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「先に言っておきます」目上の人に使える?敬語、言い換え【例文あり】

言葉遣い

ビジネスシーンでよく耳にする「先に言っておきます」という言葉。この表現は目上の人や取引先に対しては、強気な印象を与えてしまう可能性があります。

「先に言っておきます」は、「先に言う」「断っておく」の2つの意味がありますが、ビジネスシーンでは「断っておく」という意味でよく使われます。

そこで、このブログでは、「先に言っておきます」の意味や使い方、ビジネスシーンで目上の人に対しても使える丁寧な言い換えについて解説します。ぜひ参考にしてください。

「先に言っておきます」は、「先に言う」「断っておく」の2つの意味があります。

「先に言っておきます」の意味

「先に言っておきます」の意味についてみていきましょう。

1.「先に言う」前もって何かを伝えるという意味です。例えば、


・会議の前に、議題の概要を伝える。

・相手に何かをお願いする前に、その条件を伝える。

2.「断っておく」という意味では、相手に何かを断る時に使う表現です。例えば、


・納期が遅れる可能性があることを伝える。

・相手に何かを頼む時、先に断っておく必要がある時。

例文)「先に言っておきますが、納期が遅れることがあります」

ーーー納期が遅れそうな時に伝えると、相手は納期の遅れに備えることができます。

【取引先の人との会話】

先に言っておきますが、納期が遅れることがあります。

取引先の人
取引先の人

先に言っておきますが??

「先に言っておきます」丁寧な表現ですが、ビジネスシーンで使う時は、丁寧な言い回しを心がけましょう。

【言い換え】

・納期が遅れる可能性があることをご了承いただければ幸いです。

・納期が遅れる可能性がございますので、ご承知おきください。

恐れ入りますが、納期が遅れる可能性があります。

〇日までに納品いたしますが、遅れる可能性がございます。

〇日までに納品できるように、最大限努力いたします。

「先に言っておきます」を使う際には、相手との立場や関係性、伝えたい内容などを考慮して、適切な言い換えや言い回しを使うようにしましょう。

ビジネスシーンでの使い方をみていきましょう。

「先に言っておきます」のビジネスシーンでの使い方・例文

「先に言っておきます」をビジネスシーンに適した言い換えの例文を、以下の場面ごとに挙げます。

1.会議や商談などの冒頭で、重要な内容を事前に伝える場合

・○○について議論させていただきます。まずは、議題についてご説明いたします。

・会議の議題は、○○です。また、進行方法は、○○とさせていただきます。

・本日の会議の議題は、○○です。ご承知おきください。

・本件の商談について、弊社の条件は以下のとおりでございます。

・この度の商談では、弊社の条件は、○○です。ご了承いただければ幸いです。

相手に配慮した表現はとても大切です♡

2.部下や同僚に、自分の考えや方針などを断りを入れる場合

・今後の対応方針は、○○といたします。

・以下のようなルールを設けたいと思います。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

・以下のような目標を掲げております。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

【社内での会話】

上司
上司

この企画の予算はこれで進めていきます。

部下
部下

申し上げにくいのですが(先に言っておきますが)この企画は費用がかなりかかるのではないかと思います。

ほかには、「恐れ入りますが、この件について、私の考えをお伝えさせてください」とも言い換えできます。

この例文のニュアンスとしては事前に」(先に言っておく)伝えることを強調するのではなく、理解してほしい」(断っておくこと)ことを強調しています。

「先に言っておきます」の言い換え・例文

カジュアルな使い方
「先に断っておくが」「先に申し上げるが」「先に伝えておくが」「言っとくけど」

丁寧な使い方

下記の表現は、「先に言っておきます」と同様に、事前に伝えておくという意味を持ちます。相手に理解してもらいやすくなる表現です。


・念のため申し添えておきます。

・念のためお伝えしておきます。

・念のため伝えておきます。

・ご注意いただきたいことは、○○です。

・○○について、事前にお伝えしておきます。

・○○について、ご承知おきください。

・○○について、ご確認いただきたいのですが、

・〇〇について、ご理解いただきますと幸いです。

・〇〇に関しては、ご了承いただけると幸いです。

・〇〇については、ご配慮いただければ幸いです。

・○○について、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

※「念の為」や「ご注意いただきたいのですが」をつけると、前置きとして丁寧な印象になりますね。

【カジュアルな言い方】

先に断っておきますが、今後の対応方針は○○とさせていただきます。

【丁寧な言い方】

念のため申し添えておきます。今後の対応方針は○○とさせていただきます。

「先に言っておきます」の注意点

「先に言っておきます」を使う時の注意点についてみていきましょう。

相手を不快にさせない


「先に言っておきます」は、相手に何かを伝える前に断っておくという意味合いがあります。そのため、相手を不快にさせないように、丁寧な表現を使いましょう。

「先に言っておきますけど、それは無理です」
↓言い換えると

「先に申し上げておきますが、その点については検討させていただきます」

相手の立場や関係性、状況などを考慮する

「先に言っておきます」は、相手の立場や関係性、状況などを考慮しましょう。

・自分の意見や考えを述べる前に、その理由や根拠を説明する

・相手の意見や考えを尊重する姿勢を持つ

・目上の人の場合は、より丁寧な表現を使う

まとめ

「先に言っておきます」は丁寧な表現なのですが、使い方によっては、相手に不快感を与えたり、誤解を与えてしまう可能性があります。

丁寧なニュアンスの言い換えもたくさんありますので、ぜひ使ってみてください。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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