「お時間を頂戴できればと存じます」ビジネスシーンでの使い方・言い換え【例文付き】

ビジネスシーンにおいて、相手にお時間をいただくよう丁寧にお願いすることは、コミュニケーションを築く上で大切です。「お時間をください」と単に伝えるだけでは、失礼な印象を与えてしまう可能性もあります。そこで今回は、「お時間を頂戴できればと存じます」の丁寧な表現の使い方や、状況に合わせた言い換え表現について詳しく解説します。例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

「お時間を頂戴できればと存じます」の意味

読み方は「おじかんをちょうだいできればとぞんじます」と読みます。

・「お時間」は「相手の時間」を指すため、敬語の「お」がつきます。

・「頂戴できれば」は、「もらう」の謙譲語に、「できれば」は可能であればという意味です。

「存じます」は、「存じる」の謙譲語に「ます」の丁寧語がついたものです。

「お時間を頂戴できればと存じます」は、「お時間をもらえればと思います」という意味になります。

「お時間を頂戴できればと存じます」の使い方と例文

「お時間を頂戴できればと存じます」は、丁寧な表現のため、目上の人や取引先など、相手に対して敬意を払う必要がある場面で使います。

・回答や指示をもらう時
・資料や提出物を作成する時
・面談や会議の日程を調整する時
・アドバイスや協力をお願いする時　などの時に使います。

・商品の説明をするため、お時間を頂戴できればと存じます。

・恐れ入ります、準備していますので、もう少しお時間を頂戴できればと存じます。

・協議させていただきたいため、明日の15時からお時間を頂戴できればと存じます。

・今回の企画について、相談したいことがありまして、お時間を頂戴できればと存じます。

「お時間を頂戴できればと存じます」という表現は、柔軟性を持つ言葉遣いのため、相手に選択肢を提供します。相手は自分の意志に従って行動できるため、相手からの要求にも適切に対応できます。

【社内での会話】

【上記の会話の流れについてまとめてみました】

1.　時間のお願いをする際は、相手に「恐れ入りますが」などの言葉を添えましょう。相手の時間を大切に思う気持ちを表しましょう。

2.　用件を明確に伝えます。

3.　相手が都合を調整しやすいように、希望する日時や時間帯を具体的に伝えます。

4.　相手が了承したら、感謝の言葉を伝えてみましょう。

【社外での会話】

「お時間をください」「お時間いただけますか」の丁寧な言い換え・敬語表現

「お時間をください」「お時間いただけますか」「お時間がほしい」「お時間をもらいたい」は、親しい人に使うのはいいのですが、ビジネスシーンでは、目上の人や取引先の人に対してどのように丁寧な言い換えをしたらいいのでしょうか？

「お時間をいただきたく存じます」

「お時間をいただければ幸いです」

「お時間をいただけますと幸いです」

「お時間をいただければと存じます」

「お時間をいただけましたら幸いです」

「お時間をいただけましたら幸甚でございます」

「お時間をいただきますようお願い申し上げます」

「お時間をくださいますようお願い申し上げます」

相手の時間をいただく、もらう時には慎重に言葉を選びましょう。メール文でみていきましょう。冗長的（じょうちょうてき）・長めの言い回しについてはメールで使うようにしましょう。

【長めの文例：お時間をいただけましたら幸甚でございます】

【お時間をいただければ幸いですの文】

まとめ

「お時間を頂戴できればと存じます」について、言い換えや使い方について紹介しました。相手の時間をもらうことを丁寧にお願いする言葉です。用件を明確にしたり、相手の都合を考えて日時や時間を尋ねたり、丁寧に対応するなど状況に合わせて、適切な表現を選んでいけたら良いですね。参考にしてもらえたら嬉しいです。