ビジネスシーンで目上の人と話す機会が多い中、敬語の使い方が正しいのか悩んだことはありませんか?特に「お伺いする」、「伺う」、どちらが正しい表現なのか迷ったことはありませんか?
この記事では「お伺いする」の正しい使い方、二重敬語、言い換え表現、上司や親しい人への使い方などを例文付きで解説します。
「お伺いする」「伺う」だと、「お伺いする」の方が丁寧だと思います。
「お伺いする」は、丁寧な表現ですが二重敬語です。
「お伺いする」は二重敬語ですが、慣習的に使用される場合もあり、必ずしも誤りではありません。ただし、より丁寧で正確な表現としては「伺う」の方が適しています。
「お伺いする」の意味と使い方
「お伺いする」の意味は以下になります。
1)訪問する:目上の人や相手に対して、自分が訪問することをへりくだって言います。
2)尋ねる:目上の人や相手に対して、質問することをへりくだって言います。
3)聞く:目上の人や相手の話を聞くことをへりくだって言います。
丁寧な表現ですが、「お伺いする」は、二重敬語です。
「伺う」とは、「聞く」「尋ねる」「訪ねる」の謙譲語です。
謙譲語は、尊敬語と異なり、相手を直接持ち上げるのではなく、自分を下げることで間接的に敬意を示すことです。
・もう少し詳しく伺えますでしょうか。
・ご都合の良いお時間を伺えますでしょうか。
・お手数ですが、詳細を伺えますでしょうか。
・来週の会議について、いくつか伺いたいことがあります。
・お忙しいところ申し訳ございません。本日、伺ってもよろしいでしょうか?
【社内での会話】
貴重なご意見を伺い、大変勉強になりました。
こちらこそ、私も考えが深まりました。ありがとうございます。
「伺う」を会話中に使うと、このような感じです。
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「お伺いする」は、二重敬語
「お伺いする」は二重敬語であり、本来は控えるべきなのですが、慣習として定着しているものについては、文部省の敬語の指針では使用が許容とされています。
気にされる方もいますので、相手に配慮して言い換えを使うことも考慮しましょう。
↓二重敬語になってしまう理由です♡
・二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。
・「伺う」は謙譲語のため、自分の動作が対象になります。そのため「お」伺いの「お」の部分も、謙譲語になります。
・「お伺いする」は、謙譲語+謙譲語になり二重敬語となりますし、「お〜する」のかたちでも謙譲表現になります。
ほかには、
「お伺いいたします」:謙譲語+謙譲語
「お伺いしたいです」:謙譲語+謙譲語
「伺わせていただきます」も謙譲語+謙譲語になり二重敬語となります。
【二重敬語の例】
・ご覧になられました
・お見えになられました
・お帰りになられました
・お待ち申し上げております などがあります。
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丁寧な言葉遣いだから、敬語は重ねてもいいのかと思っていました。二重敬語はいけないのでししょうか?
二重敬語のメリット・デメリットをまとめてみました♡
【二重敬語のメリット・デメリット】
相手への敬意を表すことは重要ですが、二重敬語は状況によってはかえって失礼に捉えられてしまうことがあります。
日常会話では、二重敬語は一般的に使われており、必ずしも誤りとは言えません。特に、目上の方への依頼や改まった場面では、二重敬語の方が丁寧な印象を与える場合もあります。
しかし、場面や相手との関係性によっては、回りくどさや配慮不足を感じさせてしまう可能性もあります。
「お伺いする」の正しい使い方は、「伺います」「伺う」になります。
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「お伺いする」の正しい使い方は、「伺います」「伺う」です
「お伺いする」の正しい使い方は、「伺います」「伺う」になります。
使い方をみてみましょう。
「行く・訪問する」:自分が行くことをへりくだる時に使います
・月曜日にそちらへ伺うことは可能でしょうか。
・早めに、そちらへ伺いたいと思っております。
・本日午後、伺いますのでよろしくお願いいたします。
↑すっきりした、わかりやすい表現になりますね♡
「尋ねる(聞く・質問する)」:相手の意見や情報を謙虚に求める際に使う時
・いくつか伺いたいことがございます。
・お忙しい中恐縮ですが、先輩のお考えを伺いたいです。
・〇〇について確認したいことあります。あとで伺ってもよろしいでしょうか?
好印象な言い換えがありますので、紹介します♡
「お伺いする」の言い換え、類語
「お伺いする」は、丁寧な言葉遣いを心がける場面でよく使われますが、二重敬語です。相手への配慮をより深めるために、状況に合った言い換え表現を使い分けることが大切です。
参ります
意味:「行く」の謙譲語です。目上の人やお客様など、丁寧な言葉遣いを必要とする場面で使います。
使い方:
・「参ります」は、例えば、「10時に会議室に参ります」 (会議室に対して敬意を払う必要はないが、聞き手に対して丁寧な表現)
・「伺います」は、例えば、「社長室に伺います」のように、目上の方のいる場所に行くことを伝える場合に使います。
お聞きします
意味:丁寧な表現で「質問をする」「話を聞く」という意味を持つ丁寧な表現です。
使い方:「お」は謙譲の意味になり、目上の人や敬意を払う場面で使います。
例文:この数値について、お聞きします。
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お尋ねします
意味:相手に何かを尋ねたり、意見を求めたりする時の丁寧な表現です。
使い方:自分が目上に人に尋ねる時は、謙譲表現になります。
例文:お忙しいところ申し訳ございません。〇〇についてお尋ねしてもよろしいでしょうか。
まとめ
「お伺いする」は、本来二重敬語として誤りですが、慣用的に使われているため、許容される場合があります。しかし、より丁寧で正確な表現としては「伺う」の方が適しています。
言い換えも使えたら良いですね。