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夏の季語「夏めく」とは?意味、使い方、情景がわかる例文集

「夏めく」の意味、使い方、例文 言葉・使い方

「夏めく」という言葉を見かけたけれど、どういう意味?と気になったことはありませんか。春の名残を感じながら、少しずつ夏が顔をのぞかせる——そんな微妙な季節の移ろいを表す美しい夏の季語「夏めく」。この記事では、その意味や使い方、情景が伝わる例文を交えてわかりやすくご紹介します。

「夏めく」「春めく」はよく聞きますけど、「夏めく」って言うんですか?

言いますよ。「春めく」が春の兆しを感じる時に使うように、「夏めく」は夏の気配を感じさせる時に使います。例えば、日差しが強くなってきたとか、緑が濃くなってきた時に「夏めいてきたね」なんて言ったりします。

「夏めく」ってどんな意味?

「夏めく」は、夏の気配が感じられるようになる様子を表す言葉です。本格的な夏にはまだ早いものの、日差しが強くなったり、気温が上がったり、夏の植物が芽吹き始めたりと、夏の訪れを予感させるような状況を指します。

「めく」は、接尾語として動詞や名詞に付き、「~のようになる」「~らしくなる」という意味合いを加えます。したがって、「夏めく」は「夏らしくなる」「夏の気配が感じられるようになる」という意味になります。

「夏めく」はいつ使う?季節のタイミング

「夏めく」を使うのは、一般的に初夏と呼ばれる時期です。

暦の上では:5月6日頃の立夏から、梅雨入りを迎える前までの期間を指します。

体感としては:気温が上がり始め、日差しが強くなり、草木が青々と茂るなど、五感で夏の訪れを感じられるようになる頃です。具体的には、5月中旬から6月中旬頃が目安となります。

7月や8月の本格的な夏を表す場合は、「盛夏(せいか)」「真夏(まなつ)」といった言葉を使う方が適切です。

「夏めく」の使い方と例文

「夏めく」は、夏の気配が感じられるようになる様子を表す言葉です。本格的な夏にはまだ早いものの、日差しが強くなったり、気温が上がったり、夏の風物詩がちらほらと見え始めたりする、そんな季節の変わり目を表現する言葉です。

例文

夏めく日差しが、新緑の葉を照らしている。

・木々の緑が濃くなり、風も少し夏めいてきた。

・梅雨入りはまだですが、気温は夏めく日が増えてきた。

・麦わら帽子が、夏めく季節の訪れを告げているようだ。

・日中は汗ばむ陽気となり、すっかり夏めいてきましたね。

・夏の旅行の計画を立て始めようかな、と心が夏めいてきました。

・木々の緑が濃くなり、吹く風もどこか熱を帯びて、夏めいてきました。

・衣替えをして、クローゼットの中が一気に夏めいた色合いになりました。

【手紙やメールの例文】

夏めく季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

夏めく今日この頃、木々の緑も一段と濃くなってまいりました。

夏めく季節となりましたが、くれぐれもご自愛ください。

「夏めく」使う際には、地域で季節感に差があるため注意が必要です。使う際は、相手の地域や具体的な状況を考慮しましょう。例えば「東京では連日暑く、すっかり夏めいてきました」のように、場所や気象状況を添えるとより伝わりやすくなります。文脈によっては、自分の住む地域を明示するのも有効です。

↑ちょっとした気遣いや配慮は大切♡

まとめ

「夏めく」という言葉を見かけたけれど、どういう意味だろう? 春の温かさもまだ感じられるけれど、日差しが少しずつ強くなってきて、夏の気配を感じ始める頃——そんな季節の移り変わりを表す、美しい夏の季語「夏めく」。この記事では、「夏めく」の意味、いつ頃使うのが適切なのか、具体的な使い方、例文を紹介しています。「夏めく」の言葉を使いこなし、豊かな表現で季節の移ろいを楽しみましょう。

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