暑中見舞いをいただいたら、感謝の気持ちを込めて返信を送るのがマナーです。しかし、「いつまでに返信をすればいいの?」「どんな内容を書けばいいの?」と迷う方もいるかもしれません。この記事では、暑中見舞いの返信を送る時期の目安から、失礼のない書き方、すぐに使える例文まで、マナーのポイントを分かりやすく解説します。

暑中見舞いの返信は、いつまでにすればいいですか?

暑中見舞いの返信は、できるだけ早く出しましょう。目安は立秋(8月7日頃)までです。
暑中見舞いの返信はいつまでに出すべき?
暑中見舞いを受け取ったら、できるだけ早くお礼の気持ちを伝えるのが理想です。一般的に、暑中見舞いの返信は「暑中見舞い」として出すか、「残暑見舞い」として出すかで時期が変わってきます。
暑中見舞いとして返信する場合
暑中見舞いを出す期間は、梅雨明けから立秋の前日までとされています。地域によって梅雨明けは異なりますが、例年7月20日頃から8月6日頃までが目安です。この期間内に返信をするのが最も丁寧とされています。
残暑見舞いとして返信する場合
もし、暑中見舞いをいただいたのが立秋(8月7日頃)を過ぎてしまった場合や、返信が遅れてしまった場合は、「残暑見舞い」として送るのがマナーです。残暑見舞いを出す期間は、立秋から8月末頃までが一般的です。遅くとも処暑の候(8月23日頃)までには届くようにしましょう。

↓暑中見舞い・残暑見舞いの出す時期をまとめると♡
7月20日頃~8月6日頃: 暑中見舞いとして返信
8月7日頃~8月末頃: 残暑見舞いとして返信
※できるだけ早く出すのが相手への敬意を示すことになります。
暑中見舞いの返信に書く内容とマナー
暑中見舞いをいただいたら、感謝を伝える返信を送りましょう。この記事では、返信をする時期、失礼のない書き方、例文を通して、暑中見舞いのマナーをわかりやすく解説します。


↓ブロックごとに色分けで解説しています♡
①「書き出し」は「暑中お見舞い申し上げます」と大きく記載します。より丁寧な表現として「暑中お伺い申し上げます」もOKです。
暑中見舞いの期間であれば「暑中お見舞い申し上げます」と書きます。残暑見舞いの期間であれば「残暑お見舞い申し上げます」としましょう。
②先方への感謝の言葉
まずは、暑中見舞いをいただいたことへのお礼をしっかり伝えましょう。文頭で「ご丁寧な暑中見舞いをありがとうございました」など、形式的でも丁寧な一文を入れると印象が良くなります。
③相手の健康や近況を気遣う言葉
暑中見舞いの主旨である「季節のあいさつ」に沿って、相手の健康や体調を気遣う言葉を入れるのがマナーです。ビジネスシーンであれば「貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます」などもよく使われます。
こちらの近況を簡単に伝えてもOKです。必要に応じて、自分の近況を添えても構いません。たとえば「おかげさまで元気に過ごしております」や「変わらず忙しくしております」など、簡潔にまとめるのがポイントです。
④相手の健康や今後の繁栄を祈る言葉
結びの挨拶として、相手の健康や今後のご多幸、ご繁栄を祈る言葉を添えます。「時節柄、くれぐれもご無理なさらないよう、ご健康には十分お気をつけください。」や「厳しい暑さが続きますが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。」などが良いでしょう。
⑤日付
「令和〇年 盛夏」または「令和〇年 七月」などと記載します。具体的な日付は不要です。西暦ではなく元号を使用するのが一般的です。
【注意点】
- 句読点(、。)は使用しない:暑中見舞いや年賀状など季節の挨拶状では、句読点を使わないのが慣例です。
- 手書きがより丁寧:印刷も増えていますが、手書きはより心のこもった印象になります。一言でも手書きでメッセージを添えると良いでしょう。
- メールの場合:はがきと同様に基本的なマナーは変わりません。件名で内容がわかるようにしましょう。

暑中見舞いと残暑見舞いは、両方送った方がいいのですか?

いいえ、どちらか一方で大丈夫ですよ。季節のご挨拶は、相手の近況を伺い、健康を気遣うためのものですからね。両方送る必要はありません♡
暑中見舞いの返信|すぐに使える例文集
夏の挨拶として受け取った暑中見舞い。感謝の気持ちを伝えるだけでなく、相手への気遣いや今後の良好な関係構築につながるようなメッセージを添えて、速やかにお礼の返信をするのがビジネスにおける大切なマナーです。
ここでは、ビジネスシーンで役立つ暑中見舞いのお礼メッセージを、はがきとメールどちらでも使える例文とともにご紹介します。

↓以下の例文は、読みやすくするために句読点をつけています♡

【基本・丁寧/取引先・顧客向け】
①暑中お見舞い申し上げます。
このたびはご丁寧な暑中見舞いを頂戴し、誠にありがとうございました。
平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。厳しい暑さが続きますが、貴社の皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。今後とも変わらぬご厚誼のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
②暑中お見舞い申し上げます
この度はご丁重な暑中お見舞いを頂戴し厚く御礼申し上げます。酷暑の折〇〇様におかれましてもご壮健にてお過ごしのことと拝察いたします。おかげさまで私どももつつがなく過ごしております。時節柄くれぐれもご無理なさらないようご健康には十分お気をつけください。今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
③暑中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧なご挨拶を賜り、心より御礼申し上げます。連日の猛暑のなか、ご多忙のことと拝察いたします。お体に気をつけて、ますますご活躍くださいますようお祈りいたします。今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
④暑中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧な暑中見舞いをいただき、誠にありがとうございます。こちらでは蝉の声が響き、本格的な夏を実感しております。おかげさまで業務も順調に推移しております。まだしばらく暑さが続きますが、どうぞご自愛のうえ、お健やかにお過ごしください。
【感謝を強調/上司・目上の方へ】
①暑中お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。
いつも温かいお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます。猛暑の折、どうぞご自愛のうえ、益々ご健勝にてお過ごしください。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
【残暑見舞いになってしまった場合の返信例】
返信が遅れてしまったり、時期が「残暑見舞い」になってしまった場合の例文です。「残暑見舞い」は立秋(例年8月7日頃)を過ぎてから出すご挨拶です。
①残暑お見舞い申し上げます
この度は、ご丁寧な暑中見舞いをいただき、誠にありがとうございます。残暑見舞いでのご挨拶となり、大変恐縮でございます。暦の上では立秋を過ぎましたが、まだまだ厳しい暑さが続いております。〇〇様(皆様)におかれましても、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。
まとめ
「暑中見舞いの返信はいつまでに出せばいい?」「どんな内容を書けば失礼にならない?」といった疑問を解決する記事のまとめです。いただいた暑中見舞いへの感謝の伝え方から、返信時期の目安、失礼のない書き方、すぐに使える例文まで、暑中見舞いのマナーを分かりやすく解説しています。参考にしてみてください。