年末年始のビジネスメールは、一年の感謝と新年の挨拶を伝える大切な機会です。その締めくくりに「末筆ながら」を効果的に使うことで、相手への敬意と心遣いを伝えることができます。この記事では、「末筆ながら」「末筆ではございますが」の基本的な使い方、言い換え、年末年始の挨拶に使える例文を紹介します。
「末筆(まっぴつ)ながら」の意味
「末筆ながら」は、手紙やメールなどの文章の最後に使われる丁寧な表現で、「最後に」「付け加えますが」という意味合いに近く、文末に置くことで、本文を締めくくりつつ、相手への配慮や願いを伝える効果があります。
ビジネスシーンだけでなく、フォーマルな場面で幅広く使用できます。
「末筆ながら」の後に続く言葉は、相手の健康や今後の活躍を祈ることなので、丁寧な気持ちを伝えることができます♡
「末筆ながら」の使い方
「末筆ながら」は、「末筆ではございますが」と言い換えることもできます。どちらも意味は同じで、丁寧にしたい場合は「末筆ではございますが」を使いましょう。
「末筆ながら」は、「最後に〜ですが」という意味合いで、
・「末筆ながら、〜をお祈り申し上げます」
・「末筆ながら、〜のほどよろしくお願いいたします」のように使い、全体の文脈を締めくくる形で使用します。
「末筆ながら」を使う時の注意点
・メールや手紙の締めで使うため、長文にならないようにしましょう。
・「末筆ながら」はフォーマルな表現です。親しい間柄では「最後に」「それでは」などを使いましょう。
・「末筆ながら」は「年末年始の挨拶」以外には「お礼」「お詫び」「汎用的な挨拶」「季節の挨拶」に使います。
「末筆ながら〜申し上げます」の例文
「末筆ながら〜申し上げます」を使った例文を紹介します。下記はメールの末尾にそのままお使いいただけるよう、簡潔にまとめたものです。
「申し上げます」を「いたします」にしてもOKです♡
【お世話になった方への感謝】
・末筆ながら、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
・末筆ながら、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。(非常に丁寧な表現)
【相手の健康や幸せを願う】
・末筆ながら、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
・末筆ではございますが、ご自愛のほどお祈り申し上げます。
・末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・末筆ではございますが、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
・末筆ではございますが、来年もより一層のご活躍をお祈り申し上げます。
【今後の関係の発展を願う】
・末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
・末筆ながら、今後とも良いお付き合いが続きますようお願い申し上げます。
【年末の挨拶:よく使われる挨拶】
・末筆ながら、本年中のご厚情に心よりお礼申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
【年始の挨拶:よく使われる挨拶】
・末筆ながら、今年もより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
・末筆ながら、ますますご発展の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
・末筆ながら、本年も貴社とのさらなる良好な関係を築けますことを心より願っております。
↓年末と年始に使うフレーズは似ていますが、使い分けのコツについて↓♡
・年末では「感謝」や「健康への気遣い」に重点を置き、締めくくりの挨拶が中心。
・年始では「新年のお祝い」や「発展への祈念」が中心で、前向きな期待感を表現しています。
「末筆ながら」を使った「年末年始の挨拶」のメール文
「末筆ながら」を使ったメール文です。年末年始を合わせて挨拶する場合は、感謝と来年への期待をバランスよく盛り込みましょう。
簡潔でわかりやすいメール文を紹介しています♡
【取引先に送る年末の挨拶メール】
件名:「年末のご挨拶」
いつも大変お世話になっております。 株式会社〇〇の〇〇です。
今年も残すところあとわずかとなりました。
本年は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
おかげさまで、今年も無事に年末を迎えることができました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展と、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
【取引先に送る年始の挨拶メール】
件名:「年始のご挨拶」
明けましておめでとうございます。株式会社〇〇の〇〇です。
旧年中は格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈りいたしますとともに、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年始のご挨拶メールは、だいたい仕事始めから1月7日くらいまでに送りましょう♡
「末筆ながら」の言い換え・類語
「末筆ながら」は、丁寧な表現ですが、状況に合わせて言い換えができます。「最後に」「結びに」など、より具体的な言葉に置き換えることで、より相手に伝わりやすい文章になります。
「末筆になりましたが」
意味:「末筆になりましたが」は、相手への感謝の気持ちや来年の期待などを述べることが一般的です。
例文:末筆になりましたが、皆様のますますのご健勝と貴社のご発展をお祈り申し上げます。
「最後になりますが」
意味:「末筆ながら」とほぼ同じ意味で使えます。丁寧な表現で、改まった場面や目上の人への手紙・メールに適しています。
例文:最後になりますが、この一年間大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
「結びに」
意味:「結びに」は、文章や話などの結論部分、最後の締めくくりに当たる部分であることを示します。
例文:結びになりますが、御社の発展を心よりお祈り申し上げます。
親しい間柄では、追伸 (PS.)を使うこともできます。
まとめ
「末筆ながら」は、相手に丁寧な印象にもなりますし、非常に良い言葉です。特に、手紙やメールの結びに使われると、文章全体がより丁寧で、相手に配慮していることになります。年末年始のご挨拶の時にぜひ参考にしてみてください。