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「無視してください」ビジネスシーンで使う時の注意、言い換え、敬語【メール文付き】

言葉遣い

「無視してください」は、「なかったことにしてください」「気にしないでください」という意味で使われます。しかし、ビジネスシーンでは、相手に敬意を払う必要があるため、単に「無視してください」と言うのではなく、丁寧な言い換えを用いることが大切です。そこで、この記事では、「無視してください」の意味や使い方、ビジネスシーンで使える丁寧な言い換え、例文やメール文とあわせて解説します。

無視してくださいは、良い印象ではないので使わないようにしています。

そうですね。相手のことを考えた言葉を使うようにしましょう♡

「無視してください」は、相手によっては、良くない印象を与えてしまうこともあるため、丁寧な言い換えを使うことをおすすめします。

「無視してください」の意味と使い方


ビジネスシーンでの「無視してください」は、「気にしないでください」「なかったことにしてください」という意味で使われます。

無視してくださいを使う時とは?

・誤送信などのミスをした際に、その内容を気にしないでほしいという時
・不要な情報や連絡を、無視してよいという時
・重要ではない内容を伝えてしまった時

・ご返答は不要ですので、無視していただければと思います。

・先にお送りしたメールは、誤った情報でしたので、無視してください。

・システム上、自動的にメールが送られますが、無視していただければと存じます。

 【社内での会話】

部下
部下

私が今送ったメールは誤送信ですので無視してください。

上司
上司

無視してください

上司は無視してくださいと言われて、良く思っていませんね。

上の会話をみてみましょう。「無視してください」は、相手に対して「そのことを気にしないでください」ということを伝える表現です。しかし、ビジネスシーンでは、この表現を避けた方が無難です。

「無視していただければと存じます」「無視していただければと思います」と敬語で丁寧にした場合でも「無視」の意味合いが強いためビジネスシーンでは言い換えをおすすめします。理由は以下の注意点で挙げています。

「無視してください」を使う時の注意点についてみていきましょう♡

「無視してください」を使う時の注意点

ビジネスシーンで「無視してください」を使う時の注意点です。

1)「ください」が命令調で強めの印象になるため
2)「無視」という言葉の意味合いが、ビジネスシーンでは適切ではないため

「無視してください」を使わずに、ほかの敬語表現を使いましょう♡

この場合の「無視」の部分をほかの敬語表現で言い換えると、

・お気になさらないでください。
・ご返信にはお気遣いなくお願いいたします。
・お気に留められませんよう、何卒お願い申し上げます。

などの表現を使うことで、相手に不快感を与えることなく、適切な意図を伝えることができます。

「無視してください」を使った言い換えと例文をみていきましょう♡

「無視してください」の言い換えと敬語表現

「無視してください」の言い換えです。ビジネスシーンでは、相手を不快にさせないように、丁寧な敬語表現を用いることが大切です。そのため、「無視してください」をより丁寧に表現する場合には、以下のような表現が考えられます。

ご放念ください

意味:気にしないでください、無かったことにしてくださいという丁寧な表現です。

例文:さきほどのメッセージは間違えた内容が含まれていました。ご放念くださいませ。

ご勘弁ください

意味:失敗や間違いをした際に、相手に許しを請う際に使う表現です。

例文:先ほどは言い過ぎました。どうかご勘弁ください。

ご容赦ください(ごようしゃください)

意味:相手の要求や期待に添えないことをお詫びする丁寧な表現。

例文:本日中のご発送は承れません。誠に申し訳ございませんが、ご容赦ください。

お気になさらないでください

意味:気にしないでください、心配しないでください、大丈夫ですという意味合いで丁寧な言葉遣いです。相手への気遣いや配慮を表現する際に使う言葉です。

例文:いえ、大丈夫です。お気になさらないでください。

無かったことにしてください

意味:過去の言動やミスを取り消し、なかったことにしてくださいという意味。

例文:さきほどのメールは誤送信でしたので、どうか無かったことにしてください。

ご理解いただけましたら幸いです

意味:相手に何かを理解してもらいたい、特に困難な状況や複雑な問題について説明する際に使う丁寧な表現です。

例文:ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただけますと幸いです

「ご放念ください」はビジネスシーンでよく使う言葉です。「気にしないでください」「無かったことにしてください」という意味の丁寧な敬語表現です。

相手が困惑したり不安に感じたりするような内容を、無かったことにする場合には、相手のことを考えて「ご勘弁ください」「ご理解いただけましたら幸いです」を使うと良いでしょう。

【取引先との会話】

こちらの情報は、ご参考までに添付させていただきます。

取引先の人
取引先の人

参考資料をどうもありがとうございます。確認させていただきます。

例えばですが、「こちらの情報は、ご参考までに添付させていただきます」は、相手に情報を提供する際に丁寧で適切な表現です。

「ご参考までに」の意味は「必要に応じて参考にしてください」「読み飛ばしても問題ありません」の意味合いがあります。つまり、相手が情報を読むかどうかは自由であり、読まなくても失礼にはなりませんという意味合いです。

「無視してください」よりも相手への配慮が感じられる良い印象になります。特に、取引先や目上の人に対しては、より丁寧な表現を使うようにしましょう。

「無視してください」「無視」を使った丁寧な表現ではなく、上に挙げた言い換えを使うことをおすすめします♡

「無視してください」の言い換えを使った【メール文】

「無視してください」の言い換え【メール文】の例をご紹介します。いずれも取引先に対してのメールです。

「問題がなければ返信はしなくても良いです」という時

件名:資料送付のご連絡

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の田中です。

先日の○○の件でご連絡いたしました。
ご依頼いただいた資料を、添付ファイルにて送付いたします。
ご確認の上、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

問題がなければ、ご返信いただかなくても結構です
何卒よろしくお願い申し上げます。

ご返信いただかなくても結構です。を「返信は不要です」と使いがちです。「不要」も「必要ではない」という意味合いより、ビジネスシーンでは控えることをおすすめします。

「返信は不要です」とメールで使いがちですよね。

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念のために資料を送付する時

件名:資料再送のご連絡

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の田中です。
先日、○○様宛に資料をお送りさせていただきましたが、念のため、再度お送りいたします。
資料の内容に変更はございませんので、ご返信いただかなくても結構です

ご多忙のところ恐れ入りますが、ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

まとめ

ビジネスシーンで「無視してください」という言葉を使う際には、相手との状況に応じて、表現を変える必要があります。例えば、迷惑メールなどがあった場合は、「無視してください」と無視すべきですが、取引先や目上の人に対しては、相手を考えた丁寧な言葉遣いで「ご返信いただかなくても結構です」などと伝えるようにしましょう。

言い換えを覚えておくことで、相手に配慮したり、丁寧にしたりするだけでなく、敬語の使い方の幅が広がります。さまざまな言い回しを身につけて、ビジネスや日常生活で、ぜひ役立ててください。

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