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「思われる」の使い分けで、伝わる印象が変わる!言い換え・例文付き

言葉遣い

「思われる」という言葉、ビジネスシーンで頻繁に使いますよね。「思われる」という言葉には、状況によって様々な意味合いが含まれていることをご存知ですか?「~と思われます」と丁寧な印象を与える一方で、自信のなさや曖昧さを相手に与えてしまうことも。この記事では、「思われる」の意味や使い方より効果的に伝えるための言い換え表現を、具体的な例文とともにご紹介します。

「思われる」って、なんとなく丁寧だし、客観的な意味合いだから便利ですよね。

「思われる」は丁寧な表現にしたい場合や、確実なことが言えない場合に、「思われる」を用いることで、相手に配慮した感じにはなりますよね。

「思われる」には、4つの意味合いがあります。特にビジネスシーンで「思われる」の使い方に正確性が求められる場面では、「思われる」の使用は慎重に行う必要があります。

「思われる」の意味

「思われる」は、「思う」に助動詞「れる」がついたものです。

「れる」には、「受身」「可能」「自発」「尊敬」の意味があります。

「思われる」の使い方と例文

「思われる」は、文脈によって複数の意味が重なることもあります。例えば、「彼は優しい人だと思われる」では、受身」(周囲からそう評価されているだけでなく、自発」(そう思うの意味合いにもなります。

「れる」は、複数の意味を持ちます♡

「受身」

意味:他者からそのように思われている状態。

例文:「彼は優しい人だと思われる」(周囲からそう評価されている)

「可能」

意味:「〜することができる」という意味合いです。

例文:「この企画書は来月までに完了できると思われる

「自発」

意味:自分がそうだと思うこと、自然にそう思ってしまうこと。

例文:「美しい風景を見て、心が洗われるように思われる

「尊敬」

意味:相手の発言や考えを尊重して、その内容を丁寧に伝える。

ビジネスシーンでは、相手の意見を尊重し、自分の意見を控えめに述べる際に使います。尊敬の意味合いです。

例文:「先輩は、〇〇について、そう思われますか?」

あと、不確かな時にも「思われる」って使いますよね?

そうですね。「思われる」は、断定を避ける時に使いますよ♡

断定を避ける:確実な証拠がない場合や、婉曲に表現したい時に使われます。例えば、「彼は怒っていると思われる」のように、直接「怒っている」と言うよりも柔らかい表現になります。

「思われる」を使うメリットとデメリット

「思われる」を使うメリットとデメリットですが、状況や文脈によって変わってきます。

「思われる」の一般的な使い方よりメリットデメリットを挙げています♡

「思われる」を使うメリット

丁寧な印象になる:「思う」よりも「思われる」と表現することで、より丁寧で控えめな印象になります。相手への配慮や尊敬を示す際に有効です。

客観的な表現になる:主観的な「思う」よりも、客観的な「思われる」を使うことで、より客観的な意見や事実を述べているように聞こえます。

婉曲な表現:直接的な表現を避けて、やんわりと意見を伝えたい場合に有効です。

ビジネスシーンで、意見の相違がある時に「思われる」を使った方が、穏やかに意見交換ができますよね。

そうですね。「思われる」をうまく使って、相手に配慮してみましょう♡

「思われる」を使うデメリット

曖昧な印象になる:「思われる」は、確信が持てない、あるいは確信を避けたい時に使われることが多いため、曖昧な印象になります。

責任転嫁の回避「思われる」を使うことで、責任を回避するように見受けられることもあります。

ただし、以下の場合は注意が必要です。

ビジネスシーンでは、特に重要な意思決定や報告に関わる場面では、「思われる」の使い方は慎重に行う必要があります。なぜなら、「思われる」という言葉は、相手に確信を与えにくく、曖昧な印象を与えてしまう可能性があるからです。

「思われる」の言い換え

「思われる」の代わりに、より確信的で具体的な表現を使うことで、相手に正確な情報を伝え、信頼感を高めることができます。

確信のある場合

「~だと判断します」 使い方:より客観的な意見を述べたい時に使います。

「~だと考えられます」使い方:自信を持って結論付けたい時に使います。

「~という結論に至りました」使い方:調査や検討の結果、結論を述べる時に使います。

可能性を示す場合

「~の可能性が高い」使い方:起こる可能性が大きいことを示したい時に使います。

「~の傾向が見られます」使い方:過去の事例から傾向が読み取れることを示したい時に使います。

根拠を示す場合

「~というデータから、~ということが分かります」

「~から基づいて、~ということが分かります」

例文

元の文:このプロジェクトは成功すると思われる。

・このプロジェクトは成功すると確信しています。

・過去のデータから、このプロジェクトは成功する見込みが高いと判断できます。

「思われる」を言い換えると、より的確で説得力がありますね♡

「思われる」と「思う」の違い

「思われる」と「思う」はニュアンスや使い方が異なります。

「思う」は、自分が何かを考えたり、感じたりすることを直接的に表し、主観的な意見や考えを述べる際に使われます。ビジネスシーンでは、自分が「思う」を使う時には「存じます」謙譲語の敬語表現を使うと良いでしょう。

例文:この企画書の内容は、成功すると思う。(自分の意見として明確に述べている)

「思われる」「思う」状況にあわせて使い分けしましょう♡

まとめ

「思われる」には様々な意味合いがあることがよくわかりました。「思われる」は、使いやすい言葉ですが、ビジネスシーンでは注意が必要です。状況に合わせて適切な表現を使い分けることで、言葉はより効果的に伝わり、信頼度高めることができます。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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