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「とりあえず」の意味と使い方【ビジネスシーンで使える言い換え付き】

言葉遣い

日常会話でよく聞く「とりあえず」というフレーズ。何かを始める際、ほかのことはおいておき、そのことを第一にする気持ちを込めて使う言葉です。

しかし、ビジネスシーンでは、この「とりあえず」は、丁寧さや誠実さに欠ける印象を与えることがあります。そのため、丁寧な言い換え表現を使うことが大切です。

そこで、今回は「とりあえず」の意味と使い方、ビジネスシーンでの言い換え表現について、具体例を挙げて解説していきます。

「とりあえず」の意味

「とりあえず」の意味についてみていきましょう。

A)たちどころに、直ちに(ただちに)

B)さしあたって、今のところ、

C)まず第一になにはさておきという意味を持ちます。


ニュアンスとしては、何かを決めたり実行したりする際に、ほかのことは後回しにして、そのことを第一に考えようとすることです。

※「とりあえず」は敬語ではありません。

「とりあえず」の使い方

ビジネスシーンでは、相手の立場や状況に配慮した丁寧な表現が大切です。「とりあえず」の言い換えを使って、曖昧さを回避し、好感を高めてみましょう。

以下の例になります。

A)「すぐに、直ちに」の意味で
とりあえずこの資料を送ります。


B)「今のところ、さしあたり」の意味で
いくつかの案をいただきましたが、とりあえず、こちらの案で進めましょう。


C)「第一に、なにはさておき」の意味で
とりあえず、今回の問題の原因を究明しましょう。

いラインを言い換えをみていきましょう♡

「とりあえず」例文

「とりあえず」を言い換えた例文です。言い換えてみましょう。

A)すぐに、直ちにの意味で
早急にこの資料をお送りいたします。
速やかにこの資料を送付いたします。


B)今のところ、さしあたりの意味で
・いくつかの案をいただきましたが、当面、こちらの案で進めましょう。
・いくつかの案をいただきましたが、一旦、こちらの案で進めていきましょう。



C)第一に、なにはさておきの意味で
ひとまず、今回の問題の原因を究明しましょう。
まず最初に、現状の問題を把握することが必要です。

ビジネスシーンでは使わない方がいいのでしょうか?

「とりあえず」は、本来悪い意味ではないのですが、言い換えた方がいいかと思います♡

結論から言うと、ビジネスシーンでは、控えたほうが良いでしょう。理由としては、中途半端な状況であるいろいろな意味で慎重さに欠けるというニュアンスに捉えられてしまうからです。

ここで別の使い方を勉強しましょう。

【社内での会話】

部下
部下

とりあえず、この案で進めましょう。

上司
上司

とりあえず

使い方に気をつけましょう…上司は良い印象を持っていないようですね。そこで…

上記の会話を言い換えた例文です。

【とりあえずを言い換えた例文】


まずは、この案で進めましょう。今後、より具体的な検討を進めていきましょう。


現時点では、この案で進めることを検討しています。


・この案を暫定的に採用し、引き続き検討をさせていただきます。

まったく感じが違いますね!「とりあえず」を使わない方が好印象だし、わかりやすいです。

「とりあえず」の類語をみていきましょう♡

「とりあえず」の類語

「とりあえず」の類語についてみていきましょう。

「まずは」「一旦(いったん)」「暫定的に(ざんていてき)」「当面」を挙げています。

「まずは」

「まずは」とは、「第一に」「最初に」という意味を持ちます。

始める時に使う言葉です。「とりあえず」よりも丁寧な表現です。また「とりあえず」に比べて、意思を明確に伝えることができます。

まずは、この案から検討していきましょう。

・今日のミーティングでは、まずは新商品について話し合っていきたいと思います。

「まずは」がいちばん使う言い換えですね♡

「一旦(いったん)」

「一旦」とは、「しばらくの間」という意味を持ちます。

始める時に使う言葉です。一時的な意味が強く「とりあえず」よりも丁寧な表現です。

一旦、この案で進めることにしましょう。

意味としては、「この案を検討した上で、今後の検討を続けますよ」という意思を明確に伝えることができます。そのため、一時的な対応であることが伝えられます。

「暫定的に(ざんていてき)」

「暫定的に」とは、「当分の間」「一時的」という意味を持ちます。

まだ最終的な決定や結論が出ていない場合に、その場しのぎとして言う意味で使う言葉です。

・暫定的に、この案で進めることにしましょう。

暫定的に、こちらの案をベースに進めていきたいと思います。

「当面」

「当面」とは、「今のところ」「当分の間」という意味を持ちます。

期限を定めていない時に使います。まだ最終的な決定や結論が出ていない場合に、その場しのぎとして言う意味で使う言葉です。

当面、会議はここの部屋を使いましょう。

当面、こちらの案をベースに進めていきたいと思います。

「取り急ぎ」「一応」を代わりに使う人がいますが、どうでしょうか?

「取り急ぎ」「一応」も控えた方がいいですね。

「取り急ぎ」とは、「とりあえず」「間に合わせの処置として」「まずさしあたって」の意味を持ち、「一応」は「とりあえずの対応として」の意味です。「とりあえず」と同様にビジネスシーンでは使い方に注意するフレーズです。

まとめ

「とりあえず」の言い換えを覚えておくことで、自分の言葉遣いをより丁寧にすることができますし、ビジネスシーンでに、丁寧な言葉遣いは、相手に好感を高めます。

「とりあえず」を使う場合は、その場の状況や相手に配慮し、適切な言い換えを使うようにしましょう。

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今日も一緒に言葉を学んで、相手を思いやる言葉遣い、適切な言葉遣いでコミュ力を上げていきましょう♡

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えりのビジネスコミニュケーションブログ「えり♡コミ」
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