「お声がけさせていただきます」は、何かを伝える・依頼する際によく使われる表現です。ビジネスシーンでは、相手に丁寧な印象を伝えるために、適切な言葉遣いが重要です。この記事では「お声がけさせていただきます」の正しい使い方、言い換え、注意点について解説します。ぜひ参考にしてください。
「お声がけさせていただきます」は、目上の人に使うのですか?
「お声がけさせていただきます」は丁寧な表現ですので、目上の人に対して使います。
「お声がけさせていただきます」は、「後ほど、何かしらの情報を伝えさせていただきます」という意味合いになります。使い方や例文をみていきましょう。
「お声がけさせていただきます」の意味
「お声がけさせていただきます」は、「声をかける」という行為を丁寧に表現したものです。
意味合いは以下になります。
・相手に対して、何かを働きかけたり、伝えたりする
・依頼や提案をする などの意味合いになります。
「お声」の「お」は謙譲表現。
「させていただく」は、「させてもらう」の謙譲語です。
「ます」は、丁寧語。
「お声がけさせていただきます」は、正しい敬語表現です。
「お声がけさせていただきます」の使い方と例文
「お声がけさせていただきます」は、丁寧な表現のためビジネスシーンや目上の人に対して使います。以下のような場合に使われます。
・日程調整をする時
・依頼や提案をする時
・資料や情報の提供時
・進捗の報告をする時 などです。
「お声がけさせていただきます」の基本的な使い方♡
・資料の準備ができましたら、お声がけさせていただきます。
・会議のスケジュールについては、後日改めてお声がけさせていただきます。
具体的な内容が決まっている場合は、「〇〇について、お声がけさせていただきます」のように言うこともできます。
【社内での会話】
今週の進捗はどうですか?何か問題があれば、いつでも言ってください。
はい、ありがとうございます。もし問題があればお声がけさせていただきます。
「お声がけさせていただきます」が適切に使えていますね♡
上司が問題があれば気軽に言ってほしいと促している状況で、「お声がけさせていただきます」という表現は、控えめに伝えるのに適しています。
「お声がけさせていただきます」は二重敬語?
「お声がけさせていただきます」は、二重敬語なのでしょうか?敬語をみていきましょう。
「お声がけ」:「お」の謙譲語は「声がけ」に対して使っています。
「させていただきます」:「させてもらう」の謙譲語です。
そのため、「お声がけさせていただきます」二重敬語にはなりません。
二重敬語とは、1つの言葉に同じ種類の敬語を2回重ねて使うことです。よく使われる二重敬語の例を下に挙げています。
【二重敬語の例】
・お伺いいたします
・ご覧になられました
・お見えになられました
・お帰りになられました
・お待ち申し上げております
ほかには、
「お伺いする」:謙譲語+謙譲語
「お伺いしたいです」:謙譲語+謙譲語
「伺わせていただきます」も謙譲語+謙譲語になり二重敬語となります。
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二重敬語について紹介しています。参考にしてくださいね♡
「お声がけさせていただきます」の使い方の注意点
「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。謙譲語とは、自分や自分の行為を低くして、相手への敬意を示す敬語表現です。「お声がけさせていただきます」の「させていただく」を使うためには、2つの条件を満たす必要があります。
2つの条件とは?わかりやすく解説しています。
1)2)が2つの条件なのですね。
1)相手の許可を求める
2)恩恵を受ける事実や気持ちがあること
ここでの意味は、情報を共有することによって、自分自身にもメリットがあることを意味します。
例えば、上司に相談する場合を考えてみましょう。
1)相手の許可を求める:上司に相談する時間をもらっていること
2)恩恵を受ける事実や気持ちがあること:上司からアドバイスをもらえること
「お声がけさせていただきます」の使い方の注意点としては、
・丁寧な表現のため、相手との関係性や状況によって使い分けること。
・人によっては「させていただく」の使い方が誤用と見受けられることがあること。
「させていただく」の記事に分かりやすく解説しています♡
使い方が難しいですね。
言い換えも使えるようになるといいですよ♡
「お声がけさせていただきます」の言い換え・類語
「お声がけさせていただきます」の言い換えです。いずれの表現も丁寧な敬語のため、目上の人や敬意を払う場面で使うことができます。
「お声がけさせていただきます」の言い換え♡
ご連絡いたします
意味:相手に対して、自分がこれから連絡を取ることを伝える丁寧な表現です。
例文:確認事項がございますので、のちほどご連絡いたします。
のちほど、お伝えいたします
意味:しばらく経ってから、相手に何かを伝えることを示す丁寧な表現です。
例文:ご質問いただいた内容について、のちほど、お伝えいたします。
あらためてお知らせいたします
意味:すでに一度伝えた情報や問題について、後日再度連絡することを意味する丁寧な表現です。
例文:見積もりが確定しましたら、あらためてお知らせいたします。
まとめ
「お声がけさせていただきます」は、目上の人に使える丁寧な表現です。「お声がけさせていただきます」の正しい使い方や使う時の条件があります。言い換え表現も、場面によって使い分けると良いですね。