「そうですね」は、会話の中でつい口にしてしまう言葉ですが、ビジネスシーンでは、相手や状況によっては失礼に捉えられてしまうことがあります。特に、目上の人との会話や面接など、より丁寧な言葉遣いが求められる場面では、適切な表現を選ぶことが大切です。この記事ではビジネスシーン、目上の人に向けて失礼にならない「そうですね」の使い方、言い換え、相槌(あいづち)について解説していきます。
「そうですね」は、相手に同意している時とか上司にもなんとなく使っています。
「そうですね」は、場合によっては失礼な印象にもなります。言い換えもいくつか知っておくといいですね♡
「そうですね」は、簡潔で便利な表現ですが、状況によっては曖昧な印象を与え、誤解を招くこともあります。使い方や言い換えを一緒にみていきましょう。
「そうですね」の意味と使い方
「そうですね」は、ビジネスシーンでもよく使われる便利な表現ですが、その意味と使い方にはいくつかのニュアンスがあります。ひとつずつみていきましょう。
それぞれみてみましょう!
同意をする時の「そうですね」
同意する時とは、相手の意見と同じである時に使います。相手の話に共感し、賛同していることを示します。
【社内での会話】
会議の準備、早目にしようと思います。
そうですね。
だから、資料を添付したメールを早く送らなければいけないな。
そうですね。
きちんと考えて答えているのかな…?
上司が部下に「きちんと考えて答えているのかな…」と疑問を感じる理由について考えてみましょう。
・「そうですね」と相槌(あいづち)を繰り返し使いすぎているため「この人は同意してくれているけど、自分の考えがあるのかな?」と思われることもあります。
・ビジネスのシーンで真剣に話している人に対して「そうですね」は適切ではありません。ほかの言い回しを使いましょう。
「左様でございます」に言い換えてみましょう。「左様でございます。お手伝いできることがありましたら、おっしゃってください」相手のことを考えて答えましょう。「そうですね」を続けて使わないようにすることがポイントです。
考える時間が欲しい時の「そうですね」
質問を受けて、「そうですね」と言い、考えている時間に使っている。質問に対して「そうですね」と答えることは、確かに考える時間を得るための有効な手段です。しかし、ただ単に「そうですね」と言うだけでは、相手に以下のような印象を与えてしまう可能性があります。
【社内での会話】
次の会議の本題についてどう思いますか?
そうですね…私は〇〇と考えています。
正確に答えようとするために考える時間が欲しく、つなぎの言葉として「そうですね」を使っています。
・「そうですね」は丁寧語ですが、ビジネスシーンでは偉そうに見受けられてしまうこともあるため、「はい」を使いましょう。考えがまとまらない時は「考えをまとめたいので時間をいただきたいです」と相手に伝えてみましょう。
面接でも同様ですね。面接官の質問に対して「そうですね」とは言いませんよね♡
「そうですね」の言い換え・類語
「そうですね」は汎用性の高い表現ですが、状況によってはより適切な言い換えがあります。以下、言い換え表現について、それぞれの特徴と例文を詳しくご紹介します。
共感・理解を示す言い換え
「そうですね」を言い換えてみましょう。
・承知しました
意味:相手の意見をしっかり受け止め、理解したことを示します。
・かしこまりました
意味:相手の意見をしっかり受け止めたことを示し、より丁寧な敬語表現で、上司や取引先など目上の人に対してよく使われます。
・確かにその通りですね
意味:相手の意見に具体的に賛同している時に使います。少しカジュアルな表現です。
・私もそう思います
意味:自分の意見も一致していることを伝え、親しみやすい表現です。
・承知しました。期日までに提出いたします。
・かしこまりました。期待に添えるよう頑張ります。
【取引先での会話】
この商品は、本当に使い勝手が良いですね。
どうもありがとうございます。私もそう思っています。多くのお客様にご好評いただいております。
肯定・賛成を示す言い換え
「そうですね」を肯定・賛成を示す表現で言い換えてみましょう。
・了解しました
意味:指示や依頼を理解したことを簡潔に伝えます。目上の人には使いません。
・勉強になります
意味:相手の意見に対して、学びを得たことを示す表現で、とても謙虚な表現です。
・おっしゃる通りです
意味:相手の話に深く共感し、賛同するニュアンスです。ビジネスシーンでよく使う敬語表現です。
・左様でございます
意味:「その通りです」という意味を持つ丁寧な敬語表現です。
・了解しました。 期日までに提出いたします。
・左様でございます。全力で取り組んでまいります。
・はい、おっしゃる通りです。すぐ修正いたします。
・勉強になります。 次回はもっとスムーズに進められるよう努力します。
「左様でございます」には共感をする相槌(あいづち)の役割もあります。ぜひ、相槌うまく使って共感しましょう♡
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【社内での会話】
この商品は、もう少しデザインを洗練させた方が良いと思いますよ。
先輩ありがとうございます。勉強になります。 ぜひご意見を参考にさせていただきます。
理解度を確認する言い換え
「そうですね」を理解度を確認する表現で言い換えてみましょう。
・詳しくお聞かせいただけますか
意味:相手の説明を理解したことを示す丁寧な敬語表現です。
・念のため、確認させてください
意味:誤解がないように確認を取る丁寧な敬語表現です。
・作成した資料に誤りがないか、念のため、確認させてください。
・お客様のご要望を詳しくお聞かせいただけますか。より具体的な提案をさせていただきます。
【取引先との会話】
この内容で進めていきますが、よろしいでしょうか?
具体的なスケジュールや担当者を教えていただけますでしょうか?詳しくお聞かせいただけますと幸いです。
「そうですね」を使うより、具体的に言葉を選ぶことで、相手との誤解を防ぎ、より円滑なコミュニケーションを実現できますよね。
「そうですね」の代わりに相槌を使う
「そうですね」を繰り返し使うと、確かに相手が話を聞いてくれていないと感じさせてしまう可能性があります。相手に共感や理解を示すためには、相槌を効果的に使うことも大切です。
【肯定的な相槌】
・確かに
・左様でございます
・素晴らしいですね
【感情を表す相槌】
・共感いたします
・応援しています
・頑張ってください
・左様でございます。そのご意見は非常に的確ですね。
・確かに、その通りだと思います。より良い結果が得られるのではないでしょうか。
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まとめ
「そうですね」は、使い方によっては失礼な印象を与えてしまうことがあります。しかし、丁寧な言い換え表現 を使い、好印象な相槌を使うことで、ビジネスシーンでも効果的に使うことができます。この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ「そうですね」を上手に使っていただけたら幸いです。