「ご確認ください」は、相手に確認を依頼する場面でよく使われる表現です。 丁寧な言葉遣いではありますが、「ください」の語尾が命令口調に聞こえてしまう場合もあるため、状況によってはより丁寧な言い換え表現が必要になることがあります。
本記事では、「ご確認ください」の意味や使い方、そして、より丁寧な言い換え表現と例文を紹介していきます。ビジネスシーンでの適切な言葉遣いをマスターしましょう。
「ご確認ください」の意味
「ご確認ください」とは、相手に確認を依頼する時に使います。そのため、相手に丁寧に依頼することが大切です。
「ご確認ください」使う時に気をつけることはなんですか?
「ご確認ください」とは、相手に確認を依頼することです。
1. 「確認ください」を丁寧な言い回しにする。
2. クッション言葉を一緒に使う。順番にみていきましょう♡
「ご確認ください」の丁寧な言い方をみていきましょう♡
「ご確認ください」の丁寧な表現
「ご確認ください」は丁寧語ですが、「ください」が命令形なので、相手によっては強い印象を与えてしまう可能性があります。そこで、相手との関係性や状況に合わせて、より丁寧な言い方を選ぶことが重要になります。「ご確認ください」の丁寧な言い方についてみていきましょう。
【取引先での会話】
資料をご確認ください。
承知いたしました。ありがとうございます。
上の会話は、少し丁寧さに欠けるかもしれません。
・「資料」の前に、「お送りいただいた」「お手数ですが」などのクッション言葉を添えると、より丁寧な印象になります。
・「ご確認ください」よりも、具体的に何をどのように確認してほしいのかを伝えると、相手に伝わりやすいです。
例)送った資料に誤りがないか、ご確認いただけますと幸いです。に言い換えたら良いですね。
「ご確認ください」の丁寧な言い換え表現についてみていきましょう。
1)「ご確認ください」
2)「ご確認お願いします」
3)「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」
「ご確認のほどよろしくお願いいたします」
4)「ご確認くださいますようお願い申し上げます」
「ご確認くださいますようお願いいたします」
5)「ご確認いただきますようお願い申し上げます」
「ご確認いただきますようお願いいたします」
6)「ご確認いただければ幸いです」
「ご確認ください」意味・例文
「ください」は敬語ですが、丁寧さに欠けるため社内で使う方がよいです。
「ご確認ください」の「ください」が命令されているように感じることもあるため、
「くださいませ」にすると優しい・やわらかい表現になります。
例文)
・明日使う資料をメールでお送りします。ご確認ください。
・明日使う資料をメールでお送りします。ご確認くださいませ。
・見積書を添付させていただきます。どうかご確認ください。
「~ませ」は女性が使う表現ですが、現在では隔たり(へだたり)なく使われています。
「ご確認お願いします」意味・例文
「お願いします」は敬語ですが、社外で使うには丁寧さに欠けるため社内で使うことが適切です。「どうか」をつけることで、心から丁寧に頼み込む気持ちを表します。
例文)
・明日、使う資料を添付させていただきました。どうかご確認願います。
・お見積書を同封しておりますので、どうかご確認お願いします。
「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」「ご確認のほどよろしくお願いいたします」意味・例文
丁寧な言葉遣いです。社内・社外で使うことができます。
「申し上げます」の方が謙譲の意味が強いため、ビジネスの場では「申し上げます」を使う方がよいです。
例文)
・見積書を修正いたしましたので、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
・本日、使う資料をメールでお送りします。ご確認のほどよろしくお願いいたします。
・書類を送付させていただきます。ご確認ならびに選考のほど、よろしくお願い申し上げます。
「〜のほど」は、断定を避け、やわらかい表現をしたい時に使います。「程」「ほど」どちらを使ってもよいです。
「ご確認くださいますようお願い申し上げます」「ご確認くださいますようお願いいたします」意味・例文
より丁寧な言葉遣いです。社外で使う方がよいです。
「ください」が命令形ではなく、依頼の表現になっています。
「ご確認いただきますようお願い申し上げます」
