「お客様のご要望にお応えするため、積極的に取り組んでまいります。」とビジネスシーンで「取り組んでまいります」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現ですが、「誰に、どんな場面で使って良いのか分からない」「取引先とのメールで使うのは堅すぎるのではないか」など、様々な疑問を持つ方もいるでしょう。この記事では、そんな疑問を解消し、「取り組んでまいります」を適切に使いこなすためのヒントを、例文とともにご紹介します。
「取り組んでまいります」の意味と敬語
「取り組んでまいります」は、依頼されたことや目標に対して、真摯に取り組む際に使う丁寧な表現です。
誠実に、そして積極的に取り組むという意思表示ですね♡
【敬語】
「まいります」は、補助動詞の謙譲語で「ます」は丁寧語です。
補助動詞とは、他の動詞を丁寧にするために使われ、ひらがな表記になります。例えば「取り組んでまいります」とは「取り組みます」という動詞を丁寧にした表現になります。
「取り組んでまいります」の使い方
「取り組んでまいります」は、依頼されたことや目標に対して真摯に取り組む姿勢を示す時に用います。相手に敬意を払い、誠意を持って対応することを表します。
上司の指示や、顧客の要望に対して、真摯に対応することを示す際に使うと効果的です♡
上司からの指示を受けた場合
上司：ぜひ成功させたいので、〇〇さんに力になってもらいたいのですが。
→承知いたしました。〇〇の成功に向けて、全力を尽くして取り組んでまいります。
チームでの取り組み
例文：チーム一丸となって、目標達成に向けて誠意を伝える: 「全力を尽くします」「誠心誠意対応いたします」などの言葉を加えることで、自分の誠意を伝えることができます。
取引先からの依頼
取引先：この案件、お急ぎでお願いしたいのですが。
→承知いたしました。期日までに確実に納品できるよう、取り組んでまいります。
メール文だと→この度のご依頼、心より感謝申し上げます。貴社の期待に応えられるよう、最善を尽くして取り組んでまいりますので、何卒ご協力をお願いいたします。
「取り組んでまいります」の使い方のコツ♡
1）「取り組んでまいります」：自分の行動に対して使います。相手の行動には使えません。
2）相手への敬意を示す：文中に「～させていただきます」「～いたします」などの謙譲語を使うことで、より相手への敬意を示すことができます。
「～させていただきます」
例文：ご指示いただいた内容について、真摯に受け止め、責任を持って遂行させていただきます。
「～いたします」
例文：お客様のご要望に最大限お応えできるよう、精一杯努力いたします。
「取り組んでまいります」ビジネスシーンでよく使う例文10選
「取り組んでまいります」は、依頼されたことや目標に対して真摯に取り組む姿勢を示す時に用います。以下に、ビジネスシーンでよく使われる例文をいくつか挙げます。
「取り組んでまいります」は、丁寧で敬意を表す言葉であり、具体的な行動を示す言葉と組み合わせることで、より相手に伝わる言葉になります♡
【進行について】
1）ご期待にお応えできるよう、鋭意取り組んでまいります。
2）スケジュール通り進めるために、計画的に取り組んでまいります。
【改善や課題解決への取り組み】
3）ご指摘いただいた点については、早急に改善に取り組んでまいります。
4）現在の課題を解決すべく、しっかりと取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
5）サービス向上のため、引き続き取り組んでまいりますので、ご意見をお寄せいただければ幸いです。
【取引先や顧客に対して】
6）お客様のご要望に注力し、誠意を持って取り組んでまいります。
7）今後もご満足いただけるサービスを提供できるよう、全力で取り組んでまいります。
【製品やサービスについて】
8）より良いサービスに向けて、これからも誠心誠意取り組んでまいります。
9）品質向上に向けて、継続的に取り組んでまいりますので、ご期待いただければ幸いです。
【今後の決意】
10）これまでの経験を活かし、新しい部署でも貢献できるよう精一杯取り組んでまいります。
↓使い方のコツです。「取り組んでまいります」は、いろいろな場面で使います♡
具体的な行動を示す：「取り組んでまいります」のほかに「〇〇に注力します」「〇〇を改善します」など、具体的な行動を伴わせることで、より相手に伝わります。
誠意を伝える：「全力を尽くします」「誠心誠意」などの言葉を加えることで、自分の誠意を伝えることができます。
「取り組んでまいります」の言い換え・類語
最後に「取り組んでまいります」の言い換えです。状況によっては、より適切な言い換えがあります。それぞれの特徴と例文を詳しくご紹介します。
「尽力いたします」
意味：「最大限の努力をします」という意味を持つ丁寧な表現です。相手に対して誠意を示し、仕事に対して真摯に取り組む姿勢を伝える際に使われます。
例文：目標達成に向けて、チーム一丸となって尽力いたします。
「努力いたします」
意味：課題や目標に向けて誠意をもって努力する姿勢を謙虚に示します。
使い方：特に、依頼に対する回答や、改善に向けた意気込みを伝える際に適しています。
例文：お客様のご要望に沿えるよう、一層のサービス向上に努力いたします。
「積極的に取り組みます」
意味：前向きな姿勢で積極的に行動することを表します。
使い方：新しいことに対して、意欲的に取り組む姿勢をアピールしたい時に使われます。
例文：お客様のご意見を参考に、サービス改善に積極的に取り組んでまいります。
「精進してまいります」
意味：自己の能力向上や課題解決に向けて、継続的に努力することを表します。
使い方：自己研鑽やスキルアップを伝えたい際に適しています。
例文：より良いサービスを提供できるよう、日々精進してまいります。
まとめ
「取り組んでまいります」は、ビジネスシーンで相手に誠意と決意を伝える上で、非常に有効な言葉ですね。丁寧で敬意を表す言葉であり、具体的な行動を示す言葉と組み合わせることで、より相手に伝わる言葉になります。「取り組んでまいります」を使う時の参考にしてください。
