「どういたしまして」は感謝の言葉に対する一般的な返事ですが、ビジネスシーンや目上の人への対応では、より丁寧な表現を使いたいと思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、「どういたしまして」が失礼に当たるケースや、上司やお客様など、様々な相手への適切な返事の仕方を解説します。
「どういたしまして」と言って、偉そうな感じがして。
正しい表現ですが、使い方が難しいですよね。
「どういたしまして」の意味と敬語
「どういたしまして」は、相手の感謝の気持ちを受け止めつつ、「大したことではないので、気にしないでください」という気持ちを伝える時に使います。
【敬語】
「いたしまして」は「いたす」で「する」の謙譲語です。
「どういたしまして」は、敬語です。
「どういたしまして」の使い方と例文
「どういたしまして」は、相手から感謝された際に一般的に使われる返答ですが、目上の方に対して使うと「偉そうに感じる」と受け取られる可能性があるため、より丁寧な表現に言い換えることが望ましいです。
依頼された仕事を終えた時
例文:「この資料、作成お疲れさまでした。」
→「どういたしまして。お役に立てて嬉しいです。」
会議などで意見を求められた時
例文:「ご意見ありがとうございます。参考にさせていただきます。」
→「どういたしまして。少しでもお役に立てれば幸いです。」
質問に答えた時
例文:「この件について教えていただき、ありがとうございます。」
→「どういたしまして。何か他に聞きたいことがあれば、遠慮なく聞いてください。」
【社内での会話】
昨日は遅くまで、手伝ってくれてありがとう。
どういたしまして。
どういたしまして?
ビジネスシーンで親しい人には「どういたしまして」でもいいのですが、目上の人、上司や社外の人には言い換えてみましょう。
ビジネスシーンでは、より謙虚な表現が求められる傾向があります。そのため、「どういたしまして」よりも、「いえいえ、こちらこそありがとうございます」や「お役に立てて光栄です」といった表現の方が好まれることがあります。
「どういたしまして」の丁寧な言い換えをみていきましょう♡
「どういたしまして」ビジネスシーン使える丁寧な言い換え6選
「どういたしまして」は、状況によっては敬意が足りないように誤解される可能性があります。特に、目上の人やフォーマルな場面では、より丁寧な表現を選ぶことで、感謝の気持ちや、協力した姿勢を伝えることができます。
1)お役に立てたのであれば、幸いです。
→感謝に応じつつ、相手の役に立てたことを嬉しく思う気持ちを表現します。
2)そのように仰っていただき、光栄です。
→感謝の気持ちを受け取り、光栄に思うという謙虚な姿勢を示します。
3)こちらこそ、お力にれて嬉しく思います。
→相手へのサポートができたことに感謝し、謙虚さを強調します。
4)そのように仰っていただき、光栄です。
→感謝の気持ちを受け取り、光栄に思うという謙虚な姿勢を示します。
5)ご丁寧にありがとうございます。お役に立てて何よりです。
→感謝に対して丁寧に応え、お役に立てたことを嬉しく思う気持ちを伝えます。
6)そのように言っていただけると、励みになります。
→感謝の言葉を励みとして受け取り、今後の仕事への意欲を示します。
7)少しでもお役に立てたのであれば幸甚でございます。
→「幸甚(こうじん)」は非常に丁寧な表現で、使うことで相手に対する敬意を示します。
8)微力ながら、お力になれて嬉しく思います。
→自分の貢献を控えめに表現し、役立てたことを喜ぶ謙虚な言い回しです。
まとめ
親しい人に対しては「どういたしまして」でも構いませんが、ビジネスシーンでは丁寧な表現を使いましょう。相手から感謝の言葉をいただく機会も多いかと思いますので、同じような状況に出会った時には、自分が嬉しく感じた言葉でお返しできると良いですね。