「ご確認いただきますようお願いいたします」と同じくらいの丁寧さです。
例文)
・契約書を発送させていただきます。ご確認くださいますようお願い申し上げます。
・見積書を修正いたしましたので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。
「いただく」「いたす」どちらを使えばいいのかな?悩んだら、「いただく」を使ってみましょう♡
「ご確認いただきますようお願い申し上げます」「ご確認いただきますようお願いいたします」意味・例文
丁寧な言葉遣いです。目上の人、取引先で使います。
「~していただけたら幸いです」と同じように「確認してもらえませんか」と依頼を婉曲(えんきょく)に表現しています。
メールの文末の結びの言葉として、よく使われます。
例文)
・契約書を修正いたしましたので、ご確認いただきますようお願い申し上げます。
・今後の対応について、どうかご確認いただきますようお願いいたします。
「どうか」は、より丁寧さを強調します♡
「ご確認いただければ幸いです」意味・例文
「幸いです」は、してもらえるとうれしいですという意味です。社内・社外で使える丁寧で、やわらかく依頼をする表現です。
相手の都合を考えた謙虚な言葉遣いですが、
”確認をしてくれたらうれしいけれど、確認をしてくれなくてもいい”という意味をそのまま受け取られてしまうことがあります。
本当に依頼したい時は「お願いいたします・お願い申し上げます」を使いましょう。
例文)
・資料を同封させていただきます。ご確認いただければ幸いです。
・先日の調査の件について、ご確認いただければ幸いです。
クッション言葉を使い、丁寧な言い回しにする
「ご確認ください」の丁寧な言い回しにクッション言葉をあわせて使うことで、より丁寧になります。クッション言葉は、冒頭につけると使いやすいです。
「恐れ入りますが」「恐縮ですが」「お手数ですが」クッション言葉を加えると相手のことを気遣う気持ちが伝わりますね♡
・恐れ入りますが、提出物に間違いがないか、ご確認いただきますようお願い申し上げます。
・恐れ入りますが、ご都合の良い日程について、ご確認いただきますようお願い申し上げます。
・大変恐縮ですが、契約書についてご確認いただけますでしょうか。
・大変恐縮ですが、先日の調査の件について、ご確認いただければ幸いです。
【取引先での会話】
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご都合の良い日程について、ご確認いただきますようお願い申し上げます。
かしこまりました。早急に確認いたします。
「お忙しいところ大変恐縮ですが」を加えると相手のことを気遣う気持ちが伝わりますね♡
ビジネスシーンでもよく使う「クッション言葉」の記事です。ご参照いただけましたら幸いです。
「ご確認ください」の類義語
「ご確認ください」と似た意味を持つ「ご査収」(ごさしゅう)「ご一読」(ごいちどく)についてみていきましょう。
「ご査収」(ごさしゅう)意味・例文
「ご査収」は社内・取引先において、メール・文書の書面上で使う言葉です。意味としては「書類を一緒に送付したので確認をしてくださいね」と相手にチェック・指導をしてもらいたい時に使う言葉です。
”ご査収”を使う時に気をつけることは?
メールや文書に必ず見てもらいたい書類・資料を添付すること。見てもらいたい書類とは、
例えば、見積書・請求書・領収書・大切な資料のことです。
例文)
・資料を添付させていただきました。どうかご査収願います。
・資料を修正いたしましたので、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
ご参照いただけましたら幸いです。
「ご一読」(ごいちどく)意味・例文
「ご一読」は「ひととおり目をとおしてください」と「しっかりと読んでください」の意味があります。ビジネスの場では「しっかりと読んでください」の意味合いが強いです。
例文)
・資料を添付しております。ご一読くださいますようお願いいたします。
・本件についてまとめました。ご一読くださいますようお願い申し上げます。
まとめ
「ご確認ください」を使う時とは、相手に確認を依頼する時に使います。そのため、相手に丁寧に依頼することが大切です。丁寧に依頼する気持ちを持つことで、相手の対応も変わってきます。
言い換え、クッション言葉を使うことで言葉の使い方の幅も広がります。ご参照いただけますと幸いです。