の使い方
「ご活用いただけます」は、目上の人、上司、取引先に使っても失礼のない表現です。ただし、相手との関係性や状況によって、より丁寧な表現や、状況に合わせた言い換えをすることが大切です。
↑「ご活用いいただけます」誰に対して使うの？
↓「ご活用いいただけます」どんな場面で使うの？
【上司への報告】
作成した資料や提案内容について、「ご検討の上、ご活用いただけますと幸いです」と伝えることで、上司の理解と協力を得ることができます。
→言い換えると
「この提案書をぜひご検討いただけますと幸いです」
【社内での共有事項】
作成した資料を共有する際、「ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。ご活用いただけますと幸いです」と伝えることで情報共有を促すことができます。
→言い換えると
「この資料は、今後の会議資料としてご活用ください」
「今後の企画立案に役立つと考えております。ご自由にご利用ください」
【取引先への提案】
課題を解決するために、本製品がご活用いただけます。
上記は、よく使う場面なので言い換えも使ってみてください♡
例えばですが、「こちらの資料ご活用ください」だと、やや強制的な感じがしますが、「こちらの資料はご活用いただけます」にすると相手への配慮が感じられる表現で、一方的に押しつけるような印象がありません。
「ご活用いいただけます」の敬語表現
「ご活用いいただけます」は、丁寧な敬語表現ですが、状況によっては、より丁寧な表現や適切な表現を使ってみましょう。いずれも丁寧な表現のため、目上の人は敬意を払う場面で使うことができます。
「ご活用いただけますか」
意味：「もらう」の謙譲語「いただく」に丁寧語「ます」がついたもの。
「ご活用いただけますか」は、丁寧ですが、状況や言い方によっては、相手に対して少し上から目線に感じられることがあるかもしれません。
「よろしければ、〇〇についてご活用いただけますでしょうか？」など工夫をして使いましょう。
「ご活用いただければ幸いです」
意味：〜してもらえたら嬉しいです。「いただければ」とは相手の意向を委ねる（ゆだねる）ためやわらかい依頼の表現になります。
例文：ご希望に応じて、ご活用いただければ幸いです。
「ご活用いただきたく存じます」
意味：「存じます」は「思う」の謙譲語。「ます」は丁寧語です。
例文：このツールは、ぜひご自由にご活用いただきたく存じます。
「ご活用いいただけます」ビジネスシーンでよく使う例文10選
「ご活用いいただけます」は、相手に対して、あるものを有効に利用できることを丁寧に伝える際に使う表現です。以下に、ビジネスシーンでよく使われる例文をいくつか挙げます。
1）恐れ入ります。添付の資料をご活用くださいませ。
2）資料は、今後の業務にもご活用いただける内容となっております。
3）テンプレートを共有しましたので、必要に応じてご活用ください。
4）柔軟に対応できる機能ですので、ぜひご活用いただければと思います。
5）新しいサービスをご案内申し上げます。ぜひご活用いただけますと幸いです。
6）ガイドラインを更新しましたので、ご活用いただけますようお願いいたします。
7）今回お送りしたデータは、〇〇にご活用いただけますので、ぜひご参照ください。
8）お手頃な価格で提供しておりますので、この機会にご活用いただけますと幸いです。
9）弊社の「よくあるお問い合わせ」をご活用いただけますと迅速に解決できるかと思います。
10）セミナーは、実務に直結する内容となっておりますので、ご活用いただけますと幸いです。
↑「ご活用いただけますか」の例文の使い方のコツ♡
「ご活用いただけますと幸いです」や「ぜひご活用くださいませ」といった結びの表現を付け加えると、より丁寧で柔らかい印象になります。
ビジネスメールや資料内で「ご活用いただけます」を使う際は、相手の状況やニーズに応じた具体的な例や背景を加えると、より説得力が増します。
「ご活用いただけます」の言い換え・類語
「ご活用いただけます」の言い換えです。状況によっては、より適切な言い換えがあります。それぞれの特徴と例文を詳しくご紹介します。
「ご利用いただけます」
意味：相手に何かを利用してもらうことを丁寧に伝える敬語表現です。
例文：こちらのサービスを無料でご利用いただけますので、ご安心ください。
「お使いいただけます」
意味：「お使いいただけます」は、「～を使うことができます」という意味の丁寧な表現です。相手に対して、あるサービスや機能を利用できることを伝える際に用います。
例文：ご都合の良いタイミングでお使いいただけます。
「ご使用いただけます」
意味：「ご使用いただけます」は、相手に何か物やサービスを使っていただくことを丁寧にお願いする表現です。
例文：ぜひ一度ご使用いただけますと幸いです。
「お試しいただけます」
意味：「お試しいただけます」は、商品やサービスを初めて利用してもらう際に、気軽に試してもらうことを促す表現です。
例文：無料で、このアプリをお試しいただけます。
まとめ
「ご活用いただけます」は、相手に対して、何かを提供する際に、ぜひ使ってほしいという気持ちを丁寧に伝えるための言葉です。ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも幅広く使われる表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
